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菜膳酒かす味噌タンメン【宝来軒総本店】上越市|酒蔵×愛麺会【雪むろ酒かすラーメン第四章】Part1

2022年03月15日

イケ麺パラダイス
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ラーメン イベント 地産地消

新居で生活し始めて早3ヶ月になりました。引っ越して程なく年末年始を迎えることになるため、早々に各所に押し込んだ荷物たちでしたが、ちょっとばかり余裕が出てきた頃から時間を見つけては、使い勝手などを再確認しながら収納し直しているところです。

今時の家は天井いっぱいまで収納がありますが、高い場所にキッチン用品の壊れ物を多く収納するのが嫌でずっと気になっていて、引っ越し直後に購入して良かった無印良品の収納ケースをパントリーの最下段に入れてみようかと思いつきました。
引っ越し当初は多忙で探しに行く時間も無く、無印の公式ネット通販で購入した収納ケースでしたが、時間のある今は自分で直江津まで買いに行こうかと。

そう!我らが新潟の上越市には、生活雑貨から無印の家まで何でも取り揃う、世界最大級(売場面積約5000㎡)の「無印良品 直江津」という強い見方があるのです。しかも一般的な無印店舗では在庫の少ない大型商品でも、直江津店まで行けば在庫数もたっぷりあってまとめ買いもできるので、距離的には遠くても二度手間にならないので着実で便利な店なのです。

無印良品 直江津で無事に収納ケースを購入し終えるとお腹も空く時間。せっかく上越市まで来ていることもあり、近年、冬の味覚として定着しつつある上越のご当地ラーメン「雪むろ酒かすラーメン」で空腹を満たしてから帰ろうと相成りました。

【酒蔵×愛麺会】雪むろ酒かすラーメン第四章

毎年冬から春にかけて親しまれている上越の新名物「雪むろ酒かすラーメン」。2019年2月より始まったこの季節イベントは、上越市と同市内のラーメン店が酒どころ上越の「酒かす」と、雪国の生活の知恵から生まれた雪室で貯蔵した「雪室食材」を活かしたラーメンを考案し提供するものです。

開催第4回目を数える今シーズンは、2021年12月4日から上越市内19のラーメン店にて販売開始となっています。

共通ルールが存在する雪むろ酒かすラーメン

2021年度の「雪むろ酒かすラーメン」は上越市内のラーメン店で構成された上越愛麺会が地元酒蔵とタッグを組み、各店共通のルールが設けられてのメニューづくりがされています。

  • 上越産の酒かすを使用すること
  • 雪むろに貯蔵した食材を使用すること
  • 発酵食品や上越産の野菜、魚介類などをトッピングすること

第四章は利用者参加型の企画も

今シーズンは参加19店舗のうち12店舗で新作の雪むろ酒かすラーメンを提供。また今回初の試みとして「フォト麺グランプリ」が開催され、各店が提供する映える雪むろ酒かすラーメンを撮影してInstagramかTwitterのどちらかからハッシュタグを付けて投稿すると、審査によって豪華賞品が当たるプレゼント企画も用意されました。

雪むろ酒かすラーメン第四章

  • 提供期間:2021年12月4日(土)~2022年4月下旬

フォト麺グランプリ

  • 開催期間:2021年12月4日(土)~2022年1月31日(月)

お邪魔したのは上越の老舗ラーメン店「宝来軒総本店」

雪が舞う宝来軒総本店の外観

直江津に居た時から霙っぽかったのですが、昼を過ぎて上越市内に入る頃にはさらに雪が強くなっていました。
店内から出て来られた常連さんと思われる先輩女性も、「あら、随分降ってきましたね。」…と。

その女性に軽く挨拶をして入れ違いにお邪魔したのは、創業より90年余の歴史をもつ宝来軒総本店。2年前の「雪むろ酒かすラーメン」の際にお邪魔した系列店、「ラーメンダイナー GOGO宝来軒」からのご縁での初訪問になります。

【雪むろ酒かすラーメン】ラーメンダイナーGOGO宝来軒で「THE海老味噌〜酒粕フロマージュ〜」をいただきました|上越市

【雪むろ酒かすラーメン】ラーメンダイナーGOGO宝来軒で「THE海老味噌〜酒粕フロマージュ〜」をいただきました|上越市

近年、上越市に、この地ならではの新名物ラーメンが誕生したと知り、糸魚川あんこう祭りの帰りに立ち寄ってみました。...

実は近年のGOGO宝来軒は休業中であるとか、自販機でラーメンを販売しているとか風の噂に聞くのですが、長きに渡って地元民に愛される老舗「総本店」にも、新しい風が吹き込んでいるのを感じられるような店構えでした。

店内の様子

宝来軒総本店のテーブル席
宝来軒総本店のカウンター席
カウンター席から垣間見える昭和っぽい店内の様子
座ったカウンター席真正面の様子

昼の部が終了する30分前の入店ながら4台分ある駐車場は満車の状態で、昼のピークはとっくに過ぎてはいたものの、コンパクトな店内はまだまだ賑わっている状態でした。

初めて足を踏み入れた店内は、入って左手奥に2人掛けと4人掛けのテーブル席が各1つずつ、あとは厨房前に向かい合うようなカウンター席。座った席からは階段も見え、2階にはお座敷もあるようでした。

店内の至るところに残る昭和のかおり。厨房側の壁隅にテレビがあって、丁度開催中だった北京五輪を映し出していました。

メニュー

テーブルの上に広げた宝来軒総本店のメニュー

定番メニューの中には元祖トクラーメンや元祖トクモヤシをはじめ煮干し中華やタンメン、担々麺などが揃っていますが、宝来軒総本店の看板メニューは自家製の極太麺を使ったボリューム満点のつけ麺。

その他、熟成にぼし醤油や焙煎背脂、まぜソバ、期間限定麺まであって、創業当初から続く伝統の味と、若き三代目が生み出す時代の味が融合したメニュー構成になっていました。

あまりに豊富なメニューに目移りしそうになりながらも、ここに来た目的はただ一つ!期間限定の本命「雪むろ酒かすラーメン」をお願いしました。

宝来軒総本店が提供する雪むろ酒かすラーメン

宝来軒総本店が提供する菜膳酒かす味噌タンメン

武蔵野酒造×宝来軒総本店|菜膳 酒かす味噌タンメン(950円)

  • 提供期間:2021年12月上旬~4月下旬
  • 使用食材:武蔵野酒造の酒粕、かんずり

創業90年余の老舗が作り上げた正統派味噌ラーメン

上から見た菜膳酒かす味噌タンメン

2020年度は千代の光酒造の酒粕を使いて同商品を提供していた宝来軒総本店。
2シーズン目となる今年度は、12月中までは昨年同様に千代の光酒造のものを、それ以降は寿亀正宗やスキー正宗を代表銘柄にもつ武蔵野酒造の酒粕を使用した雪むろ酒かすラーメン「菜膳 酒かす味噌タンメン」を提供しています。

菜膳酒かす味噌タンメンにトッピングされたチャーシューと半熟卵

食べ応えと歴史を感じる豚チャーシュー。一方、半熟の味玉は現代風。

菜膳酒かす味噌タンメンにトッピングされた炒め野菜と白ごま

たっぷりな炒め野菜と白ごまサイド。トップを飾るのは、上越で長年つくり続けられている発酵香辛料のかんずり。

宝来軒総本店の手打ち麺

宝来軒のご自慢は、厳選小麦3種類をブレンドして打ち上げたというこの自家製麺。ネット動画にもその作り方をアップするほど、小麦の風味とコシをたのしめる自家製麺にかなりの自信を持っているのだと思います。

菜膳酒かす味噌タンメンのスープ

麺にもよく絡んでいたスープは、秘伝の味噌に炒め野菜の甘みが存分に溶け出した優しい味わい。少し白濁した動物系のベースと酒粕由来のコクが合わさって、ただの味噌スープにはない味の奥深さを感じます。

菜膳酒かす味噌タンメンのスープに溶かしたかんずり

優しい味わいにアクセントをつけるトッピングのかんずり。にいがたの冬の鍋物に欠かせない調味料がこの「かんずり」で、アツアツのスープに混ぜれば味変にもなり、唐辛子のカプサイシン効果もあって体もポカポカに温まりました。

おしまいに

宝来軒総本店の看板

なかなか自分で選んでまで食べないタンメンなので、味噌ベースで味わったのも初めてのことだったと思います。これもイベントならではのたのしさの一つであり、野菜の甘さがたっぷり溶け出した秘伝味噌のスープは流石老舗を感じるものでした。

食べている時にはコクや味の奥深さとなっていた酒粕も、食べ終えてみると体を温めるものとなり、車に乗り込んで暫くした頃からずっと口の中だけがポッポと熱い感じが続いていました。寒い時に辛味のきいた味噌スープ、寒い時の酒粕は、心身ともに温めてくれる癒し食材のような気がしました。

この日の昼営業の最終客が我が家だったようで、食べ終えて外に出ると店の暖簾は片づけられ、支度中の札が店前に出されていました。

ご馳走様でした。(Sunday, February 20, 2022)

準備中の札が出た宝来軒総本店

宝来軒総本店

  • 場所:新潟県上越市大町4-1-5 ※Google Map
  • 備考:昭和8年(1933年)創業
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そふぃあ
Posted by そふぃあ
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コメント(14)

There are no comments yet.

もふもふミッフィー  

2022/03/15 (Tue) 23:50

そふぃあさんも、ボチボチ再収納始めてるんですね♪
私も、引っ越し直後はとにかくポイポイそこら辺の収納に入れてたので、最近、やっと少しずつキチンとあるべき場所を考えながら、入れ直してます。

そうそう、収納が多いのはいいんですが、高い所は届かないから、よっぽど使わないモノで、しかも軽いものしか入れられませんよね。

収納ケース買って、パントリーの収納が上手く行ったら、是非、こちらのブログで紹介してくださいね(*^。^*)

酒粕ラーメン、すごく興味あります。
実は、先週、酒粕買って来たばかりなんですが、いざ、何に使おうかと思ったら、全然思いつきません^^;
酒粕自体は好きなんですが、料理のレパートリーがなさすぎて、クックパッドに頼ろうと思ってます。
ラーメンは自分では作れないけど、スープ系のお料理に使うのはいいですよね。

そふぃあ  

2022/03/16 (Wed) 08:28
そふぃあ

To もふもふミッフィーさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

もふもふミッフィーさんも再収納中ですか?さすが、行動が早いです。
今までと使い勝手も違うので、しっくりくるまで何度か手直ししなきゃいけない気がします。
そうやって、段々と自分の家になって行くんだな…と。

キッチンの吊り棚の最上部と、あと、もふもふミッフィーさんのお家でも同じだった玄関収納の最上部。
踏み台に乗っても手が届かない場所にある収納は、私も軽いものを放り込んでおくしか手が無いです。
家族が多い家だと、あの辺までギッチリ収納しないと間に合わないのでしょうけど、我が家は夫婦二人で物も少ないので、収納は何処もスカスカなんですよ。
名前だけはパントリーだけど、ここもカップボードに入らなかった予備の食器や鍋などが入っているだけなので、恥ずかしくてお見せできません(笑)。
引っ越してから買って良かったものだけは記事にしようかなと思っています。

酒粕ラーメンも新潟ならではかなと。
酒粕って何処でも手に入るものだと思っていたら、他県の人が苦労して探されていたのを知って、逆に驚いたことがありました。
汁物に使うのが一番簡単かな。
寒い冬場にいただく粕汁は、温まって美味しいですからね。

徳川たぬこ  

2022/03/16 (Wed) 16:02

綺麗ですね~˖✧

ラーメンを見て美しいと思ったのは初めてです笑
お店の外観も⛄雪の演出もあってかとてもお洒落ですね
そしてとても美味しそう!
相変わらずの素晴らしいレポートをありがとうございます

あと、無印の品が欠番なしで大量に買えるとはウラヤマシ~です
(*´艸`*)
ここら辺ではイオンの中に無印コーナーがある程度で
滅多に行きませぬゆえ、、

しんべい  

2022/03/16 (Wed) 16:07

こんにちは

お引っ越し後の収納の再確認をされているのですね。
高いところの収納は不便なもので、私も物の整理を始めたときは高いところの物を下ろすところから始めたように思います。家具の上も圧迫感しかありませんし、だんだん年齢と共に下ろせなくなりますもので(^^ゞ
暖かくなってきましたし、また物を減らそうかというやる気スイッチが出てきてくれたので、頑張ろうかなと思います。
ラーメン、いつ見ても美味しそうです~~♪たっぷりな具が乗っているところもいいですね。

うしかい座  

2022/03/16 (Wed) 20:54

かんずり

こんばんは。

酒粕とラーメンとは、日本酒もラーメンも美味しい新潟ならではのコラボと思いました。
寒い時に食べたら暖まりそう。
かんずりのトッピングが、地元ならでは(かんずりの地元は妙高?)という感じです。
上越なら近いので行けるかもしれませんので、「行って見たい」に保存しました。
4月に新井の辺に蝶を見に行く予定ですけど、足を伸ばせれば良いと思います。

さえき奎(酒とソラの日々)  

2022/03/16 (Wed) 22:33

私は味噌ラーメンは苦手なんですが「酒粕ラーメン」はちょっと気になります(笑)。
調べてみましたら圧倒的に「味噌」が多いですね。
やはり相性としては味噌なんでしょうかね。
醤油や塩だと酒粕の風味が圧倒してしまいそうな気もします。

駐在おやじ  

2022/03/17 (Thu) 09:58

おお~~~~ 酒粕ですか ^^
さすが 新潟なんですかね 

味噌ラーメンにしては 色が薄いなと思ったんですが やはり 優しい系なんですね
でも 奥深い味? これは惹かれます ^^

味噌ラーメン・・・・
さすがに 作れないですね
韓国に 味噌ラーメンって少ないんです・・・・ 一軒美味しいところあったんですが 無くなりました ><

  駐在おやじ

そふぃあ  

2022/03/17 (Thu) 16:30
そふぃあ

To 徳川たぬこさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

メニューとそっくりな丼が提供されて、思わず「おぉ!」と思ったラーメンでした。
老舗らしい風貌のラーメン。若き三代目の腕も確かで、とっても美味しくて心まで温まりました。

そうなんです。
大都会ではなく、新潟の直江津に最大級の無印を造ったのも驚きです。
私もイオン内にあるお店にも行きますが、大型のものは在庫が少なくて「お取り寄せします」の案内があるので、大きな店舗に行くのが確実だと思います。
無印の食堂も、コロナが下火になったらレポしたいと思います。

そふぃあ  

2022/03/17 (Thu) 16:39
そふぃあ

To しんべいさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

随分と物を捨てて身軽になって引っ越しましたが、使い勝手を考えながら横移動させています。
子育て世代で家族も物も多い人たちには、天井近くの最上段まで物がビッシリ入るのでしょうけど、子育てが終わりそうな私には、あんなに高い場所の収納まではいらないです。
実家に行っても、母に頼まれるのは戸袋の上の荷物を下ろすこと。
年を取るほど上のものを取るのは難しくなりますもんね。
しんべいさんも定期的にがんばってスッキリですね。

本当は他の物も食べたいのですけど、このご時世では短時間で食べられるラーメンくらいしか外食できませんで…。
早くコロナが収束してくれればと思います。

そふぃあ  

2022/03/17 (Thu) 16:46
そふぃあ

To うしかい座さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

上越は酒蔵の多いところですから、酒粕を使うアイデアはナイスだと思います。
私は粕汁や粕煮、甘酒くらいしか思いつきませんが、ラーメンなら食べてくれる年齢層も広がりますしね。
妙高で行われる唐辛子の雪さらしは、冬の風物詩にもなっています。
その後かんずりとして仕込まれますが、3年ものだけでなく、今は6年ものなんかも売られています。
瓶詰になっているので、他県のお友だちにもプレゼントできる調味料です。

蝶の撮影とは、すっかり季節が穏やかになった感じがして良いですね。
他県遠征は私もしばらく行っていないので、その頃にはコロナが下火になってくれていると良いなと思います。

そふぃあ  

2022/03/17 (Thu) 16:49
そふぃあ

To さえき奎さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

酒蔵が多い土地らしく、みんなが好きなラーメンにまで酒粕を使っています。
味噌ラーメンだけでも温まれますが、酒粕が入っているので雪の日でもうっすら汗が出ました。

今年は圧倒的に味噌が多くて、酒粕をアレンジし易かったのでしょうね。
味噌でないお店でも食べてみたかったのですが、食レポ第二弾も味噌です(笑)

そふぃあ  

2022/03/17 (Thu) 16:54
そふぃあ

To 駐在おやじさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

新潟の中でも上越は酒蔵の多いところなので、酒粕を使ったラーメンはアイデアだと思います。
野菜の甘みもあったでしょうが、スープ全体に感じた甘みは味噌の甘みもあったかも知れません。
信州の方に行くと甘めな味噌がありますが、あんな感じでブレンドされているのかな?と。

韓国で味噌というと、豆板醤や甜麺醤みたいな濃い色の味噌しか思いつきません。
結果、辛い系になってしまう(汗)
おやじさんが食べたのは、日本的な味噌ラーメンだったのでしょうね。
美味しいお店って、不思議と閉店したりしません?
私はちょくちょくそんな経験があるもので。

rossi  

2022/03/18 (Fri) 12:36

粉雪が舞い散る中で浮流なタンメンΣ(゚Д゚;)アラマッ

未だⓑにラーメンとタンメンの違いが分からんワシです(・∀・)

そふぃあ  

2022/03/18 (Fri) 16:34
そふぃあ

To rossiさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

雪国に雪が降るのは当たり前のことなので、そんな日に買い物するのもラーメンを食べるのもごく当たり前の日常です。

そうですね、私もタンメンの違いは分からないかも。
お店のメニューにラーメンとあるのがラーメンで、タンメンとあるのがタンメンだと(笑)