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中国四川料理【喜京屋】でいただく正月七日の中華粥|長岡市

2023年01月17日

食べ歩記
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老舗 料理 中華

正月七日は、五節句のはじまりである人日の節句じんじつのせっく。前年の厄を払い、新たな年の無病息災を祈願する日で、日本では「七草の節句」と呼ぶ方が馴染みがありますね。

この五節句というのは奈良時代の頃に中国から我が国に伝わったもので、中国では正月七日に七種類の野菜を入れた汁物食べる習慣があったことから、それが日本に渡って七草粥になったといわれます。

そんな今年の人日の節句は日本流の七草粥でなく、長岡市内にある中国四川料理「喜京屋」を数年ぶりに訪ね、本場・中国の食に触れることで一年の無病息災を祈願してみました。

いや!ただ単に、喜京屋さんの美味しい中華粥が久しぶりに食べたかっただけなんですけどね(笑)。

ミシュランも認めた「喜京屋」は数々の受賞歴を持つ老舗店

メニューに書かれた喜京屋のお店紹介文

JR長岡駅の大手口から歩いて5分の立地にある中国四川料理「喜京屋」。明治28年創業の、長岡市民に長く愛され続ける老舗店です。

現在の中華料理店となったのは4代目の頃からで、父(4代目)は四川料理の父・陳建民氏のもとに弟子入り、その息子である5代目は中華の鉄人・陳建一氏に弟子入りして腕を磨いた料理人さんたちです。

ミシュランガイド新潟2020においては星獲得までは至らなかったものの、ミシュランの基準を満たした料理を提供するお店として「ミシュランプレート」にも選ばれている名店です。

喜京屋の店先に掲げられた金賞受賞料理の写真 喜京屋店内に置かれた賞状やメダル

現在、厨房で腕を振るう5代目は「2018年中国料理全国大会」で前菜の飾り切り「鳳凰」で金賞に輝き、日本代表として香港に渡った「2018年中国料理世界大会」でも金賞を受賞。
さらに、2021年11月に行われた「全日本中国料理コンクール」のデザート部門でも金賞となるなど、本場も認める確かな腕と技の持ち主なので、美味しい中華が食べたくなると思い出すのが喜京屋さんです。

喜京屋店内

有難いことに、通し営業されている喜京屋さん。
食事時には混みあうであろう店内も、食事時を大きく外した午後二時半過ぎの訪問では幾分余裕がありました。

奥の宴会客の声が少々賑やかながらも前回と同じ席に陣取ると、久しぶりの本格中華のメニューの数々に心躍る小市民でした。

喜京屋でいただいた四川中華

喜京屋さんで提供される中華料理は100種類を超えるといわれます。四川中華のお店なので麻婆豆腐をはじめとした辛い料理もありますが、メニューに表示してある辛さレベルや財布と相談しながら、メインから点心・デザートまで自分好みの料理を選べます。

また、その殆どの料理がテイクアウト可能なので自宅でも本格中華が味わえ、今のご時世的にも有難いお店であると思います。

お店の激推しメニュー「よだれ鶏」

喜京屋が提供するよだれ鶏

口水鶏(よだれ鶏)1,500円

喜京屋が提供するよだれ鶏のアップ 小皿に取り分けた喜京屋のよだれ鶏

今や四川料理を代表するポピュラーな料理となったよだれ鶏。茹で鶏を辣油や花椒・黒酢などで作った特製かけダレでいただく料理です。喜京屋さんでは多くの人が食べられる前菜として、辛さレベル2程度で仕上げられています。冷たい料理なので、あまり待つことなく提供されました。

辛味と酸味のあるかけダレにはたっぷりな白ゴマが振りかけられており、私が食べて美味しく感じられるギリギリの辛さ加減。柔らかな茹で鶏に添えられていたのは、キュウリ・長いも・パクチーでした。

町中華の定番「焼き餃子」

喜京屋が提供する餃子

焼き餃子(550円)

薄いのにモチっとした皮で程よい下味付きの焼き餃子。これはビールが欲しくなりますね(笑)。

我が家のメイン「中華粥」

喜京屋が提供する中華粥

おかゆ(950円)

注文を取りに来てくださったフロアスタッフさんが人数分頼むのをみて「多いですよ」と忠告してくださいましたが、大丈夫です!我が家はこれが食べたくてここまで来たのですから(笑)。

写真では大きさ加減が分かりにくいでしょうが、大きなどんぶり一杯に粥が入って提供されます。このお粥の量は、横浜中華街で食べ歩きした時に鍛えられました(笑)。今は「ミニおかゆ(550円)」もメニューにあるので、どんぶりサイズは2~3人でシェアして食べる人が多いのかも知れませんね。

喜京屋のおかゆ 干し貝柱やクコの実が入った喜京屋のおかゆ

喜京屋さんの中華粥は、干し貝柱と干しエビがたっぷり入ったコク深い味わい。動物系スープも入っていると思いますが、とにかく貝柱の味が濃厚で美味しいので、これだけの量があってもあっという間に完食です。

真っ赤なクコの実が彩りのアクセントにもなって、白と赤でおめでたさもあった七草の節句の中華粥でした。

可愛いデザート「もちもちパンダ」

喜京屋が提供するパンダの点心 箸でつまみ上げた喜京屋のもちもちパンダ

もちもちパンダ(1個200円注文は3個から)

もちもちの生地に包まれた熱々のパンダさんは、中に中華餡が詰まった優しい甘さのスイーツです。
「可愛くて食べられない!」…といいつつ、一口でパクッ!(笑)。

中日友好の証として私たちにもお馴染みのパンダさん。誰からも好かれることから縁起物として扱われる動物です。

おしまいに

実に4年ぶりだった喜京屋さんの再訪。やはり安定の美味しさは、腕の良い職人技と老舗を感じさせてくれます。

我が家はいつも中華粥がメインでお邪魔していますが、中華定食や2~3人用のバリューセットメニューもあるので、次回はあれこれ盛りだくさんで四川の味を楽しんでみたいものです。

御馳走様でした。(Saturday, January 7, 2023)

喜京屋の外観

中国四川料理 喜京屋

  • 住所:新潟県長岡市殿町1-3-9 ※Google mapリンクアイコン
  • 備考:明治28年(1895年)創業
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コメント(12)

There are no comments yet.

もふもふミッフィー  

2023/01/17 (Tue) 23:51

うわ~、美味しそうな中華料理💕
もう何年も、こんな中華食べてないから、すごく食べたくなりました( *´艸`)

そして、極めつけはなんといってもパンダ(≧▽≦)
めっちゃ可愛い~~~(#^^#)
これは確かに食べるのはためらわれそうだけど、一口で食べれば悲惨なことにはならないからいいですよね(^_-)-☆

そふぃあ  

2023/01/18 (Wed) 08:50
そふぃあ

To もふもふミッフィーさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

腕の良い老舗店ですけど、メニュー次第ではリーズナブルに味わえて良いお店なんです。
こんな風に勝手に名目をつけて利用すると、またその良さも再確認でした。

パンダも可愛いけど、このほかにブタさんの顔の豚まんなんかもあって、子どもにもウケそうなメニューもあります。
中華料理は大皿を囲むのがたのしいので、家族で出掛けるのも良さそうですね。

駐在おやじ  

2023/01/18 (Wed) 10:27

ここ・・・・・・ 見ました ^^
目の前 3回通りました wwww

そんなに有名なお店だったんですね ><
今更気が付いても・・・・ ですね

中華かゆ・・・・・ そういえば台湾ではおかゆを朝ごはんに食べますもんね
中国も有るでしょうね~~~~

う~~~ん めっちゃ食べたくなってきました
でも 干しホタテ・・・・ あったかな~~~~ ><

  駐在おやじ

そふぃあ  

2023/01/18 (Wed) 14:30
そふぃあ

To 駐在おやじさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

あらぁ、そうだったんですね。それは残念!
いや、私もつい先日、ずっと昔から続いているとある老舗店に初めて入って、今まで何度も店の前を通過するだけでもったいないことをしていた…と思った経験をしました。
気が付かない時ってそんなものですね。

私はずっと七草の節句には七草粥だったんですけど、ブログのお友達の中に中華粥を作っている人があって、そういう方法もアリなんだ!と思って以来、家でも中華粥風にする年もありました。

ウチの方はお正月に食べる郷土料理の「のっぺ」に干し貝柱を入れるので、お正月からずっと干し貝柱の味が口の中に残っている感じでしたよ(笑)

NOB  

2023/01/18 (Wed) 19:56

七草粥もいいけど中華粥って考えもしなかった。
お粥以外もいろいろ味わえるしね!

さすが中華料理屋さんですね!
パンダのデザートとは・・・

さえき奎(けい)  

2023/01/18 (Wed) 22:29

「よだれ鶏」・・・見るからに美味そうです。

そういえば、独り身になってからこういう本格的な中華料理を満足に食した記憶がありません。
外メシはなんでもそうだと思いますが、特に中華は「ぼっち」で食べても決して美味くないんですよね。
青椒肉絲が大好きだった連れあいのことを思い出してしまいます・・・。

そふぃあ  

2023/01/19 (Thu) 08:54
そふぃあ

To NOBさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

私もずっと日本風の七草粥ばかりだったんですよ。
ある年(もう15年前くらいのことですけど)ブログ友さんのお宅の7日は中華粥だったと聞き、無理に七草で無くてもいいんだ…と思ったのが最初です。
以来、我が家でも時々中華風に海鮮を入れて作ったした年もありました。
だけど、横浜の中華街でお粥を食べてから、たまに中華粥が無性に食べたくなるんですよ。

たしか中華街でもブタなんかの動物のかたちの肉まんなどが売られていましたっけ。
パンダのデザートは可愛いですし、もっちりして美味しかったです。

そふぃあ  

2023/01/19 (Thu) 08:58
そふぃあ

To さえき奎さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

あまり辛いものには強くない私ですが、辛さと酸味のバランスが絶妙だったよだれ鶏は美味しかったです。
確かに中華の場合、大皿を回しながら大勢でワイワイ食べる感じですよね。
お店ではお一人様用のセットメニューなんかも用意されているところが、駅前の中華屋さんだなぁと思いました。

中華メニューにも思い出あり…なんですね。
今夜あたりは青椒肉絲で一杯になるでしょうか。

うしかい座  

2023/01/20 (Fri) 19:22

こんばんは。

七草粥も良いですが、中華粥も良いですね。
干し貝柱と干しエビたっぷり、もう美味しさが伝わってきます。
寒いこの時期は体が温まるし、胃腸にも優しそうだし、この手がありましたかという感じです。

れもん  

2023/01/21 (Sat) 10:44

おはようございます。

七草がゆ今年は作りませんでした。
娘たちにあまりウケが良くなく(ウケ云々で作るわけではないのですが・苦笑)
中華がゆだったら食いつきがよかっただろうとは記事を読んで思いました。
来年は中華がゆにします(*´ω`*)

そふぃあ  

2023/01/21 (Sat) 12:03
そふぃあ

To うしかい座さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

中華は医食同源ですから、弱った胃腸を休めるのにも良い料理であったと思います。
いや、やっぱり美味しくて食べすぎてしまいましたが(汗)

喜京屋さんのおかゆが海鮮がたっぷりですし、しかも干した食材なので旨味が凄いです。
自宅で真似しようと思っても、なかなか職人の味を真似ることはできないですね。
七草の節句の外食としては大当たりでした。

そふぃあ  

2023/01/21 (Sat) 12:06
そふぃあ

To れもんさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

我が家もお粥は病気の時に食べるイメージが強くて、長らく七草粥も作らずにいました。
横浜中華街で出会って以来、お粥に対するイメージが一新して、それから七草にも食べるようになりました。

中華がゆは薄くスープの味もありますし、具材もアレンジできるので若い世代にも好まれると思いますよ。
是非試してみてください。