【そば処よしみや】にいがたの名工の手打ちそばと春の山菜天麩羅|魚沼市
魚沼市にある奥只見レクリェーション都市公園「根小屋 花と緑と雪の里」で魚沼芝桜まつり2023をたのしんだ日のこと。園内散策があまりにも暑かったドーン太を連れて南魚沼市を流れる登川でクールダウンさせると再び魚沼市内へと戻り、「魚沼芝桜まつり応援キャンペーン」を利用しての飼い主たちの昼食となりました。
実は今年も食事を当てにしていたのは、キャンペーン参加店の一つである「味乃家 魚野川」だったのです。ところがこの日は大盛況だったらしく、午後3時の訪問ではすでに食堂とパン工房は終了との案内。仕方ないのでポストカードと一緒に頂いたパンフレットの中から、同じように手打ちそばと春の幸がたのしめる「そば処よしみや」の名を見つけての初訪問です。
魚沼芝桜まつり応援キャンペーン協賛店「そば処よしみや」

平成の大合併後は同じ魚沼市内のお店でも、先に伺おうとした「味乃家 魚野川」は旧堀之内町、次に向かった「そば処よしみや」は旧守門村。30分ほど車に揺られて移動した頃、重要文化財に指定されている目黒邸や須原スキー場などの道路案内を横目に見ながら、福島県と本県を結ぶ国道252号沿いに店を見つけることができました。
こちらの鄙びた佇まいのお店が「2023魚沼芝桜まつり応援キャンペーン」参加店の一つである「そば処よしみや」です。よしみやでは芝桜まつりで頂いたポストカードの提示で、お会計から5%引きになるというサービスを受けられます。

そして、ここにもあった「昭和レトロ」。
昭和の終わり頃に創業して以来、お店はそのままの佇まいなのではないかと思いながら、昼食にも夕食にも中途半端な午後3時半の初入店です。
店内の様子
店内は小上がりとテーブルを合わせて30席ほど。実は2階にはお座敷(宴会場)もあり、さらに50人は収容できるとのことです。
近年、地元局の番組にも取り上げられたようで、新潟市内にあるDeKKY401でお会いしたことのある似顔絵師さんが描いたご店主の似顔絵が誇らしげに、店内正面である厨房前に飾られていました。
そして、同じく飾られているもので注目して欲しいのがこちらの表彰状。
賞状の中に「にいがたの名工」の文字が見られますが、ご店主は新潟県が選んだ名工のお一人なのです。
にいがたの名工について
新潟県では県内に在住する卓越した技能者「にいがたの名工」を認定し、その優れた技能の継承や次代を担う若手人材の育成活動に取り組んでおり、これまでに59職種205名の「にいがたの名工」を認定しています。
よしみやのご店主は飲食物調理の職業として、“そば会席料理を中心とした日本料理の創作を得意としている。自衛隊朝霞駐屯地の隊員を対象にしたそば打ち講座や専門学校の学生を対象に、そば打ち、そばゆでの講師としての経験があるほか、地元の中学校の職場実習受け入れや、小学校での職業講話の実績がある。”との評価によって2006年度(平成18年度)に認定されています。
メニュー

卓越した技術に裏打ちされたメニューは、ご飯物から麺類、定食、一品料理、中華までと幅広く豊富。
お店は特別豪雪地帯に指定されている地域にあるので、芝桜まつりの頃はまだ春の山菜が味わえるのも私的にはポイントの高いところでした。

そしてラーメン王国として知られる新潟県内には「糸魚川ブラック」「上越ホワイト」「妙高赤倉レッド」「魚沼グリーン」と4色のご当地焼きそばも存在します。その中の「魚沼グリーン焼きそば」は、魚沼市にある蕎麦屋の店主が地域活性のために考案したのだと聞いていて、食のイベントの際に実際に食べたこともありました。しかし、その生みの親というのがよしみやのご店主であったのだと、この時に初めて知った私でした。
しかも、近年はその第2弾として「魚沼グリーンラーメン」まで登場させているとは!
流石、研究熱心なご店主らしいです。
そば処よしみやでいただく「にいがたの名工」の味

この日の私は頑なに、手打ちそばと春の天ぷらの一択(笑)
メニューの中には新潟ならではの「へぎそば」も見られましたが、3~4人前とあって2人で食べるには量が多め。そばに海苔も要らないので、シンプルに両者を単品で味わってみました。
「へぎ(片木)」とはそばを盛った器のことで、そばの種類や名称のことではありません。
春の味覚の天ぷら

山菜の天麩羅(400円)
サクッと揚げたて、ホロ苦なこの時期ならではの山菜天ぷら3種。
写真左から、ウド、コシアブラ、フキノトウ×2個。
2個あるフキノトウは、1つは蕾、もう1つは少し花が開き初めの状態で、それぞれに苦さの加減も違ってたのしめました。
とろろつなぎの須原そば

もりそば(650円)
地域の名の付いた手打ちそばは、小麦粉ととろろ芋がつなぎに使われているのが特徴。
糸魚川を訪ねた際に自然薯つなぎのそばを味わった事がありますが、食べ始めの食感がそれによく似ていて、ふわっと軽やかな歯ざわりの麺。次第にそば粉の風味ととろろ芋由来の甘みが口の中に広がります。
麺つゆも決して強く主張するタイプではないのですが、そばと出会うとお互いを尊重し合う感じでベストマッチ。創意工夫を惜しまない、名工らしいそばに仕上がっていると思います。

食事のタイミングを見ながら出されたそば湯。
とてもあっさりしたタイプのそば湯でしたが、麺つゆがあと引く美味しさなので、そば湯で割って最後まで綺麗にいただきました。
おしまいに
冬場はスキー客の利用もあるでしょうし、メニュー数の多さからも、長年地元に愛され続ける食堂であると感じたそば処よしみや初訪問でした。
今回目的だった手打ちそばと山菜天ぷらを味わいながら、丼父さんは「次はそば屋のカツ丼!」と言っていましたし、私はにいがたの名工が生み出したオリジナルの「魚沼グルーン焼きそば」が気になって仕方ありませんでした(笑)。
魚沼芝桜まつり応援キャンペーンのお陰もあって、お得に美味しいそばが味わえる老舗店発見!となった今回。次回は是非、にいがたご当地焼きそばのお店の一つとして再訪してみたいと思います。
ご馳走さまでした。(Saturday, May 13, 2023)

お土産用の山菜販売も

こちらもいつか食べてみたい!
そば処 よしみや
- 住所:新潟県魚沼市須原1517-11 ※Google map
- 備考:1981年(昭和56年)OPEN
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