日本の棚田百選【北五百川の棚田】三条市|2021秋・棚田巡り最終章
2021年秋の棚田巡り。その第3弾にして最終回は、三条市にあって有名な「
私のブログ時間がめっきり減ってしまい、更新も遅れ気味なのでこんな時期の記事アップになってしまいましたが、実は北五百川への訪問も出遅れの状態(汗)。しかし、あと何年あるかわからないともいわれている場所なので、その日に出会った光景を撮影してみました。
北五百川の棚田

1997年(平成11年)7月に農林水産省が認定した「日本の棚田百選」にもなっている北五百川の棚田。県のほぼ中央に聳える粟ヶ岳(標高1,293m) の裾野、三条市下田地区に位置します。
新潟県景勝100選の八木ヶ鼻をはじめ、高城城址・袴腰山などの山々と繫がる環境にあり、春には残雪の粟ヶ岳をバックにカタクリが咲き、初夏にかけては三条市の花であるヒメサユリが咲くなど、四季を通じて変化に富んだ美しい姿をみせてくれるのが大きな特徴です。
また、棚田に引き込まれているのは新潟県の名水に選定されている「大久保の清水」。豊かな自然に名水ときて、できるお米が美味しいのも頷けます。

北五百川の棚田散策と川遊び♪
春の北五百川の棚田にて今年も春恒例の景色を求め、「棚田100選」の北五百川の棚田へ向かいました。そう!ここから見えるのは、桜、カタクリ、残雪の粟が岳のトリプルコラボ。今年はウソに花芽を食べられる被害も少なかったのか...

【大久保の清水】新たな新潟県の名水になった三条市下田の名水と北五百川で出会った春の山野草たち|Dawn太と名水Part71
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北五百川の棚田の面積はおよそ1.5ヘクタールあり、そのうちの半分を、事あるごとにお見掛けする一軒の農家さんが所有されています。一部一般の人向けにオーナー制度というかたちで貸出しているところもあるようです。
実は、カタクリの群生地もこの農家さんが所有するもの。眺めの良い山頂の東屋も、観光客のために実費で整備されたとのことです。
2021年秋・北五百川の棚田散策

麓の駐車場に車を停めて棚田のある山の斜面へと歩いていると、ここにも咲いていました!曼珠沙華。
記事のアップはこんな時期ですが、実際に出掛けたのは丁度お彼岸の頃。前日に鳥屋野潟公園で曼珠沙華を見たすぐ翌日のことです。
クルクルと場所を移動し、熱心に曼珠沙華の蜜を吸っていたキアゲハ。

曼珠沙華の蕾にとまっていたアキアカネは微動だにせず。
同じ花にやって来た昆虫に静と動を感じました。

そして、ここまで散々引っ張っておきながら、肝心の棚田はすでに稲刈り後だったというお粗末な話…(汗)
多少標高が高いので、平場の稲刈りが終わって間もない時期なら大丈夫かと思って出掛けてみたのですが、例年に比べて今年は軒並み稲刈り時期が早かったようでした。

まぁ、ウチのかぁ~さんには良くあるミスだけどね(笑)

北五百川の棚田を管理されている農家さん、すでに70代も半ばを過ぎ、重機の入らない小さな棚田を管理するのは重労働なので、あと何年棚田を続けていけるか…、もう今年でやめてしまおうか…という時にきていらっしゃるという話を聞きました。
それもあって今年は写真に残しておきたい気持ちが大きかったのですが、なかなか思うように時間が取れなくて、結局は何一つ記録に残せぬ結果になってしまいました。

実りの秋を迎えた棚田撮影にはならなくて残念でしたが、変わらず気持ち良い風景の広がる山頂部からの眺めは最高!
葉っぱの茂った山頂のソメイヨシノの辺りからは、遠く守門岳が望めます。
下山しながら

来た道とは反対の道から下山しながら改めて棚田の様子を見てみると、今年は休耕田になった場所が多かったように感じました。

そして鎌を使って手刈りされた稲は、田んぼに残った部分の草丈が長いのも特徴です。

平成最後の北五百川の棚田の春
今年は春の訪れが早かったのですね…。例年のように、残雪の粟ヶ岳と桜、カタクリの花のトリプルコラボ撮影に出掛けたら、桜もカタクリもすでに終わってしまい、地面からはワラビがニョキッと。...
▲ブログカードは2019年春の記事ですが、ご夫婦揃って春の農作業をされている様子が写っています。若い人でも大変な作業。高齢になるほど1年の重みは違ってくるのだと思います。
おしまいに
令和3年は新型コロナの問題だけでなく、台風、日照不足、暑過ぎた夏と、稲が育つにも辛いシーズンとなった気がします。新潟県内の米の作柄は普通からやや不良とのこと。しかし今年も苦労の甲斐あって、美味しい下田米が育ちました。
来年こそはシーズンを通して撮影したいポイントとして、また再び北五百川の棚田に稲が育つことを願っています。

Monday, September 20, 2021|Dawn太 生後2,401日