彌彦神社初詣と弓始神事|弥彦村
かなりの出遅れですが(汗)、ようやく私の2023年ブログ活動も始動。
まずは私のブログ記事同様(笑)、の~んびりと出掛けた越後一宮・彌彦神社初詣の話からです。
あえて三が日を外して越後一宮「彌彦神社」へ
何よりも大切なのは氏神様。引っ越して二回目の年末年始を迎えた今回は、昨年、荒天で元旦にしか参拝に行けなかった氏社の二年参りに行き、冬の大三角を見上げつつ歩いていた道の途中で新しい年を迎えました。
そして今年は数年ぶりに移動規制の無かった年末年始。有名処の神社仏閣は混雑が予想されたため、例年、元日早々参拝に行く「おやひこ様」は分散参拝になるよう少し時間を空け、正月7日にのんびりと出掛けてみました。
ところが…

さすがに周辺道路は三が日のような大渋滞は無いものの、参拝を1週間先送りにしたほど空いてもいなくて、車を止めたのは結局いつもの競輪場側という…。
だけど、ここから眺めるご神体(弥彦山)の風景もまた良いのです。
まずは末社の祓戸神社で穢れを清め
祓え給え、清め給え…
おやひこ様詣の際まず立ち寄るのが、境外末社のひとつである「祓戸神社」です。
祓戸神社は彌彦神社境内全体を見回す位置にあり、この地に不浄が侵入するのを防ぎ、訪れる人の罪・けがれ・過ちを祓い除くといわれる神社です。なので心身を清めるためにも、彌彦神社参拝前には必ず立ち寄りたい場所であると思っています。
巨大なケヤキの古木からもパワーをいただき、ここからいよいよ本題のおやひこ様へと向かいます。
彌彦神社2023初詣
越後随一のパワースポットとしても名高い彌彦神社。境内へと至る鳥居が幾つかありますが、やはり正面入り口である一の鳥居から入るのが正式ルートになります。
今年は雪の少ない新年になりました。この日も雪ではなく少し雨っぽい天気。鳥居前で一礼し、雪の無い参道の隅を進みます。

玉の橋

御手洗川に架かる石橋を渡る際に左手側に見えるのが、神様だけがお渡りになれる玉の橋です。
たった一ヶ月前にも渡った場所ですが、さらに水は冷たそう。
なのにあの日と同じように冷たい水に手を差し入れ、冬を実感しているような親子の姿がありました。
手水舎

その昔は御手洗川で清めたそうですが、今は手水舎で身を清めてから参拝に向かいます。
柄杓こそ用意されていませんでしたが、流れ落ちる水に手を清める人々の姿に、少しだけ日常が戻りつつあることを実感しました。

神馬舎
二の鳥居を過ぎてすぐ右手にある神馬舎。神様がお乗りになる馬を祀った場所で、木製の御神馬は山本瑞雲の作です。(高村光雲の一番弟子)
こちらの扉が開くのはお正月と燈籠神事の時だけ。正月7日はまだ扉が開けられており、今年も御神馬を拝むことができました。
日頃の感謝を込めて参拝

随神門前
奥に見える随神門を潜った先に、彌彦神社の社殿があります。
参拝者の多い三が日には一方通行の規制がかかる場所ですが、さすがに7日になれば参拝者の数もほどほどなので規制は解除されていました。なのに何故か皆さん律儀に右側通行(笑)。
常に譲り合いの心があれば、混雑時の事故も防げるというものですね。

ご神体である弥彦山を背に鎮座する彌彦神社
正月7日は境内も程よい感じの混み具合で、列に並んで僅か5分で参拝完了でした。
ちなみに彌彦神社の参拝は出雲大社や宇佐神宮と同じく、二礼 四拍手 一礼が正式とされています。

五穀豊穣を願う弓始神事に出会う
人混みを避けるため、たまたま三が日の次の土曜日を選んで参拝に訪れただけの我が家でしたが、奇しくもこの日は毎年新年に行われる伝統の「弓始神事」が行われた日。しかも、私たちが参拝した時間帯に境内地で行われていたので、ローカルニュースでしか見たことの無かった神事を間近で見るという幸運に恵まれました。

彌彦神社の弓始神事は室町時代に行われていたと記録が残る伝統あるもので、御祭神である伊夜日子大神が武勇に秀でた神であることにちなみ、毎年正月7日に弓矢を用いてその年の五穀豊穣と除災招福を祈念します。
この日は朝9時から拝殿にて祭典を執り行い、その後、拝殿脇に設けられた射場で百射の儀が行われているところでした。

百射の儀

参拝者やアマチュアカメラマンが見守る中、粛々と行われていた百射の儀。狩衣に身を包んだ10名の神職や成績優秀な弓道愛好家らが、一人10本、あわせて100本の矢を悪い神に見立てた的に向かって放ちます。

お天気まで神がかり的

優雅な所作に注目が集まる

緊張の瞬間
乾いた音とともに矢が放たれると、一斉にその矢の行方を皆が追いかけます。

45m先にある的の大きさは60cm。
「ドスッ」っと音を立てて的に命中すると、幣振役の大きな声が境内に響き渡ります。

あたぁ~りぃ~!

矢が命中した射手は、前に用意された雪に棒を一本突き立てます。あとでこの本数を数え、その年の吉凶を占うのだそうです。

この時の百射の儀で的に命中した矢の数は62本。昨年よりも11本多かったのだと、この日の夜のローカルニュースが伝えていました。
おしまいに

最寄り駐車場に着いた当初はあまり天気も良くなく、時折小雨交じる中でのおやひこ初詣になることを想像していました。しかし、私たちが神事を見学している僅かな時間だけご神体である弥彦山に日が射し、何とも印象的な光景の中で百射の儀を見学することができました。
命中した矢の数が昨年よりも多かったので、2023年は昨年以上に豊作であり、良い年になってくれることと思います。

この一年もまたお付き合いのほど、どうぞよろしくお願いいたします。
Saturday, January 7, 2023
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