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発酵味噌らぁめん【麺屋風花】上越市|酒蔵×愛麺会「雪むろ酒かすラーメン第五章」Part2

2023年03月06日

イケ麺パラダイス
8
ラーメン イベント ご当地グルメ 新店 7歳11ヶ月

上越市を舞台に、20店舗の飲食店で現在提供されている新名物の「雪むろ酒かすラーメン」。今年も興味深いメニューが多く、(更新遅い)当ブログでは早くも、今期2回目の登場となります。

前回は、上越きっての有名老舗店「食堂ニューミサ」での雪むろ酒かすラーメンの話でしたが、今回はオープンしてまだ1年ちょっとという新店「麺屋風花」での雪むろ酒かすラーメン体験記です。

【酒蔵×愛麺会】雪むろ酒かすラーメン第五章

今シーズンで5回目の開催となる、上越市内20店舗の飲食店と上越・妙高地域13の酒蔵がコラボした「雪むろ酒かすラーメン」については、前回訪問記に詳細がありますのでそちらをご参照ください。

酒かすかんずりみそラテ【食堂ニューミサ】上越市|酒蔵×愛麺会「雪むろ酒かすラーメン第五章」Part1

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提供店のひとつ、フルサット内にある健康無化調ラーメンの店「麺屋風花(かざはな)」

上越妙高駅西口前に立つドーン太

この日お邪魔したのは、北陸新幹線上越妙高駅西口から徒歩1分の距離にある商業施設「フルサット」です。

フルサット前に立つドーン太

2015年3月の北陸新幹線開業と同時オープンを目指して計画された、駅前広場のコンテナ型商業施設「フルサット」。様々な困難を乗り越えつつ、当初の予定から1年3ヶ月遅れの2016年6月17日に、上越の魅力を発信する新しい情報拠点として華々しくオープンしました。

上越妙高駅西口とフルサット フルサットの外観

商業施設の敷地には大小12のコンテナを扇状に配置し、そのそれぞれを雪国ならではの雁木がんぎをイメージした通路で繋いだ造りになっており、カフェや居酒屋などの飲食店がメインとなって営業されています。

雪囲いを再現したフルサットの外観

外観には豪雪地帯でよく見られる、屋根の落雪から建物を守るための雪囲い(直接型/板材金物引っ掛け工法)が採用されているのも特徴的です。

フルサットの入り口に立つドーン太

ボクだけ入れんけど…

私は以前、盲導犬さんが入店しているのを見たことはあるけどね。

雁木をイメージしたフルサット内

雁木空間

フルサット内にあるクローズ中のコンテナ

大好きだったカフェのコンテナ

我が家がフルサットにお邪魔するのも、実に5年ぶりのことになります。雁木空間入ってすぐのコンテナにあったフルサットカフェは休業宣言がされたまま、末っ娘と利用したcafe Nekojiも2021年10月末で閉店…と、フルサット開業と同時にオープンした店の幾つかがもうすでに過去のものとなっているのです。

実は同じようにフルサット誕生と共にオープンしたラーメン店の存在があり、私的には今回訪ねる新店と合わせ、ラーメン店が2店舗になったのか否かが凄く心配だったのです。

フルサット内にある麺屋風花の外観

実際に訪ねてみると嫌な予感の方が当たりで、ここにあった「蒲公英拉麺YAMATO」は2020年6月末をもって閉店しており、そのコンテナに今回目的である新店「麺屋風花(かざはな)」が2021年11月22日にプレオープンを迎え、12月3日にグランドオープンしていたのです。

プロスノーボーダーが作る健康志向の無化調ラーメン

「風花(かざはな)」とは、冬の晴天時にハラハラと花びらのように舞う小雪のことをいいます。雪国ならではの美しい情景をそのまま店名にしてしまったたご店主は、揃ってプロのスノーボーダーという若きご夫婦です。

ご自身たちがアスリートでもあるため健康に配慮したラーメン作りを目指しておられ、提供するラーメンは化学調味料不使用、添加物もできるだけ使わずに全て自分たちで手作りされています。

コンテナ店舗の外壁には「雪むろ酒かすラーメン」のポスターとともに、店のメニューも貼り出されていました。

店舗外にあった風花のメニュー
雪むろ酒かすラーメン第五章のポスター
風花が提供する雪むろ酒かすラーメンのポスター

メニューは

  • 鶏と野菜をじっくり煮込んだ清湯スープの「淡口醤油らぁめん」
  • 豚、背脂、野菜、煮干しを強火で煮込んだ白湯スープの「濃口醤油らぁめん」
  • 自家製の味噌と白湯スープ、辛味を合わせた「辛味噌らぁめん」
  • 小学生以下限定で塩気を控えた「お子様ラーメン」

メイン料理にお子様メニューが組み込まれているというのも珍しいですが、上越地域で無化調ラーメンを提供するお店自体が珍しいので、小さい子どもを連れたご家族やママ友さんとの食事にも安心して利用できるラーメン店ではないでしょうか。

店内入ってすぐに置かれている券売機で食券を購入。

まだ何となく、蒲公英拉麺YAMATOが無くなってしまった事実を否定するような自分がいましたが、店内に一歩入って、あの日「潜水艦みたいだ」と思った丸い窓が見えた途端、目の前の事実を受け入れました。

店内の様子

麺屋風花店内の様子

コンテナ店舗はカウンター8席に4人掛けのテーブルが2つ。

あの懐かしい店内はナチュラルウッドに白壁で清潔感のある、まるでカフェのようなお洒落空間に生まれ変わっていました。

麺屋風花のカウンター席
案内された麺屋風花のカウンター席
麺屋風花のこだわりが書かれたプレート
麺屋風花のサービス
テーブルに置かれていたカバン掛けグッズ
奥の席から見た麺屋風花店内の様子

そして案内された席に座って見えてくる拘り。麺屋風花のラーメンは、麺、スープ、チャーシュー、醤油や味噌にいたるまで全て手作りで、それをしっかりと公表されているのも凄いところです。

そんな拘りを眺めていると、厨房からは絶えず良い匂いがしてくるので、そんなところもコンパクトな店ならではだと思います。

麺屋風花のテーブルセッティング

箸置き一つで食卓も心も整う

昼時を大きく外した午後2時入店。席に座るとすぐ調理に取り掛かられたので、7~8分もすると我が家の料理が提供されました。

千代の光酒造×麺屋風花「発酵味噌らぁめん」

麵屋風花が提供する発酵味噌らぁめん

発酵味噌らぁめん(950円)

本年度初参加となる麺屋風花が提供する「雪むろ酒かすラーメン」は、万延元年(1860年)より妙高市で酒を醸す千代の光酒造とコラボした一杯。

野菜の甘みが溶け込んだ白湯スープに、千代の光酒造の酒かすをはじめ数種類の発酵食品を練り込んだ特製味噌ダレが合わさり、自家製ラー油や山椒でピリッと仕上げられた、見た目も華やかなラーメンです。

麵屋風花が提供する発酵味噌らぁめんのアップ

異国の香ただようレアチャーシュー

豚肩ロースを使った自家製チャーシューは、オーストラリア産のオーガニックチャイでじっくり煮込んだもの。スパイスと一緒に煮込むので香りから独特なレアチャーシュー。そしてまた違った香りを放つのが、雪室保存で角の取れた柚子の皮。もやし、玉ねぎ、ニラといった野菜もたっぷり。

麵屋風花が提供する発酵味噌らぁめんのスープ

自家製味噌に白湯スープを合わせ辛味を効かせた濃厚スープ

豚骨、背脂に煮干しや鰹節、野菜を加えて白濁するまで煮出した白湯スープには、信州産の白味噌が合わさります。自家製味噌には千代の光酒造の酒かすをはじめ、アミの塩辛やチーズ、ヨーグルトといった発酵食品、ゴマ、きなこ、ハチミツといった食材で味のバランスが整えられています。

豚骨ベースの白湯スープですが節系の味もしっかりとあり、一緒に煮込まれたジャガイモのトロみや風味もあって味噌ポタージュのような味わい。こめ油から作ったという自家製ラー油の程よい辛味が全体の味を引き締めています。

麵屋風花が提供する発酵味噌らぁめんのタピオカ麺

自家製タピオカ麺

麺はタピオカ粉を練り込んだ自家製多加水麺。プリッともっちりな麺は食べ応えもあって濃厚なスープともよく絡み、ここにも唯一無二を感じられて好印象でした。

〆のデザートにも注目

麺屋風花が提供する風花プリン

風花プリン(270円)

〆のデザートまで自家製という話を小耳にはさみ、プリン苦手な私があえてオーダーしてみました(笑)。

食券を渡す際に確認なしでも、プリンはラーメンを食べ終えるバッチリなタイミングで運ばれてきました。

スプーンですくった麺屋風花の風花プリン

店名が付いた「風花プリン」は昔懐かしい、少し固めな仕上がりの蒸しプリン。素材の味を感じるよう、プリン自体の甘さが抑えられて作られています。

スプーンで掬うとトロっと流れ出すカラメルソースもビターで、甘ったるいプリンが苦手な私にはとても好みな大人味に仕上がっていました。

スプーンですくった風花プリンとクリームチーズ仕立てのホイップ 真上から見た麺屋風花プリン

添えられているのはホイップクリームかと思いきや、食べてみたらクリームチーズ入りでまたビックリ。

淡い酸味もあって軽い仕上がりのクリームなので、プリンと一緒に食べても全くしつこくなく、追加でコーヒーまでオーダーしたくなるような、カフェ顔負けの本格プリンでした。

おしまいに

麺屋風花が提供する雪むろ酒かすラーメン

ご店主たちの経歴にも驚きましたが、無化調でここまで完成された味を生み出せるということにもとても驚いた「麺屋風花」初訪問でした。

「ラーメン=ジャンクな食べ物」という概念はもうすでに過去の話。小さな子どもにも安心して食べさせられるラーメン店がある上越市が、ちょっと羨ましくなってしまいました。

そして以前、ここに店舗を構えていた懐かしの店の存在も気になるので、次回の「雪むろ酒かすラーメン」はその辺も探りつつ、また再び老舗店を訪問してみようと思います。

ご馳走様でした。(Saturday, February 11, 2023|ドーン太 生後2,910日)

麺屋風花の暖簾

麺屋 風花(めんや かざはな)

  • 住所:新潟県上越市大和5-1-5(フルサット内) ※Google mapリンクアイコン
  • 備考:2021年12月3日OPEN
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そふぃあ
Posted by そふぃあ
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コメント(8)

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NOB  

2023/03/06 (Mon) 19:19

ここはコンテナを利用した店舗街なんですね!
でもほんとラーメンの種類が多いですね!(;^_^A


さえき奎(けい)  

2023/03/06 (Mon) 22:57

No title

雁木空間・・・将棋に「雁木囲い」とか「雁木戦法」というのがあるんですが、こういう画像を見るとなるほどと思います。
雪国ならではの雰囲気も風情も感じられます。

私は味噌は食べない人なので「淡口醤油らぁめん」か「濃口醤油らぁめん」の画像を見たかったところですが、チャーシューは(*´﹃`*)ですね(笑)。
ラーメン好きにもかかわらず、あまり新規開拓はするここともなくついつい馴染みの店の方に行ってしまう私なので、果敢にチャレンジするソフィアさんに敬意を表します。

そふぃあ  

2023/03/07 (Tue) 08:35
そふぃあ

To NOBさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

コンテナの店舗を最初に見たとき、なかなか画期的だと思って驚きました。
低コストでお店が持てますし、新幹線発着の駅からすぐですので、新しい情報発信の場としても重宝すると思います。
新しいお店のコンセプトも好きだったので、長く続いて欲しいラーメン店だと思いました。

こんな風に創作ラーメンまで入れると、ラーメンの種類が無数だと実感します。
手間暇掛かっているのも見て取れるので、イベントならではのメニューも多いですよ。

そふぃあ  

2023/03/07 (Tue) 08:43
そふぃあ

To さえき奎さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

私は将棋は全く…なんですが、ちょうど新潟グランドホテルで棋王戦第3局が済んだばかり。
将棋にも「雁木」の技があるとはタイムリーなお話を聞かせていただきました。

自分の中に好きなラーメンのかたちがあると、あまり冒険せず、好きなお店の好きな味が定番になるのだと思います。
私はさほどラーメン好きではないと思っているので、食べ歩きをしながら好きなスタイルを探しているだけかも知れません。
イベント時には採算度返しなメニューも登場する場合があるので、ご店主の腕前を感じつつ、たのしくいただいている感じですかね。

駐在おやじ  

2023/03/07 (Tue) 11:38

すごくおしゃれな感じですね ^^
コンテナと言っても 結構大きいんですね~~~

こういう場所 若い子達に人気出そうです ^^

タピオカ麵 wwww
ラーメン奥が深いですね~~~~
食感がいいんですね。 いつか食べてみたいです

 駐在おやじ

そふぃあ  

2023/03/08 (Wed) 08:32
そふぃあ

To 駐在おやじさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

こちらは大きめなコンテナを使った店舗ですので、結構な席数も確保できて、普通の店舗と変わらない感じがします。
新店舗が試験的に営業するにも良さそうですし、何せ新幹線発着駅すぐそばなので、いろいろな人に利用してもらえるのではないかと思います。

タピオカがドリンクだけでなく、お菓子などにも使われますね。
お菓子の生地でも麺にしても、食感に独特なもっちり感があるのが特徴です。
あまり湯のびもせず、最後まで美味しくいただけるらー麺でした。

うしかい座  

2023/03/08 (Wed) 18:32

こんばんは。

新しい店が入っていたのですね。
でも変わらずレベルが高いのは、さすが新潟県。
このチャーシューはインパクトあります。
それと、このプリンはぜひいただきたいところです。

そふぃあ  

2023/03/09 (Thu) 08:35
そふぃあ

To うしかい座さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

コンテナのように手軽に出店できる店舗は、自分の腕試しや試験的な意味での出店もあるかも知れないですね。
前のお店の動向は何となく察しが付きますし(良い意味で)、後に入ったお店のコンセプトにも好感が持てるので、長く続けて欲しいお店が増えた気がしました。

麺もスープもチャーシューも、それぞれに個性的でここだけの味。
他にないオンリーワンは、また足を運びたくなりますね。

そしてプリンが美味しかった!
スノボにラーメンにデザートと、何足もの草鞋を履きこなせる印象のご店主でした。