高瀬の桜並木2023|岩船郡関川村
自宅周辺のソメイヨシノが最終盤だったこの日は県北へと移動し、少しだけ春の訪れ遅い関川村で、荒川堤防沿いに咲くソメイヨシノをたのしんできました。
ドーン太と行く高瀬の桜並木2023
新潟市の中心部から北東およそ60kmの位置にあり、人口5,000人余の新潟県岩船郡関川村。村の中央を清流「荒川」が流れ、すぐお隣は山形県小国町という立地にあります。

荒川の両岸には流れに沿うように村内5つの温泉地「えちごせきかわ温泉郷」が点在し、その堤防沿いには1,000本余のソメイヨシノが植樹された「荒川桜堤」があります。中でも一番の見所は、1788年(天明8年)開湯と伝わる高瀬温泉にある「高瀬の桜並木」ではないかと思います。
「高瀬の桜並木」は1967年(昭和42年)8月に起こった奥羽水害(8.28水害)の復旧を記念して整備されたもので、堤防の補強に役立つ治水事業として、北陸地建第1号の「桜づつみモデル事業」実施箇所でもあります。
時期になると薬師堂から約600mにわたって、樹齢50年以上というソメイヨシノ100本余が咲き誇ります。日没後は雪洞も点灯するので夜桜もたのしめます。

普段ならシーズン中は通過車両や観光客がいっぱいなのに、何故かこの日は満開にも関わらず、私たちが訪ねた時間帯に殆ど他人様の姿が無かったのが不思議でした。

土手道行くよ~!

荒川を望む堤防道路に出ると、春の嵐でボクちゃんの毛が乱れ放題(笑)。
おまけに、吹く風が冷たくて!

寒さに負けずにトコトコと堤防道路のカーブまで行くと、市町村道に架かる鉄筋コンクリート製の固定アーチ橋の中では日本一の長さを誇る「丸山大橋」がソメイヨシノとコラボします。

あとで行ってみるよ!
いや、サブっ!
丼ちゃん、もうこの辺で引き返そう

クマも出るらしいしね
対岸の桜並木や遠くに見える
ある程度記念撮影したあとは、高瀬温泉街を抜けつつ最寄り駐車場まで戻りました。
高瀬温泉街散歩

奥に見える朱塗りの建物が、高瀬の桜並木が始まる位置にある薬師堂です。
近くには、映画「桜田門外の変」で主人公となった水戸浪士・関鉄之介記念碑がありますので、歴史好きさんは是非お見逃しなく。
光兎の宿あらかわ荘

高瀬温泉は村内5つの温泉地の中でも一番旅館数が多いところです。その中にあって、卯年である今年のイチオシは「光兎の宿あらかわ荘」ではないでしょうか。
外観からもうお分かりですよね。そう、一歩入ると館内のいたるところにウサギが飾られたウサギのお宿。
しかもなんと、ウサちゃん同伴で宿泊が可能という温泉宿なんです。
ちなみに、ウサギのほかは小型犬(7kg以下)同伴OK!という犬飼いにも優しいお宿。だけど、同じ犬でも17~8kgもあるボーダーコリーは一緒に泊まることはできません(残念~)。

足湯 薬師の湯

こちらは2004年(平成16年)にオープンした「薬師の湯」。
一見すると公園のような造りになっており、木製テーブルやベンチ、錦鯉の泳ぐ池などが一緒に整備されていました。

屋根付きのこちらが無料の足湯「薬師の湯」。
高瀬温泉はアルカリ性塩泉なので、足湯周辺も硫黄臭さなどは無かったです。
丸山大橋より見下ろす荒川桜堤
高瀬温泉街を抜けて車に乗り込んだあとは、先ほど堤防道路から見えていた日本一の「丸山大橋」へとやってきました。
丸山大橋の右岸側には「丸山公園」があり、園内の桜も満開の状態で、横を見てもアーチ橋から見下ろしても桜・さくら・サクラの贅沢な一時でした。

高さにして50m弱の丸山大橋は3箇所にバルコニーが設けられており、そこからは荒川両岸に整備された3箇所のソメイヨシノの並木が一望できます。桜と一緒に村の様子まで見渡せる絶景ポイントはオススメです。
丸山大橋より望む荒川桜堤

丸山大橋から望む左岸側の下川口の桜並木
先程までいた右岸側の高瀬の桜並木
おしまいに
ドーン太を連れて3度目の訪問だった高瀬の桜並木。花も天気も上々だったのに、何故か観光客も車も無くてちょっと不思議な感じ。だけど人を気にせず撮影会ができて、今までで一番恵まれた状態の中で桜をたのしめたのではないかと思いました。
そして今年は不思議と、桜の下に立つとお天気が回復する。

ソメイヨシノは終わっても、我が家の桜旅はもう少し続きます。
Sunday, April 9, 2023|ドーン太 生後2,967日