白鳥の飛来地「長嶺大池」Dawn太とお散歩2022|柏崎市
いつものように海辺でDawn太を放牧したこの日、崩れるはずのお天気がもう少し持ちそうなので、「今年は白鳥見に行ってないね。」ということで、少しドライブしながら3年前にもお邪魔したことのある白鳥の飛来地「長嶺大池」まで足を延ばしてみました。
柏崎市にある白鳥の飛来地「長嶺大池」

柏崎市内には冬になると白鳥が飛来する池が幾つかあり、そのなかでも一番の飛来数を誇るのが、柏崎市西山町にある長嶺大池です。
長嶺大池は周囲約950mの農業用人造湖で、昭和53年(1978年)の晩秋に2羽の白鳥が初めて確認されて以来、オオハクチョウやコハクチョウをはじめとした野鳥が飛来してくる場所として知られるようになります。稀に国の天然記念物に指定されているヒシクイなども見られ、平成12年(2000年)に新潟県指定長嶺大池鳥獣保護区(集団飛来地)に指定されています。
長嶺大池周辺にはトイレや遊歩道、駐車場などが整備されており、なかでも白鳥を間近に観察できる「白鳥ふれあい広場」は冬場の人気スポットとなっています。
餌付けができる白鳥ふれあい広場
大池は柵があって白鳥との距離ができてしまいますが、柵など無いトイレ側の浅瀬は白鳥を身近に感じられる人気スポットになっています。
こちらの大池は観光客が自由に餌やりができることでも知られており、持参したパンなどを与えて白鳥との距離を縮めている人たちが大勢いました。

3年前に初めて長嶺大池に遊びに来た時、我が家も食パンを3斤購入して出掛けたものでした。その時に目にしたのが、大池向かいになる県道373号沿いの個人宅の玄関に貼られた、白鳥用のパンを販売しているという案内書だったのです。
それを知っていたのでこの度は手ぶらで出掛けてみましたが、さすがに今はコロナ禍ということもあり、当てにしていたそのお宅での白鳥用のパン販売はされていないようでした。

なのでこの度は他の観光客の方たちが餌を与える様子を脇から見ていましたが、数年前に訪れた時以上に白鳥たちに警戒心が無く、とても人慣れしているように見えました。
餌やりの様子を静かに見守っていると、比較的若い白鳥たちなどは、投げ与えたパンを狙って陸地にまで上がって来るのです。

白と黒は相性が悪い(笑)

話の結末が予想されるので、観光客の方々が一生懸命にパンを投げて白鳥の餌付けをしている時には恐ろしくて外に出せなかったのですが(笑)、その方々が大池の方へと移動されたのを見計らい、車内待機だったDawn太をソロッと浅瀬前に降ろしてみました。

危険を察知!
・・・ですよね(笑)。
傷心Dawn太と遊歩道散歩

はじめから予想できた展開とはいえ、白鳥さんに嫌われてしまった黒たぬきさんはちょっと気の毒(笑)。
せっかく車内の狭いクレートから出てきたので、長嶺大池周辺に整備されている遊歩道をブラブラと散歩してみることにしました。

それなのに・・・
我が家と同じように愛犬連れで遊びに来られる人も多いのか、はたまた野鳥のニオイに反応してか、クン活ばかり激しくて、なかなか散歩にならないDawn太でした。
ちなみに、Dawn太のバックに写っているのが、農業用人造湖である長嶺大池です。
真昼間なのに多かった白鳥の数
我が家が長嶺大池に遊びに行ったのが、時刻にして午後1時半過ぎのことでした。大池の方でも餌やりをされている人たちの姿がありましたが、よりコンパクトで間近に白鳥と触れ合えることから、白鳥ふれあい広場の方で餌を与える観光客が圧倒的に多い様子でした。
県内の白鳥の飛来地として有名な瓢湖に遊びに行って餌やりをしたとしても、昼間のこの時間帯の白鳥は田んぼに餌を採りに行っているのが殆どで、白鳥の湖ではなく鴨の湖になっていることが多いのです。なので、長嶺大池に昼間の時間帯に残留している白鳥の数が多いことにまず驚きました。
田んぼに雪が積もると餌場に行かないという話も聞きますが、口ばしで突けば土を掘れるこの程度の雪ではそれも問題無いでしょうから、時間に関係なく人から餌をもらえることを覚えてしまった結果なのかも知れないですね。

そしてこの冬は、長嶺大池に飛来した白鳥の数自体が多いとも聞いています。
これまでですと、近年のピーク時で500羽程度の白鳥が飛来する場所であると記憶していますが、今シーズンは年末年始にかけて600羽前後が飛来しており、年が明けてからその数はさらに増え、過去最多の700羽を数えるまでになったそうです。
ちなみに、我が家が3年前に訪ねた同時期の飛来数は300羽との記録がブログ記事内に残っていました。たった3年で飛来数が倍増。これも自由な餌付けの成せる技でしょうか。
おしまいに
新潟の白鳥飛来数のピークは例年1月中旬から2月中旬頃といわれており、2月下旬頃になると旅立ちの準備が始められ、3月に入ると白鳥たちはまた北の国へと旅立ってしまいます。近年は温暖化もあって、以前よりも少し早めに旅立ちが行われているように感じます。
羽を広げれば2mにもなるオオハクチョウが目の前で観察できる場所。しかも、今年は700羽という大群が飛来した長嶺大池のこの風景も、あともう少しで見納めになると思うと寂しい限りです。
そしてこの度は白鳥の飛来地としてご紹介した柏崎市にある長嶺大池ですが、夏になると水面を覆うハスの花が綺麗な場所へと変化します。次回はちゃんと一眼を持参して(笑)、また違った長嶺大池を撮影してみたいと思いました。
Sunday, January 30, 2022|Dawn太 生後2,533日