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【かも新】自家製乾麺と鴨だしご飯がおいしい和テイストのラーメン店|新潟市中央区

2023年04月18日

イケ麺パラダイス
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ラーメン 新店

新型コロナの影響で経営不振に陥り、泣く泣く閉めた飲食店は数知れず。
そんな一方で、今まで無かったスタイルや味を引っ提げ、新規オープンするたくましい店があるのもまた事実。

この日の夕食は感染禍真っ只中にオープンし、自家製乾麺と鴨だしご飯がウリという新潟でも珍しいスタイルのラーメン店「かも新」にお邪魔してきました。

三宝グループが新たなコンセプトで展開するラーメン店「かも新」

この度お邪魔した「かも新」は、三宝グループが展開する新スタイルのラーメン店です。

場所は、新潟市中央区新和の県道51号(新潟黒崎インター笹口線)沿い。「ピアレマート新和店」同敷地内にあり、以前「しゃぶしゃぶ温野菜 新潟新和店」(2021年5月9日閉店)であった店舗に、2021年9月25日(土)にオープンしています。

かも新店舗外観

三宝グループといえば、1967年4月に新潟市上木戸に「三宝飯店」として創業して以来、半世紀以上にわたって新潟の食をリードしてきた老舗飲食チェーン店。現在は県内に直営店やフランチャイズ店を50店舗余有しているほか、カナダやシンガポールといった海外にも活躍の場を広げています。

そんな三宝グループが新たに世に送り出した「かも新」は、自家製乾麺と鴨だしご飯に特化した、ラーメン王国にいがたにあっても珍しいコンセプトのお店になります。

かも新二重ドアの内側にあるロゴ

店舗入口は雪国仕様の二重ドア。最初のドアを開けると真正面に店のロゴマークが掲げられており、二つ目の扉を開け、夕方6時少し前の初入店です。

店内の様子

かも新店内に掲げられた乾麺のこだわり

店内入って手指の消毒などしながら案内が来るのを待っていると、レジ前の壁にはかも新が提供する自家製中華乾麺や特製スープなどのこだわりが掲げられていました。

その下に見えるのは、贈答用にもできるかも新オリジナルの乾麺箱詰めセットや店で提供している餃子の冷凍品、店でも使用している利尻昆布などの販売品です。

6人掛けテーブル席の様子 座ったテーブル席から見た店内

和のテイストが取り入れられている店内は、入口入って左側奥に厨房があり、その前にカウンター席。入り口から右手側は2人掛けから6人掛けのテーブル席が並び、全部で50席近くはあるのではないかと思いました。

夕食には少し早めな時間帯ながら店内は7割ほどの客入りで、我が家の後からも次々に来客があり、あっという間に満席になっていました。

利用客は家族連れが殆どで、年代も小さなお子さんから祖父母世代まで様々。三宝グループらしい、ファミリー向けのラーメンレストランといった雰囲気があり、平均年齢高めなフロア係の接客も、ファミレスにいるような錯覚を覚える対応ぶりでした。

かも新店内に掲げられた店のごだわり

テーブル席にも掲げられていた店のこだわり

各テーブルにアルコール消毒まで置かれ、感染対策にも気を配っている様子。ラーメン店として珍しかったのは、ふりかけと共に卓上に置かれたぶどう山椒の存在でした。

のちに使用してみましたが、ぶどう山椒はぶどうの味がするわけでなく、大粒な山椒の実がぶどうの房のようになるのでこの名があるそうです。

大幅リニューアルされたメニュー

かも新はオープンから1年3ヶ月という昨年12月中旬に、当初のメニューを大幅リニューアルさせています。

北海道産小麦100%の自家製中華麺という謳い文句は変わりませんが、基本メニューにプラス30円(税込み33円)で自家製乾麺に変更可。また新しく、利尻昆布を自家製麺に練り込んだ利尻麺が登場し、乾麺、中華麺と合わせて3種類の麺が提供されるようになりました。

かも新メニューの海老味噌と鶏白湯

海老味噌と鶏白湯

とり新メニューの醤油と塩

醤油と塩

かも新メニューの五目うま煮と炒飯とごはん

五目うま煮・炒飯・ご飯もの

かも新が提供するラーメン

かも新が提供する醤油らーめん鴨まんまW定食

醤油らーめん鴨まんまW定食(1,232円)

今回、数あるメニューの中から私が選んだのは、2022年12月のメニュー改定以前は「鴨だし中華そば」と呼ばれていた「醤油らーめん」、「鴨まんま」が2個、ごま油とネギで味付けされたザーサイが付いたセットメニューです。

単品で注文した場合、醤油らーめんは税込みで858円、鴨まんまは税込み1個187円ですので、合計して1,232円。計算しなくて良いだけで、セット割はほぼありません(笑)。

鶏と昆布の旨味の醤油らーめん

かも新が提供する醤油らーめん

醤油らーめんには、豚レアチャーシュー2枚、焼きネギ、水菜、紫たまねぎ、メンマ、小口の長ネギが少々トッピングされています。

かも新が提供する醤油らーめんのスープ

たっぷりの丸鶏に京鴨や利尻昆布を加え、8時間じっくり炊き上げたスープ。

昆布の旨味が全面に出ているスープですが、私には食べ初めから少し塩辛く感じました。

かも新が提供する醤油らーめんの麺リフト

醤油らーめんにも、利尻昆布を練り込んだ特製の利尻麺が使われているようです。

かも新が提供する醤油らーめんにトッピングされているレアチャーシュー

柔らかで美味しいレアチャーシュー。
だけど、せっかくならここはせめて鶏チャーシュ。本音をいえば、鴨肉使って欲しかった。

新之助を使った鴨まんま

定食にセットされた鴨まんまW

定食にセットされている「鴨まんま」は、人参と牛蒡入りの鴨だし炊き込みご飯のおにぎりです。
お米は新潟の新ブランド「新之助」を使用。醤油ベースのコクある味に仕上がっています。

ご覧のように炊き込みご飯に混ぜむらがあり、具材がほぼ無い場所もあります(汗)。味に違いはないので、これはこれで美味しかったですが…。

お土産用の鴨まんま

鴨まんまは、お持ち帰り用の販売もあります。

おしまいに

名前が「かも新」なので、もっと鴨を感じるラーメンをいただけるのだと思っていました。
しかし、昨年12月にメニューが大幅リニューアルされ、開店当初にあった「鴨ねぎ餃子」は「焼き餃子」になり、「鴨釜飯」「鴨メンチかつ」「鴨チャーシュー」といった個性的なメニューが今は排除されてしまったのが非常に残念。以前の鴨だし中華そばには鴨肉団子が1つトッピングされていたのですが、今回いただいた醤油らーめんはそれも無くなっています。

唯一、鴨肉をたのしめるメニューといったら「鴨親子丼風」と「鴨だし黒カレー」。だけど自家製麺をウリにしているラーメン店で、その選択肢は私には無く…。もっと早い時期に訪れて、開店当初の鴨メニューを味わってみたかった自分がいました。

昆布だしが強く出ていたこともあるのか、私にはかなりしょっぱく感じたラーメンスープでしたが、この日同伴していた末っ娘がつけ麺を食べており、同じ利尻麺でも太麺で美味しそうだったこと、出された割りスープが昆布だしそのものの味で非常においしかったことが救いでした。

かも新入り口にある店のロゴ

確かにだしは旨いんだけど、期待したほど鴨じゃない。乾麺がウリだというけど、ベースの料金では味わえない。

某うどんチェーン店で普通盛り700円台で「鴨ねぎうどん」が提供されることを思うと、鴨を掲げたラーメン店ならブレずにもう少しがんばって、せめてチャーシューくらいは鴨肉を提供して欲しいと思いました。

ご馳走様でした。(Sunday, April 2, 2023)

夕刻のかも新店舗外観

かも新

  • 住所:新潟県新潟市中央区新和1-7-6 ※Google mapリンクアイコン
  • 備考:2021年9月25日OPEN
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そふぃあ
Posted by そふぃあ
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コメント(10)

There are no comments yet.

MIZ  

2023/04/18 (Tue) 18:29

こんばんは

生麺ではなくて自家製乾麺を全面に出すところにお店の自信を感じますね。
店名が【かも】なので、鴨が贅沢に使われているのかなぁ~と思いましたが、
細かいところでちょっと残念な印象を与えてしまっていますね。
新潟産の「新之助」を炊き込みご飯にするのは勿体ないような気もしますね。

NOB  

2023/04/18 (Tue) 19:43

鴨だし炊き込みご飯のおにぎりってお初です。
こちら九州だと鶏五目とか、かしわご飯が定番なんですけどね!

鴨南そばとかは食べるけど鴨だしのラーメンもお初です。
これは食べてみたいですね!

さえき奎(けい)  

2023/04/19 (Wed) 00:11

No title

鴨南蛮蕎麦フリークの私としては、是非是非食してみたい一品です(笑)。
ラーメンはもちろんですが、鴨まんまが実に美味そうじゃないですか。

>だけど、せっかくならここはせめて鶏チャーシュ。本音をいえば、鴨肉使って欲しかった。

分かります(笑)。
しかし、本鴨はお高いみたいですね。
私の行きつけの蕎麦屋では、鴨南蛮蕎麦はずっと「本鴨蕎麦」というメニュー名だったんですが、いつの間にか「鴨汁蕎麦」になりました。
その訳を聞いてみたら「今は本鴨はとても使えないので、合鴨なんです」と言われました(笑)。

そふぃあ  

2023/04/19 (Wed) 08:35
そふぃあ

To MIZさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

開店当初は乾麺を提供していたようです。
今は追加料金を払わないといけないのはどうなのかな?…と。
早いうちにメニュー内容の大幅な変更がされたところをみると、乾麺や鴨肉の提供は、思う以上に採算に合わなかったのでしょうね。
昆布の旨味を感じると何だかホッとして美味しいと感じますが、鴨という点では非常に残念なリニューアルだったと思います。

お米県民は普段からコシヒカリや新之助を食べています(笑)
炊き込みにした場合でも、お米が美味しくないとですので、これはこれで有りかなと思いました。

そふぃあ  

2023/04/19 (Wed) 08:38
そふぃあ

To NOBさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

私も鴨だしの炊き込みご飯は初めてでした。
鶏では普通過ぎるし、その辺がお店の工夫なんでしょうが、鴨感はよくわからず、普通の美味しい炊き込みご飯でした。

鴨だしと聞いて、私も鴨そばのようなものを想像していました。
実際には鴨の風味は殆どわからず、昆布の旨味で成り立っているようなスープでした。

そふぃあ  

2023/04/19 (Wed) 08:46
そふぃあ

To さえき奎さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

本当に鴨好きな人には、あまりにあっさりし過ぎて駄目かも知れません(汗)
私も鴨感求めていただきましたが、利尻昆布最強!な感じで鴨っぽさは殆ど無かったです。

確かに本鴨はお高い!
スープに使っているという京鴨も、ガラのような部分を使って出汁をとっているのかな?と。
ファミリー向けのラーメンレストランという立ち位置なら、せめて合鴨で良いからチャーシューに使って欲しいと思いました。

駐在おやじ  

2023/04/19 (Wed) 19:18

鴨だしご飯の方 僕も期待したんですが 混ぜムラが・・・・・
惜しいですが 残念なところですね ><

言われるように せめてチャーシューは 鴨に・・・・・

鴨鳥インフルエンザとかの影響で値上がりしたとか?
鴨が売りの店なのに 鴨が無くなったって なんだか変な感じです

  駐在おやじ

そふぃあ  

2023/04/20 (Thu) 08:58
そふぃあ

To 駐在おやじさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

鴨だしご飯は美味しいのですけど、鴨の風味はあまりなく、これなら普通に鶏の炊き込みでも…と思ってしまいました。

見切り発車でオープンさせたのでなかったら、たっ1年ちょっとで料理内容の大幅変更はないですよね。
しかも、コンセプトとは逆方向への改定って。
鴨の問題だけでなく麺まで変更されているので、採算がとれなくなって変更なのかな?と思わざるを得なかったです。

うしかい座  

2023/04/20 (Thu) 17:27

こんにちは。

パッと見た目は、暖かいソバのように見えます。
鴨は鴨だしご飯で頂くとして、昆布ツユを楽しもうということでしょう。
あまりないスタイルのラーメン屋さんでしょうか。
さすが新潟バリエーションも広いです。

そふぃあ  

2023/04/21 (Fri) 08:30
そふぃあ

To うしかい座さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

これなら蕎麦でも良かったじゃないか!と思うような、昆布だしの強いラーメンでした。
実は信州から進出してきた某蕎麦チェーン店も、コロナ禍で閉店しているのです。
なのであえて蕎麦ではなく、自社のノウハウを活かしたラーメンで勝負したのだと思います。

鴨と謳って鴨の姿が無いのも、何だか拍子抜けしたようでした。
同じチェーン店なら、かも新のラーメンでなく、次は三宝亭の方を選ぶかも知れません(汗)