笹川流れ海水浴…のはすが
早いもので、今年もあっという間に半分終わって7月に突入。気温が上昇してくれば、おのずと賑わうのが水辺ですね。
長引く新型コロナの影響により、今年も前年同様に海開きの中止を決定した海水浴場と、ピーチ開設を決定した場所の両方があるようです。
そんな世情とは関係なく、人間様たちが繰り出してくる前にDawn太を県内一風光明媚な海で泳がせたくて北へと向かってみますが、何もなかった平和な頃とは人々の動向も違っていました。
2年ぶりに笹川流れへ
国指定の名勝天然記念物になっている新潟県立自然公園「笹川流れ」。村上市浜新保(鳥越山)から寒川(狐崎)に至る延長11㎞の変化に富む美しい海岸線のことで、中心地である笹川集落の名を取ってそう呼ばれています。
この独特な景観は、長年の日本海の荒波による激しい浸食によるもので、奇岩、怪岩、弧島、洞窟、開門などの上に自生する樹齢数百年といわれる青松と白い砂浜、澄んだ日本海とが一度にたのしめる県内有数の観光スポットになっています。
眼鏡岩海岸展望台
笹川流れには「ニタリ岩」「君戻岩」「舞子岩」など源義経にまつわる奇岩が幾つか見られ、その他にも「弘法」「弁天」「コウモリ」「びょうぶ」「恐竜」「雄獅子」「雌獅子」「潮吹き」など、名のある奇岩が多く存在します。そんな奇石を数多く望むポイントが、眼鏡岩海岸展望台です。
▲上画像をクリックすると、奇石の名前入り写真がポップアップします。以前のYahoo!ブログ時代の写真ですが、よろしければ確認してみてください。

粟島をバックに、海に漕ぎ出すボートあり。このあと海岸へ下りてみると、丁度SUP休憩中の男性もいらっしゃいました。
我が家もSUPするんですよ。けれど波もあり、岩場の多い笹川流れでのSUPは難しそうかも。
眼鏡岩

笹川流れに数ある奇石・奇岩の代表格というべきものが、この眼鏡岩ではないかと思います。
以前はその名のとおり、眼鏡のように穴が2つあったそうです。しかし昭和39年(1964年)6月16日に発生した新潟地震によって、眼鏡岩の姿は変わってしまいます。M7.5という大きな地震の震源は粟島沖であり、笹川流れには高さ4mの津波が押し寄せました。その時に眼鏡岩の沖側の穴が崩れ落ちるという被害があって現在の姿になっています。

粟島をバックに通過する笹川流れ観光遊覧船
この長閑な風景が広がる場所が、海が苦手だったDawn太が一番最初に泳げた海岸なのです。

しかしこの日は思う以上に海上に風があり、いつもは波消しになってくれる眼鏡岩にも白波が打ち付けて、とても海水浴できるような状態ではありませんでした。

眼鏡岩前でいつものように記念撮影した直後、Dawn太の足元にも白波が打ち付け、それ以後は波打ち際にも近づかなくなってしまったビビリくんでした(笑)。
笹川流れを走る貨物列車

笹川流れに沿うように、ここまでドライブしてきた国道345号が走っています。最寄り駐車場も国道脇にあるので車に戻ろうと国道まで出ると、その国道に並走するようにある奥羽本線を列車が通過して行くところに遭遇しました。
通過列車はEF510-8。振り返ればトンネルの向こうまで繋がっているような、今時珍しい、JRの長い長い貨物列車でした。

風光明媚な海岸線は11キロあるが、意外と限られる海水浴場
波が高くては海水浴もできないので、もう少しドライブしながら波が穏やかな海岸を探してみました。
実はこの辺り、シーズンになると海水浴場の駐車場が有料になります。そんな駐車場の出入り口には綱が張られ、普段は立ち入れないようになっているところも多いのです。
車が停められる場所には先客があり、粟島を眺めながらキャンプをする人、釣りをする人の姿が点々とあって、Dawn太が自由に走ったり泳いだりできそうな場所を探すのに一苦労でした。以前も同じ時期に笹川流れで遊んでいますが、当時は海も浜も貸し切りで遊び放題でした。昨年から新型コロナの関係で遊びの傾向が変化し、今まで人がいなかったはずの場所で休日を楽しむ人が増えたからなのでしょう。
眼鏡岩付近以外で、以前に遊んだことのある浜辺に行ってみましたが、やはり一等席はすでにキャンプ客が使用していました。

キャンプ客から少し離れ、ようやく見つけた!…と思った場所。

砂浜を移動し始めると、私たちの頭上を数羽のカモメが飛んでいました。

海に向かうにつれ、頭上を飛ぶカモメの数が増えてゆきます。

笹川流れにいるカモメたち、先に見た観光遊覧船の乗客たちから餌をもらうことを知っているので、Dawn太の水入れを餌入れ、おもちゃを餌と勘違いし、ずっと私たちの上を飛びながら、次第にカモメ仲間が集まってしまったようでした。
餌をあげるつもりもないし、おまけに泳げそうに思った海は近づいてみたらやっぱり波が高くて、ここで遊ぶのも断念しました。
クールダウンできるなら、もう何処でもいいや
波打ち際まで行くのに泳ぎも走れもせず、車から降ろされたり、また乗せられて移動したりで肩透かしばかりのDawn太も気の毒。おまけにもう少し行けば山形県に入ってしまう。
そんな時、道路脇に広めな駐車場を見つけたので降りてみると、相変わらず海岸線には等間隔で釣り人が並んでいるが、その脇に綺麗な川が流れているのを見つけ、飼い主だけで偵察に行ってみました。

この日、白羽の矢を立てたのは
水を得たDawn太



我慢、我慢でようやく入れた水だったので、最初からテンションマックスで楽しそうでした。川は浅いので、飛び込んでも泳ぐというより水中散歩でしたけど。





あまりにも楽し過ぎて、顔から着水した時もありました(笑)。

それがショックだったわけではないですが…

たまに投げ手とのタイミングが合わないと、飛び込みもレトリーブも拒否して、おもちゃが空しくプカプカと流れていく場面も(汗)。

飛び込みに間に合わなかった▲こんな時が一番ちんこい脳みそフル回転なのだと思うのですけどね。

いや、それほどでも…

本当はまだまだ水遊びしていたかったDawn太でしたが、プールサイドのようなコンクリートの上を何度も走るので、パッドが割れないうちに早めに引き上げました。

笹川流れ海水浴のはずが人の出の流れが読めずに急遽川遊びになってしまったけど、またいつか念願の海水浴ができる日がくると良いね。
旅の最後は片足だけ山形県入り
まだまだ県をまたいでの移動は自粛すべき時期でしたが、こんな県境越えなら大目にみてもらえるのではないでしょうか?

山形県・新潟県境標前に立つDawn太
Dawn太とも一緒に、もう何度か訪ねている場所。Dawn太の左手は新潟県、右手は山形県という二県の境です。
Dawn太の後ろに停まっているのは新潟県側の住民の車ですが、停まっている道路は山形県のような気もしなくもない。一番面白かったのは選挙の時期で、道路の右手と左手で全く違う候補者の選挙ポスターが貼られているのを目にした時でした。
全国的にも珍しいポイントだと思うので、ついつい何度も足を運んでは同じカットで撮影してしまいます。以前は県境のラインも鮮明だったのですが、随分薄くなってしまったのが残念です。
Sunday, June 6, 2021|Dawn太 生後2,295日