福島江沿いに咲く桜を見に行く2023|長岡市
“花の命は短くて…”
あっという間にソメイヨシノが開花したこの春。4月最初の休日が2日続けてお天気に恵まれたこともあり、前日の土曜日は新潟市の上堰潟公園で菜の花と桜のコラボをたのしみ、翌・日曜日には長岡市のお花見名所である
400本余のソメイヨシノが咲き誇る長岡市の桜の名所「福島江」
江戸初期の頃の長岡は太田川や栖吉川などの水だけが頼りで農業が行われており、毎年のように水不足に悩まされていました。そんな地域の農民を救うため、福島村(現長岡市福島町)の庄屋であった桑原久右衛門氏が長岡藩に願い出て、古志郡六日市村妙見地先(現長岡市)の信濃川に取水口を設け、信濃川水系猿橋川までの総延長およそ20kmという長大な水路を整備しました。
3年余りの歳月をかけて1651年(慶安4年)に通水した人工用水路は工事に尽力した桑原久右衛門氏の功績を称え、出身地である福島村に由来して
現在のように福島江に桜が植えられたのは、大正期に行われた大改修によって新堤防となった時のこと(詳細は▲現地案内板をタップorクリックでご覧ください)。毎年春になると400本ともいわれるソメイヨシノが福島江用水を覆うように咲き誇り、長岡のお花見名所の一つとなっています。

福島江観桜会2023
福島江観桜会2023
- 場所:新潟県長岡市福島江用水沿い(台町、今朝白、福住付近) ※Google map
- 開催期間:2023年3月25日(土)~同年4月16日(日)
- ライトアップ:17時30分~20時30分

福島江観桜会は、長岡駅近くの福島江用水沿い1kmに咲く180本余のソメイヨシノを愛でる催しです。期間中は夜になるとライトアップが行われ、昼と夜で違った表情をたのしむことができます。
丼家は今回、ホテルニューオータニ長岡の有料駐車場(30分/200円)を利用し、そこから車の流れにしたがって(福島江沿いの道は一方通行)、兜橋→
兜橋から今朝白橋へ
長岡駅からのびる東口通りに架かる兜橋

兜橋から見た下流の様子

右岸側ではお弁当を広げる人の姿も

レンギョウとソメイヨシノのコラボ
さらに下流側へ
福島江とともに

対岸(ホテルニューオータニ長岡近く)の古木

近年の天候不順やソメイヨシノの樹齢的なものもあり、花つきの良くないものや、花の盛りなのに葉が出始めているものなどがあって気になりました。

今朝白橋から福栄橋へ

今朝白橋

今朝白橋から下流の様子
水面に映る姿が最も綺麗な場所で、毎年記念撮影する人たちが多く集まる今朝白橋上。
今年はソメイヨシノの開花が例年より10日程度早くて本格的な農作業前だったこともあり、福島江用水がまだ冬場と同じ程度にしか水嵩がなく、お天気最高なのに水鏡の光景がイマイチ(泣)。

けれど、水面に垂れるように咲くソメイヨシノがすぐ目の前に見える場所(喜)。
車のすれ違い不能な幅しかない橋は生活道路でもあるので、通行する車両(通り抜けしながらの花見)も結構あって、のんびり撮影できないのも残念でした。

観桜会の期間内だけでも
車両通行止めにしてくれないか…と
来る度に思うんだけどね

今朝白橋からさらに下流の福栄橋へ向かう道には、ソメイヨシノの古木が連なります。
古木に咲く

ねじねじとボク

福栄橋を渡って対岸へ

福栄橋から望む上流方向

福栄橋を渡って対岸を福島江の上流に向かって歩きだすと、日差しの向きも変わるので花の印象まで違って見えます。
対岸を歩いても今朝白橋から福栄橋の間には、ねじねじ幹の古木が多く見られます。
…と

ワンちゃん撫でても大丈夫ですか?
何処を触っても怒らないですか?
と言いながら、小学校高学年くらいの可愛い女の子が近づいてきて、ドーン太を優しくナデナデしてくれました。
大人でもこういう対応できる人が少ないので、本当に犬好きで、自分でよく勉強しているお嬢さんなのだと関心しました。
花も団子も!福島江のお花見に欠かせない「かあちゃんの手造りもち」

良かったね!
今年も開店してるよ
福島江のお花見も最終盤というところで(いや、お団子持ってお花見したくないから、あえてホテルニューオータニ長岡に車を止めたとも笑)、今年も見つけた▲この看板。
看板を目印に矢印の方向へ進むと見えてくるのが、伊部製粉有限会社の直売所「伊部製粉 福住店」です。
普段は平日の月・水・金の週3日間だけ営業される(祝日の場合は休み)福住店ですが、福島江のお花見シーズンに合わせて連日営業されるので、看板を見るとついつい脇道にそれてしまう丼家です(笑)。
今年はお花見が午前中だったので、店内には商品が勢揃いの状態で選び放題でした。
その中から今回購入したのは、四色だんご(みたらし、桜あん、こしあん、きなこ/350円)、桜もち(145円)、桜しんこ(145円)、ふきみそしんこ(145円)。
「かあちゃんの手造りもち」のキャッチコピーのように、こがねもちと自然素材だけで作った製品は毎回どれを選んでも間違いない。今回は、桜あん入りのしんこ餅がお気に入りでした。

かぁ~さん、また食べ過ぎ!
おしまいに

福島江というと、車酔いの激しかった先住ボーダーのオリオンを連れて来たこともある思い出の場所でした。特に桜と縁の深かったオリオンは4月に入ってどんどん体調が悪化し、その年の桜が満開だった日にあっという間に逝ってしまったので、以来ソメイヨシノに対して執着のようなものも無くなってしまった私がいます。
だけど、花が咲けばやっぱりお花見には行きたいし、今は違う相棒が傍にいる。今年もドーン太と一緒に福島江の桜をたのしめて、遠くの世界にいるオリオンも笑ってくれている気がします。
あれから8年。今年も間もなく、オリオンの命日である4月16日がやってきます。

Sunday, April 2, 2023|ドーン太 生後2,960日