【国上寺】初の干支御朱印「うさぎ七福神」と新春限定御朱印|燕市
越後一宮である彌彦神社を参拝したあとはその足で、越後最古の名刹「
今や「炎上供養」や「イケメン絵巻」ですっかり有名になってしまったお寺さんですが、彌彦神社と国上寺は下越地方最強のパワースポットであり、とてもご縁の深い場所同士でもあります。
そんな国上寺で久しぶりに頂戴した2023新春限定の卯年御朱印の話と、おまけの…な話など。
様々な歴史上の人物も行き来した雲高山「国上寺」
新潟県燕市の
国上山中には伊夜比古の神が鎮座されていたという「香児山」が存在し、彌彦神社とも縁の深いことが伺えます。
※香児山については下記ブログカードをご参照ください。
平成21年(2009年)に開山から1300年を数えた国上寺。現在の堂宇は、国上寺中興の祖といわれる万元上人が享保3年(1718年)に再建したもので、新潟県内では最古といわれています。万元上人の隠居所であった「五合庵」は、のちに良寛が20年間住まいしたことでも知られます。
戦国の頃は上杉謙信祈願寺のひとつであり、酒呑童子(幼名:外道丸)が稚児にあがった寺であるともつたわります。また境内には、兄・源頼朝の追っ手から逃れて平泉へと向かう途中で国上寺に身を寄せた源義経ゆかりの六角堂が建立されているほか、義経に付き従って武蔵坊弁慶も国上寺に隠れ住んだなど、様々な歴史あるお寺さんです。

国上寺客殿
国上寺 2023年新春限定御朱印
国上寺の御朱印は、客殿に相対して位置する授与所で頂戴することができます。
ご本尊の御朱印は過去にいただいているので、今回は卯年限定で授与された二種類の御朱印を頂戴してきました。
季節御朱印

卯年一月限定御朱印(500円)
毎年正月の季節の御朱印は干支文字。
書き置きのみになりますが、金文字に銀仕上げでおめでたさがあります。
新年限定 干支御朱印

うさぎ七福神(2,000円)
こちらも書き置きのみ、300枚限定授与の干支御朱印です。
国上寺で干支御朱印が授与されるのは今回が初。しかも本格金箔押し御朱印も初登場とのことで、新年から初めて尽くしで縁起の良さそうな一枚。龍頭の船首の宝船に、七福神に扮したうさぎが乗った色鮮やかな干支御朱印でした。
仕方ないので御本堂へも…
私、▲とっても失礼な書き方をしていますが、その理由がすぐにわかると思いますのでお許しください。

国上寺の御本堂は、客殿よりも手前の一段高い場所にあります。
苔生した石段を上がって入った境内。右手側には雷神により掘られたという雷井戸、左手側には源義経ゆかりの六角堂があり、その奥に見えるのが1718年に再建された歴史ある御本堂です。

御本堂は昭和53年(1978年)に旧分水町の文化財に指定され、現在は燕市の指定文化財となっています。
その文化財という建物に、数年前からこんなものが…。
雪が降ったら傷むので、一時的に片づけるような話も聞いたような聞かないような。だけど実際には真冬にも飾られたままでした。(泣)
「イケメン官能絵巻」の名がすっかり定着してしまった本堂の「偉人空想絵巻」

平成末の2019年4月19日に本堂の四面を囲むように公開されたのは、木村了子氏が描いた「偉人空想絵巻」。国上寺にゆかりのあった上杉謙信、酒呑童子、良寛、源義経、武蔵坊弁慶の五人が、「古刹」「名刹」の名にふさわしくない空想上の姿で描かれています。
この件に関してはあまり多くを語りたくないので、詳細は下記ブログカードの過去記事よりご一読いただければと思います。

炎上供養の国上寺で物議を醸している本堂壁画「偉人空想絵図」|燕市
「久しぶりにお参りして来ようか」と私が話しを持ちかけると、「本堂に問題になっている日本画があるからついでに見て来よう」と言う丼父さん。おぉ、確かに。これは賛否両論ありそうだ...
改めて眺めてみるイケメン絵巻

御本堂の軒下とはいえ数年間の風雪に耐えた絵画は、公開当初よりも少しだけ色褪せ、この寒空に露出多めで可哀そうな雰囲気さえ漂っていました。
当時の私には怒りしかなく、小っ恥ずかしさもあって遠巻きにしか撮影できなかった「偉人空想絵巻」でしたので、今回はあえて正面から堂々と撮影し、記事にアップしてみました。少しは客観的に見られるようになった気もしますが、やっぱり好きになれませんわ、私。(汗)

そして、御本堂の向こうに見えるのは弘法大師を祀った大師堂です。
大師堂は縁結びのお堂とも呼ばれていて、ここに何度か足を運ぶうちにドーン太との縁が繋がった、私にとって最強の縁結びスポットでもあるのです。
お参りに来たくても本堂に見たくないものがあると思うと足も向かず、この日は三年ぶりに大師堂で手を合わせることができました。
おしまいに
神社仏閣はお参りしてナンボ。お参りしたくない環境の古刹、皆さんはどうお感じになられたでしょう。
これがあるばかりに公開当初の丼父さんは、翌年の2020年に行われるはずだった12年に一度の国上寺・子年の御開帳にも行かないと言い張っていました。
結局その年は新型コロナ蔓延のため予定されていた御開帳はいったん秋に延期になり、さらにコロナ収束の目途が立たぬまま、延期後の御開帳予定は2026年の丑年まで先送りされることになりました。その後は丑年と子年の6年に一度の御開帳になるのだとか。
そして歴史ある建造物は軒並み300年以上の時を経ており、修復が必要なものも多いそうです。しかし、クラウドファンディングを募っても成功せず。地元議会と対立するような、地元民からも反感を買うようなやり方でなく、もっとお寺さんならではの徳のあるアイデアは無かったのか…と、「国上寺=官能絵巻」ばかりが話題になってしまう度に思ってしまいます。

結局のところ、私も御朱印の話が大きく逸れ…。しかも、かなり個人的な意見を言い過ぎました。(汗)
この記事炎上しませんかね?
もしそうなったら、国上寺で炎上供養していただかなきゃですね。
Saturday, January 7, 2023