中国四川料理【喜京屋】でいただく正月七日の中華粥|長岡市
正月七日は、五節句のはじまりである
この五節句というのは奈良時代の頃に中国から我が国に伝わったもので、中国では正月七日に七種類の野菜を入れた汁物食べる習慣があったことから、それが日本に渡って七草粥になったといわれます。
そんな今年の人日の節句は日本流の七草粥でなく、長岡市内にある中国四川料理「喜京屋」を数年ぶりに訪ね、本場・中国の食に触れることで一年の無病息災を祈願してみました。
いや!ただ単に、喜京屋さんの美味しい中華粥が久しぶりに食べたかっただけなんですけどね(笑)。
ミシュランも認めた「喜京屋」は数々の受賞歴を持つ老舗店

JR長岡駅の大手口から歩いて5分の立地にある中国四川料理「喜京屋」。明治28年創業の、長岡市民に長く愛され続ける老舗店です。
現在の中華料理店となったのは4代目の頃からで、父(4代目)は四川料理の父・陳建民氏のもとに弟子入り、その息子である5代目は中華の鉄人・陳建一氏に弟子入りして腕を磨いた料理人さんたちです。
ミシュランガイド新潟2020においては星獲得までは至らなかったものの、ミシュランの基準を満たした料理を提供するお店として「ミシュランプレート」にも選ばれている名店です。
現在、厨房で腕を振るう5代目は「2018年中国料理全国大会」で前菜の飾り切り「鳳凰」で金賞に輝き、日本代表として香港に渡った「2018年中国料理世界大会」でも金賞を受賞。
さらに、2021年11月に行われた「全日本中国料理コンクール」のデザート部門でも金賞となるなど、本場も認める確かな腕と技の持ち主なので、美味しい中華が食べたくなると思い出すのが喜京屋さんです。

有難いことに、通し営業されている喜京屋さん。
食事時には混みあうであろう店内も、食事時を大きく外した午後二時半過ぎの訪問では幾分余裕がありました。
奥の宴会客の声が少々賑やかながらも前回と同じ席に陣取ると、久しぶりの本格中華のメニューの数々に心躍る小市民でした。
喜京屋でいただいた四川中華
喜京屋さんで提供される中華料理は100種類を超えるといわれます。四川中華のお店なので麻婆豆腐をはじめとした辛い料理もありますが、メニューに表示してある辛さレベルや財布と相談しながら、メインから点心・デザートまで自分好みの料理を選べます。
また、その殆どの料理がテイクアウト可能なので自宅でも本格中華が味わえ、今のご時世的にも有難いお店であると思います。
お店の激推しメニュー「よだれ鶏」

口水鶏(よだれ鶏)1,500円
今や四川料理を代表するポピュラーな料理となったよだれ鶏。茹で鶏を辣油や花椒・黒酢などで作った特製かけダレでいただく料理です。喜京屋さんでは多くの人が食べられる前菜として、辛さレベル2程度で仕上げられています。冷たい料理なので、あまり待つことなく提供されました。
辛味と酸味のあるかけダレにはたっぷりな白ゴマが振りかけられており、私が食べて美味しく感じられるギリギリの辛さ加減。柔らかな茹で鶏に添えられていたのは、キュウリ・長いも・パクチーでした。
町中華の定番「焼き餃子」

焼き餃子(550円)
薄いのにモチっとした皮で程よい下味付きの焼き餃子。これはビールが欲しくなりますね(笑)。
我が家のメイン「中華粥」

おかゆ(950円)
注文を取りに来てくださったフロアスタッフさんが人数分頼むのをみて「多いですよ」と忠告してくださいましたが、大丈夫です!我が家はこれが食べたくてここまで来たのですから(笑)。
写真では大きさ加減が分かりにくいでしょうが、大きなどんぶり一杯に粥が入って提供されます。このお粥の量は、横浜中華街で食べ歩きした時に鍛えられました(笑)。今は「ミニおかゆ(550円)」もメニューにあるので、どんぶりサイズは2~3人でシェアして食べる人が多いのかも知れませんね。
喜京屋さんの中華粥は、干し貝柱と干しエビがたっぷり入ったコク深い味わい。動物系スープも入っていると思いますが、とにかく貝柱の味が濃厚で美味しいので、これだけの量があってもあっという間に完食です。
真っ赤なクコの実が彩りのアクセントにもなって、白と赤でおめでたさもあった七草の節句の中華粥でした。
可愛いデザート「もちもちパンダ」
もちもちパンダ(1個200円注文は3個から)
もちもちの生地に包まれた熱々のパンダさんは、中に中華餡が詰まった優しい甘さのスイーツです。
「可愛くて食べられない!」…といいつつ、一口でパクッ!(笑)。
中日友好の証として私たちにもお馴染みのパンダさん。誰からも好かれることから縁起物として扱われる動物です。
おしまいに
実に4年ぶりだった喜京屋さんの再訪。やはり安定の美味しさは、腕の良い職人技と老舗を感じさせてくれます。
我が家はいつも中華粥がメインでお邪魔していますが、中華定食や2~3人用のバリューセットメニューもあるので、次回はあれこれ盛りだくさんで四川の味を楽しんでみたいものです。
御馳走様でした。(Saturday, January 7, 2023)

中国四川料理 喜京屋
- 住所:新潟県長岡市殿町1-3-9 ※Google map
- 備考:明治28年(1895年)創業

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