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日本の棚田百選【北五百川の棚田】三条市|2021秋・棚田巡り最終章

2021年11月07日

お出掛け
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自然 棚田 6歳6ヶ月

2021年秋の棚田巡り。その第3弾にして最終回は、三条市にあって有名な「北五百川きたいもがわの棚田」にお邪魔しました。

私のブログ時間がめっきり減ってしまい、更新も遅れ気味なのでこんな時期の記事アップになってしまいましたが、実は北五百川への訪問も出遅れの状態(汗)。しかし、あと何年あるかわからないともいわれている場所なので、その日に出会った光景を撮影してみました。

北五百川の棚田

遊歩道から仰ぎ見る北五百川の棚田

1997年(平成11年)7月に農林水産省が認定した「日本の棚田百選」にもなっている北五百川の棚田。県のほぼ中央に聳える粟ヶ岳(標高1,293m) の裾野、三条市下田地区に位置します。

新潟県景勝100選の八木ヶ鼻をはじめ、高城城址・袴腰山などの山々と繫がる環境にあり、春には残雪の粟ヶ岳をバックにカタクリが咲き、初夏にかけては三条市の花であるヒメサユリが咲くなど、四季を通じて変化に富んだ美しい姿をみせてくれるのが大きな特徴です。

また、棚田に引き込まれているのは新潟県の名水に選定されている「大久保の清水」。豊かな自然に名水ときて、できるお米が美味しいのも頷けます。

北五百川の棚田散策と川遊び♪

北五百川の棚田散策と川遊び♪

春の北五百川の棚田にて今年も春恒例の景色を求め、「棚田100選」の北五百川の棚田へ向かいました。そう!ここから見えるのは、桜、カタクリ、残雪の粟が岳のトリプルコラボ。今年はウソに花芽を食べられる被害も少なかったのか...

【大久保の清水】新たな新潟県の名水になった三条市下田の名水と北五百川で出会った春の山野草たち|Dawn太と名水Part71

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北五百川の棚田に咲くカタクリを楽しんだあとは、棚田の最頂部からさらに500mほど山に入った場所にある、下田地区の名水目指して散策を続けることにします。...

北五百川の棚田の面積はおよそ1.5ヘクタールあり、そのうちの半分を、事あるごとにお見掛けする一軒の農家さんが所有されています。一部一般の人向けにオーナー制度というかたちで貸出しているところもあるようです。

実は、カタクリの群生地もこの農家さんが所有するもの。眺めの良い山頂の東屋も、観光客のために実費で整備されたとのことです。

2021年秋・北五百川の棚田散策

北五百川の棚田の畦に咲く曼殊沙華

麓の駐車場に車を停めて棚田のある山の斜面へと歩いていると、ここにも咲いていました!曼珠沙華。

記事のアップはこんな時期ですが、実際に出掛けたのは丁度お彼岸の頃。前日に鳥屋野潟公園で曼珠沙華を見たすぐ翌日のことです。

曼珠沙華の蜜を吸うキアゲハ 熱心に彼岸花の蜜を吸うキアゲハ

クルクルと場所を移動し、熱心に曼珠沙華の蜜を吸っていたキアゲハ。

彼岸花の蕾にとまるアキアカネ

曼珠沙華の蕾にとまっていたアキアカネは微動だにせず。

同じ花にやって来た昆虫に静と動を感じました。

稲刈り後の北五百川の棚田

そして、ここまで散々引っ張っておきながら、肝心の棚田はすでに稲刈り後だったというお粗末な話…(汗)

多少標高が高いので、平場の稲刈りが終わって間もない時期なら大丈夫かと思って出掛けてみたのですが、例年に比べて今年は軒並み稲刈り時期が早かったようでした。

桜の木の下にいるDawn太のアップ

まぁ、ウチのかぁ~さんには良くあるミスだけどね(笑)

山頂ベンチから見下ろす北五百川の棚田

北五百川の棚田を管理されている農家さん、すでに70代も半ばを過ぎ、重機の入らない小さな棚田を管理するのは重労働なので、あと何年棚田を続けていけるか…、もう今年でやめてしまおうか…という時にきていらっしゃるという話を聞きました。

それもあって今年は写真に残しておきたい気持ちが大きかったのですが、なかなか思うように時間が取れなくて、結局は何一つ記録に残せぬ結果になってしまいました。

山頂のベンチと桜の木の下のDawn太

実りの秋を迎えた棚田撮影にはならなくて残念でしたが、変わらず気持ち良い風景の広がる山頂部からの眺めは最高!
葉っぱの茂った山頂のソメイヨシノの辺りからは、遠く守門岳が望めます。

下山しながら

北五百川の棚田の休耕田だったらしき土地

来た道とは反対の道から下山しながら改めて棚田の様子を見てみると、今年は休耕田になった場所が多かったように感じました。

稲の刈り取られたあとの北五百川の棚田

そして鎌を使って手刈りされた稲は、田んぼに残った部分の草丈が長いのも特徴です。

平成最後の北五百川の棚田の春

平成最後の北五百川の棚田の春

今年は春の訪れが早かったのですね…。例年のように、残雪の粟ヶ岳と桜、カタクリの花のトリプルコラボ撮影に出掛けたら、桜もカタクリもすでに終わってしまい、地面からはワラビがニョキッと。...

▲ブログカードは2019年春の記事ですが、ご夫婦揃って春の農作業をされている様子が写っています。若い人でも大変な作業。高齢になるほど1年の重みは違ってくるのだと思います。

おしまいに

令和3年は新型コロナの問題だけでなく、台風、日照不足、暑過ぎた夏と、稲が育つにも辛いシーズンとなった気がします。新潟県内の米の作柄は普通からやや不良とのこと。しかし今年も苦労の甲斐あって、美味しい下田米が育ちました。

来年こそはシーズンを通して撮影したいポイントとして、また再び北五百川の棚田に稲が育つことを願っています。

下田で見つけたはざ掛けの風景

Monday, September 20, 2021|Dawn太 生後2,401日

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そふぃあ
Posted by そふぃあ
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※撮影した写真の著作権は放棄しておりません。画像のお持ち帰りは固くお断りいたします。

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コメント(14)

There are no comments yet.

うしかい座  

2021/11/07 (Sun) 18:30

こんばんは。

春の作業も含め拝見しましたが、重労働だと思います。
自分には出来そうもない、と思いました。
何時まで続けられるか、というのはとてもよくわかりました。
そこを理解した上で拝見しますと、見事な棚田の景色が余計ありがたいものに感じます。

そふぃあ  

2021/11/07 (Sun) 20:24
そふぃあ

To うしかい座さん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

近年の自然環境(異常気象)もあって、農業を続けていくのも大変な時代のようです。
人力での作業が多いのに、儲けは殆どないというお話も聞きました。
勤め人でも、70代半ばはすでにリタイアしていますもんね。
だけどこの風景、無くなって欲しくないと思います。
良き後継者が現れてくれるのが一番だと思いますが、そんな奇特な人はあるのでしょうか。
また来年も棚田を見守ってゆきたいと思います。

さえき奎(けい)  

2021/11/07 (Sun) 22:18

お疲れ様でした。

>そして鎌を使って手刈りされた稲は、田んぼに残った部分の草丈が長いのも特徴です。

そうなんですよね。
Dawn太には「かあさんは、機械を入れられない棚田の刈り取り後の光景を記録するために、考えた末のチョイスだったんだよ」と言ってやってくださいね(笑)。

ゆるゆるとした、心が和むような光景でした。
ありがとうございます。

そふぃあ  

2021/11/08 (Mon) 07:15
そふぃあ

To さえき奎さん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

実際に撮りたかったのは黄金の稲穂の靡く棚田風景でしたが、誰もいない稲刈り後の棚田写真も秋の風景には違いありませんね。
仰るように受け止めてみようと思います。

本当にいつ出掛けても、心和む場所です。
本来ならば立ち入れない他人様の田んぼの畦道も、みんな開放して見学させてくださる地元農家さんの心遣いからなのかも知れません。

駐在おやじ  

2021/11/08 (Mon) 12:41

重機が入っても大変でしょうに 手作業でされるのは 本当に大変だと思います
こういうところも どんどん高齢化が進んで・・・・
いづれ無くなってしまうかもしれませんね T.T ← 市が管理とかするかな????

昔ながらの風景が消えていくのは さみしいですね

  駐在おやじ

しんべい  

2021/11/08 (Mon) 15:49

こんにちは

稲の育った棚田が撮影できなくて残念でしたね。
棚田の風景を見ると心が落ち着く半面、いつまでこの景色が見られるのかなぁと寂しく感じてしまいます。

空が真っ青で気持ちよさそう~ この時期はお彼岸の頃だったのですね。
自然の中に出かけてこういう景色を眺めるのは良いですね~


そふぃあ  

2021/11/08 (Mon) 16:15
そふぃあ

To 駐在おやじさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

農業の現場に若い世代が入って、活躍されているところもあって嬉しく思います。
反面、跡継ぎがなくて無くなってしまうような光景も…。

棚田の風景は長閑で好きですが、山に暮らすことも、苦労の割りに儲けが無い作業も、好んで選ぶような人も無いのも頷けます。
でも、無くなって欲しくない風景です。

そふぃあ  

2021/11/08 (Mon) 16:19
そふぃあ

To しんべいさん

こんにちは。
コメントありがとうございます。

今年は春に秋に、良いシーズンに忙しくて絶景に出会えなくて残念でした。
夏の山登りもキツイので、やっぱり足が遠のいてしまいますしね…(汗)
元気の良い後継者が現れてくれると良いのですが。

今年のお彼岸の頃はお天気に恵まれて爽やかでした。
黄金の稲の波には出会えなかったですが、ゆっくり散歩できて楽しかったです。

徳川たぬこ  

2021/11/08 (Mon) 17:02

(*´꒳`*)ノこんにちは

美しい光景、、棚田でなくても美しいです👍
遠く離れてもお利口さんなドーン太くんが素晴らしいです˖✧
あと、アゲハとトンボの写真も素晴らしいです

棚田の管理はコンバインやらが入れないので
手作業になって大変なのだと聞いたことがあります
酪農や農業が盛んになると食料不足問題も解消されるのかと思いますが
担う方たちが減少しつつあるとのことで
3人いる息子の誰かがその道に行ってくれないかと密かに願っております笑

MIZU  

2021/11/08 (Mon) 17:13

こんばんは

四方を山々に囲まれた貴重な集落ですよね。
棚田の維持管理も大変でしょうし、生産者の高齢化による影響が大きな課題なんですね。
地元、農家の方々が守り続けてきたものを、残していける取り組みが始まるといいのですが。
なかなか難しい問題です!

そふぃあ  

2021/11/08 (Mon) 21:19
そふぃあ

To 徳川たぬこさん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

水が張られていなくても、たとえ稲が無くても、棚田の景色は美しくて好きです。
蝶もトンボも、棚田の貴重なアイテムのようでした。
写真撮影中、Dawn太は動くと怒られるので(笑)動かないけどソッポを向くことを覚えました(爆)

機械が入らず、ほぼ人力での作業が必要な棚田なので、高齢になるほど作業は大変だと思います。
近年は農業も会社制があるとか、ないとか…。
若い人たちが社員になって活躍してくれたら、風光明媚な過疎地帯の農業も続いていけるのに…と思います。
息子さんが活躍してくれたら、きっと農家さんも喜ぶと思いますよ。

そふぃあ  

2021/11/08 (Mon) 21:24
そふぃあ

To MIZUさん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

山間の静かな集落にある棚田です。
これまで苦労して築き上げてきた棚田なので、この先も受け継いでくれる人があると一番良いのでしょうが、儲け無しといわれる作業をやってくれる人はあるのか?

田んぼは稲を作らなくなるとアッという間に傷んでしまうんですよね。
ファンとしては、この風景が見られなくなってしまうのも辛いです。

NOB  

2021/11/09 (Tue) 20:48

側にはソメイヨシノもあり風景の良い棚田ですね!

農家さんの後継者不足を感じる棚田でもありますね!
残しておきたい風景ですが、こればかりはね・・・・

来年も棚田の風景を見せてもらいたいですね!

そふぃあ  

2021/11/09 (Tue) 21:26
そふぃあ

To NOBさん

こんばんは。
コメントありがとうございます。

ソメイヨシノだけでなく、カタクリやヒメサユリなど色々な花が咲く棚田なんですよ。
周辺の山々と民家の景色も良くて、毎年たのしみな撮影スポットです。

近年は若い人たちが荒廃農地を開拓して、新しい農業をはじめることもあるくらいです。
棚田も受け継いでくれる若者があると良いのに…。
来年もまたこの景色に出会えることを願っています。