「長岡藩主牧野家ゆかりのおひなさま展」にて|長岡市立科学博物館
「長岡藩主牧野家ゆかりのおひなさま展」が2023年2月17日(金)から3月12日(日)まで、さいわいプラザ1階にある長岡市立科学博物館の企画展示室で開催されていると知ったので出掛けてきました。
長岡藩主牧野家ゆかりのおひなさま展2023
牧野家は1618年から明治維新までの250年余、長岡藩主として長岡の地を統治した大名家です。
展示が行われた長岡市立科学博物館の名誉館長である牧野忠昌氏は長岡藩主牧野家17代当主でもあることから、長岡の文化を伝えるため同市内で行われる「越後長岡ひなものがたり」の開催にあわせ、牧野家に伝わる雛人形などが長岡市立科学博物館でも毎年少しずつ一般公開されてきました。

牧野家に代々伝わる雛人形は嫁いで来られたお姫様やその姉妹、さらには母君、祖母君ゆかりの品々で、古いものは江戸時代後半の頃、新しいものでも100年程前に作られたという17代当主のお母さまのお品になります。
2023年度の「長岡藩主牧野家ゆかりのおひなさま展」では、およそ100点の人形が同館企画展示室に並びました。
なお、入館の際に受付の方に尋ねたところ、展示品はフラッシュ無しなら撮影OKであると仰って下さいましたので、ここに写真掲載させていただきたいと思います。
正面展示

有職雛

牧野家に伝わる有職雛

ここに展示されたのは100年ほど前のもので、17代当主の母・牧野

内裏雛横のお道具:犬筥、煙管・煙草盆、御殿火鉢、高杯、ぼんぼり
雛掛け軸

蒔絵が施された精巧な雛道具

▲衣桁、手拭掛、鏡建、柄鏡、鬢台、手洗、耳盥・輪台・渡金、歯黒箱、湯桶
▼御花衣桁、煙管・煙草盆、書棚、机、料紙箱、文箱、硯箱、長持、箪笥、脇息など
大きさにしたら手のひらサイズ、指先サイズのお道具たちですが、蒔絵が施されて精巧な作りの品々があまりにも素晴らしく、しばし動けず、ただただ見入ってしまいました。
側面展示

押絵雛

作者名入りの押絵雛
貝合わせ
段飾り

二対の内裏雛がある段飾り

向かって左側の内裏雛
向かって右側の内裏雛

一緒に飾られていた迦陵頻(?)を舞う人形
押絵雛ほか

干支の掛け軸

お人形の数々

今回の展示の中には、越後長岡藩第12代藩主・牧野

おしまいに
今まで雛人形というと、柔和なその表情や着ている衣装の豪華さばかりに目が奪われがちでしたが、今回ばかりはスモールライトで小さくなって実際に使ってみたいような、豪華で精密なお道具の数々に魅了された自分がいました。指先ほどの小さなお道具一つからもその時代背景や暮らしぶりまでが見えてくるような、華やかで春を感じる企画展だったと思います。
本年度の牧野家のお雛様展示はすでに終了していますが、さいわいプラザ3階には「長岡藩主牧野家史料館」も併設されています。長岡城の復元模型や牧野家ゆかりの資料展示を拝見しつつ、さらに長岡のお殿様を身近に感じるのもオススメです。
長岡市立科学博物館も長岡藩主牧野家史料館も、ともに入館料は無料となっています。
私もまた時期をみて、長岡の歴史を学びにさいわいプラザにお邪魔しようと思います。(Sunday, February 26, 2023)
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