燕背脂中華と二郎系のいいとこどり【麺豪 織蔵】ボリューム程よい塩二郎「織蔵しおラーメン」|燕市
先の記事にある中華蕎麦おか部からのご縁で、同じく燕市井土巻に店舗を構えるもう一つのラーメン店「麺豪 織蔵(ORIKURA)」にもお邪魔してきました。
SNS映えしそうな綺麗なラーメンを提供する「おか部」と、ガッツリ増し増し系の「織蔵」、元は同じでもコンセプトが違うとこんなにも違うのか!という両者の食べ比べもまた、麺食いの醍醐味ではないかと思います。
県央地域にあって二郎インスパイア系のパイオニア「麺豪 織蔵(ORIKURA)」

JR燕三条駅の燕口から車で約5分の燕市井土巻に店舗を構える「麺豪 織蔵(ORIKURA)」。織蔵のネクストブランドであるという「中華蕎麦おか部」から僅か100数十mしか離れていない場所にあり、両店それぞれに違ったジャンルのラーメンを提供されています。
開店当初の織蔵は国道8号沿いの三条市大島にありましたが、2018年1月より現地で営業されています。店は大通りから一本入った場所にありますが、ナビがあればOK!駐車場は共有で15台分程度用意されています。

「おりくら」という優しい音の響きから、何も知らない頃の私は勝手に割烹のようなイメージを抱いていたものでしたが、そんな店舗で営んでいたのはむしろ「おか部」の方。「織蔵」は二郎インスパイア系という県央地域に珍しいスタイルの先駆者であり、燕背脂中華の地に新風を吹き込むという意味では、両店ともに同じ役目を果たす人気ラーメン店であると思います。
店内の様子
夜営業の開始は17時30分からとのネット情報が多かったのですが、現在の織蔵さんの夜営業は、土・日・祝日に限り17時から再開されています。
雪のために少し遅れて17時10分の初入店。すでに1組のグループが食事をされているところでした。

店内は入って右側の厨房脇にカウンター席、テーブルは4人掛けが1卓と2人掛けが2卓、奥には6人で使える小上がりが2卓。

お冷はセルフサービスになります。
我が家が案内された2人掛けのテーブル席。
卓上にはブラックペッパーや餃子のタレと並んでラーメンのタレなども。
メニュー
看板メニューは店名を冠した二郎インスパイア系の織蔵ラーメン。醤油だけでなく、塩の選択肢があるというのは珍しいですね。二郎系らしくヤサイ・ニンニク・アブラの量が無料で増減できるのはもちろんのこと、ニンニクを生姜に変更できるなど、きめ細やかなサービスを感じます。
あとは辛い系や季節限定麺、トッピング、サイドメニューなど。メニューの中に「中華そば」の文字が見えますが、決してあっさり系をイメージしてはいけません。お店がある燕市は背脂中華がご当地麺になりますので、織蔵さんの中華そばも背脂系であると認識して頼まれると良いと思います。
そして織蔵さんは、三条市出身で現在KAGAYAKI(燕市)所属のプロキックボクシング日本2冠王の石月祐作選手のスポンサーでもあり、石月選手とコラボした超デカ盛りメニューも提供しています。
織蔵が提供する俺流二郎インスパイア系
すでに先客の料理が出されたタイミングでの入店だったので、我が家は注文から10分ほど待ったところで料理が提供されました。
看板オススメより
織蔵さんには珍しい塩二郎があったので、今回は二人揃って看板オススメメニューから「織蔵しおラーメン」にしてみました。

織蔵しおラーメン/ヤサイ普通・ニンニク増し・アブラ増し(900円)

織蔵しおラーメン/ニンニク増し(900円)+タマネギ(120円)
丼父さんはヤサイだけ普通盛りで、ニンニクとアブラ増し。
私は同メニューでニンニク増し+オススメトッピングの中から「タマネギ」を選んでみました。

色合いも綺麗な紫タマネギがトッピングされて出てきて「おぉ!」でしたが、丼を覆い尽くすくらいにたっぷり盛られているので、元の姿は丼父さんのラーメン丼を参考にしてください。

長時間じっくりと炊きあげられて乳化した豚骨スープはクセがなく、まろやかな塩味と背脂のコクや甘味でマイルドな味わい。見た目の印象よりもクドさはなく、むしろどこか中毒性のあるスープに仕上がっています。

麺はムッチリとした食感の、強いコシを持つ極太ストレート。エッジが効いた角太麺はスープの絡みも良く、豚骨スープと両主役を張れる力強さと食べ応えを感じました。

箸で持ち上げると、ずっしりと重い豚チャーシュー。スープに脂が多いので、あえてチャーシューは脂身の少ない部位を使うという拘りよう。とても柔らかに煮込まれていて、噛むほどに肉の旨味を感じられるチャーシューに仕上がっていました。
スーパーフェザー級
私たちが料理を待つ間、若い男女のお客さんがお隣席に座られたのですが、その男性客さんが超デカ盛りラーメンを注文されていたのです。
運ばれて来た丼を一目見た時、私が声を出さずに(コロナ禍ですので)表情だけでリアクションしたのに気付かれた様子で、「写真撮りますか?」と仰って丼をこちらに寄せてくださったので、遠慮なく写真だけ撮らせていただきました。

祐作ラーメン/S.フェザー級・肉80g(1,500円)
祐作ラーメンは一番デカ盛りの「ヘビー級」の場合、麺3玉540g+チャーシュー400g+ヤサイ600g+スープという盛りになります。
お兄さんは肉量の一番少ないS.フェザー級を注文されていましたが、それでも抱えるほどの器に山盛りですから、これは見ただけで「おぉ!」となりますね。
ちなみに、石月選手のInstagramをフォローしていると割安料金で食べられるそうで、お兄さんもスマートフォンを提示されていました。

一方の連れの女性は、冬季限定の味噌ラーメン(1,050円)を半ラーメンで注文されていました。
麺を半量にすると、味玉が1個ついて同価格になるようです。(丼は通常サイズです)
おしまいに
織蔵さんでの初めての塩二郎、二郎系とも燕背脂中華とも違って、どちらの良いところも取り入れた、織蔵さん独自の背脂豚骨ラーメンという印象でとても親しみやすかったです。
私的には盛りも程よい感じでしたし、麺半量のサービスもありますので、これなら二郎系=大盛りで敬遠する女性にも、たのしく美味しく食事ができる店ではないかと思いました。
お隣のお兄さんが祐作ラーメンを完食したか否かまでは見届けられませんでしたが、県央の大学に通う若者たちにも、たっぷりと美味しいラーメンをたのしめる二郎インスパイア系の織蔵さんは有難い存在かも知れません。
ご馳走様でした。(Saturday, January 28, 2023)

麺豪 織蔵(めんごう おりくら)
- 住所:新潟県燕市井土巻2丁目235 ※Google map
- 備考:2014年12月5日 三条市大島にOPEN/2018年1月26日 現地移転

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