【第74回十日町雪まつり】3年ぶりの開催で「雪の芸術作品」を巡ってみた(前編)
雪国にいがたを代表する冬のイベント「十日町雪まつり」が2023年2月18日(土)、3年ぶりに開催されたので出掛けてきました。
いまだコロナ禍にあり、例年であれば3日間にわたって行われるイベントも僅か1日に短縮されての開催。それでも各会場に雪像が並び、その周囲に多くの人たちの笑顔が集う様子は、「やっぱりお祭りはいいな!」を実感させるものでした。
2度に渡る中止を経て、市民参加型の「新たな雪まつり」となった74回目の十日町雪まつり。今回も雪像は力作揃いだったので、前編と後編とに記事を分けてご紹介しようと思います。
現代雪まつり発祥の地で開催される「十日町雪まつり」
例年2mを超える積雪となる新潟県十日町市は、「現代雪まつり発祥の地」としても知られます。
その最初は1950年(昭和25年)に遡り、「雪を友とし、雪を楽しむ」という住民の自発的な思いから2月4日と5日の両日、雪像や雪具供養の火の周りで小唄を披露したりスキー駅伝大会などが催されたことにはじまります。
新たなスタイルとなって3年ぶりの開催
近年の十日町雪まつりというと、ギネス世界記録を持つ大規模な雪上ステージで行われる雪上カーニバルや十日町きもの女王コンテストがあまりにも有名でしたが、3年ぶりの開催となる第74回十日町雪まつりではそれらの大型ステージやコンテストは姿を消し、「雪の白に、明日を描く」をコンセプトに原点回帰をはかり、より身近に雪と親しむ住民主体型のイベントへと姿を変えました。
メインエリアを十日町駅、下条駅、越後水沢駅の3駅を拠点に徒歩圏内に移し、市民手作りの「雪の芸術作品」をはじめ、グルメや遊びを堪能できる「まちなかスノーパーク」、LED灯籠でライトアップされる「雪灯の小径」、フィナーレには十日町の夜空を華やかに彩る「虹雪花火」が打ち上げられるなど、子どもも大人も一緒にたのしめるイベントになりました。
開催期日が僅かに1日というのも初めてで、雪像見学も午後3時に解散してしまう団体、ライトアップして午後8時まで見学できる団体と様々でした。
当日の天気は午前中は晴れ間がのぞいて気温も上昇、午後からは次第に小雨混じりになるなど、雪と触れ合うには少々難ありの日でしたが、市内各所に展示された芸術部門13点、特別部門13点、学童部門16点の「雪の芸術作品」を、時間の許す限り見学してきました。
水沢雪まつりひろば
希望へのいざない|十日町市議会議長賞

【芸術部門No12】制作者:馬っぱんしょ
雪像の出来栄えを競う「雪の芸術展」で十日町市議会議長賞を受賞した、馬っぱんしょ制作の「希望へのいざない」。
我が家が十日町雪まつりに通い始めた十数年前から毎年、越後水沢駅前広場には大きな雪像が登場しますが、今回も細かな細工が施された大作を目の当たりにし、一気にイベント気分が盛り上がってきた私でした。肩を並べて撮影していた、ふっかちゃんニット帽の男性も一緒に記念撮影(笑)。
耐える|キリン賞

【芸術部門No13】制作者:水沢雪まつり実行委員会

「雪の芸術展」でキリン賞となった、水沢雪まつり実行委員会制作の「耐える」。
別角度から見ても圧が強くてキツそうだぁ!
おいしいよ!!大きなおにぎり
【学童部門No38】制作者:水沢中学校1年生
水沢中学校の1年の生徒さん29名が1日で作りました。
馬場っ子ワールド2023 ~うさぎの仲間たち~

【学童部門No39】制作者:馬場小学校
馬場小学校の児童47名が1日で作りました。
まちなかスノーパーク
こちらの会場では水沢グルメひろばが設けられたり、雪上滑り台や雪上ストラックアウトといった催しが開かれていて、子どもたちの明るい声が響いてたのしそうでした。
つまりひろば
跳戦 ~月~|入選

【芸術部門No11】制作者:川治内後町内会
「雪の芸術展」で入選された、川治内後町内会制作の「跳戦 ~月~」。
6日掛かりで作った作品は、月のクレーターまでクッキリと再現されていました。
ジブリの世界

【学童部門No36】制作者:南中学校1年1組・2組

こだまでしょうか
こちらは午後3時終了の会場で、ドーン太の目線の先ではちょうど、川治内後町内会の方々が閉会式をされているところでした。
城之古ひろば
ポケットモンスター スノーレット|十日町市商店街連合会長賞

【芸術部門No10】制作者:城之古青年会
「雪の芸術展」で十日町市商店街連合会長賞となった、城之古青年会制作の「ポケットモンスター スノーレット」。
元ネタはポケットモンスター スカーレット・バイオレットと思われ、「スノーレット」と上手く洒落たタイトルに、元ネタに登場するニャオハやホゲータといった新キャラ、コライドンやミライドンといった伝説のポケモンが、雪像として見事に表現されていました。
雪像全体が巨大な滑り台になっているので、子どもたちがずっと写り込むように遊んでいて、たのしい雰囲気の会場でした。

可愛いの売ってるよ

地元青年団の方たちなのでしょうか。見慣れたいつものテント下にはちょっとした出店もあって、こんなところにもwithコロナの時代がやってきているのを実感しました。
特別部門 2作品
ぽすくま

【特別部門No20】制作者:十日町郵便局
十日町郵便局駐輪場に作られていたのは、日本郵便のオリジナルキャラクター「ぽすくま」。局員さん5名が3日掛かりで制作されたそうです。
どこに行く?

【特別部門No21】制作者:㈱村尾電気
十日町市と湯沢町に拠点を置く電気工事会社「㈱村尾電気」の駐車場に停まっていた七国山行きのネコバスは、社員さん28名が6日掛かりで作った雪像です。

…で
ご希望の行き先はどこ?
そろそろ午後3時半に届きそうな時間でしたがお昼がまだなので、ここで一旦雪像巡りを中断し、何処かで食事をして来ようと思います。
後編へと続く。

3年ぶりに開催された第74回十日町雪まつりで「雪の芸術作品」を巡ってみた(後編)|十日町市
記事は第74回十日町雪まつり「雪の芸術作品巡り」前編からの続きになります...
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