閉店【焼あご中華 浦咲】はなみずきに移転した浦咲で焼きあご中華(塩)半チャーハンセット|新潟市東区
人気ラーメン店といえども、新規オープンした店舗が順調にのびるとは限らない。しかも、コロナ禍にあってはなおのこと。せっかく良いお店を見つけた!と思っていても、たった一度のご縁で閉店してしまうのは寂し過ぎる。
しかしそんな隙間に入り込む新店が、これまた閉店して、少し寂しさを覚えていた名店だったらどうなのだろう?
東区はなみずきに進出した「麵屋 清水」があっという間に閉店
2019年1月29日に新潟市東区はなみずきに進出してきたばかりだった麵屋清水の新潟東店が、僅かに1年2ヶ月という短い営業期間ののち、2020年3月29日をもって閉店してしまったと聞いてショックでした。
「麺処 清水」といえば、南魚沼市に本店を持つ行列のできる人気ラーメン店。美しいその見た目は「美麺」と称され、食べる前にまず写真を撮りたくなるような綺麗な見た目と味の一杯でした。

【閉店】今だけ限定!ワンコインの美麺に出会える「麺処 清水 新潟東店」
「仕事帰りに書店に立ち寄ってみたけど、まだ発売日前だった・・・。」と、寝ぼけたことをのたまわっていた丼父さん。発売日だった翌日に、無事に一冊ゲットできて満足そうでした ...
そもそも麵屋清水が東区はなみずきに進出してきた時も、中央区花園にあった新潟駅前店が、僅かに8ヶ月という短い営業ののちに移転統合というかたちで新潟東店になったという複雑な経緯があります。そこにコロナの問題…。新潟東店が閉店ののち、同年12月にはアピタ新潟西店内にあった「塩ラーメン専門店 ソルト」も閉店となり、新潟市内に進出していた麵屋清水の店舗全てが撤退となり、現在は本店と三条店の2店舗だけになってしまっています。
居抜き店舗にオープンしたのは塩ラーメンの名店「浦咲」
浦咲といえば塩ラーメンが評判の人気店。私は浦山にあった本店を利用したことがありますが、東大通近くにあった駅前店は利便性も良くて夜遅くまで営業しているとあり、飲んだ後の〆のラーメンとしても人気で、本店よりも駅前店を利用する人も多かったように思います。

【閉店】らーめん浦咲♪
先にDawn太を海で遊ばせ、その後はスタバに行きたかったので新潟方面へ!すでにお昼の時刻も過ぎたし「さて、何処で何を食べよう?」とラーメン店を検索してみると、評判が良く、まだ行ったことの無い「浦咲 駅前店」という店名が上がってきました...
たまたま浦山を車で走行中、本店の浦咲が閉店しているのを見てガッカリしました。(2019年3月末で営業を終わっていました。)人気店だった駅前店も、10年間の営業を経て2020年10月8日に閉店。このご時世では仕方ないとは思っても、相次ぐ名店の閉店に、たった1度でも通ったことのある者なら誰でも残念に感じると思います。
しかし、閉店したと思っていた浦咲が場所を変えて復活!それも、以前麵屋清水であった店舗にオープンしたというので二度驚きでした。お酒の提供が問題視される世の中にあり、飲み客よりも住宅地での安定供給を狙ったのでしょうか。
「焼あご中華 浦咲」初訪問
丁度、新潟市内で買い物があった大雨の休日に初訪問。営業場所が変わっても相変わらずの人気ぶりで、満車だった店前を一度スルーし、昼時を大きく外して午後3時過ぎに再度訪ねてみました。
ほぼほぼ麵屋清水だった店舗の居抜き。▲店舗画像をクリックすると比べられますが、清水時代と看板が違うくらいです。
店内の様子

初めてのお店なのに何故か懐かしい。店舗はそのまま清水なので、戸惑いのようなものがありませんでした。
雪国仕様で入口は二重ドアになっています。食券制の店舗の場合はここに券売機が置かれますが、浦咲は対面での注文なので手の消毒スペースになっていました。

厨房前にあるカウンター席。

暖簾でパーティションされた小上がり席。お子さん連れでも安心です。
そういえば浦山のお店にも、こんな風にラーメンの写真額が掲げてあったっけ。

あちらに見えるのは麵屋清水時代に我が家が使った席。当時と座布団の色が変わっている。

整理された卓上の様子。調味料がコショーだけという潔さ。
メニュー
浦咲さんはメニュー構成もシンプルで分かりやすいのです。醤油もあるけれど、やっぱりお店のオススメは塩です。
グランドメニューには載っていない月毎の限定メニューや数量限定メニューも、魚介がたっぷり使われた興味深いメニューが用意されていました。
焼あご中華 浦咲イチ押しのラーチャン

焼きあご中華(塩)半チャーハンセット|950円
新しいお店の名にもなっている焼きあごダシを使ったラーメンと、復活したチャーハンのどちらも楽しめるお得なセットメニューです。
焼きあご中華・塩

本店でいただいた時も同じく、焼きあごラーメンの塩をチョイスしていた私。
トッピングは豚チャーシュー、メンマ、水菜、ネギ。セットメニューなので、単品で注文した時の焼きごラーメンよりも少しだけトッピングの品数が少なめになっています。

鶏ガラや豚骨などの動物系に、魚介や野菜などを加えた、濁りの無い綺麗なスープ。なんといっても味の決めては、長崎県は平戸の名産品であるあご(飛魚)のダシをふんだんに使っているということ。
口に入れると広がる豊かなあごダシの旨味と香り。一口飲んだだけで、かなりガツンとあごダシの旨味がやってきます。しかも焼いてあるので、普通のあごダシよりも香ばしい。旨味は舌に残るのに、さっぱりとしていて優しく上品な味わい。天然塩もまろやかで角が無く、本店で食べた日の懐かしい味までが蘇るようでした。

麺は細めのやや縮れ。食べ始め良い感じでかための茹で加減。スープを絡め、塩スープにも良く合う麺だと思いました。
新潟4大ラーメンのひとつ、三吉屋の新潟あっさりラーメンで育った私ですが、これは新潟市民大好きな味に間違いないでしょう。
復活したチャーハン

本店で人気だったチャーハン。一時期、駅前店でも提供していたことがあったようですが、新店になって、その人気メニューが完全復活しています。

卵と少量のチャーシューのみという、とてもシンプルな具材のチャーハン。ラードで炒めてあるのか、口に入れると油が甘く感じます。そして私、いままでお店でチャーハンを食べたことがなく、米の一粒一粒に旨味がからむようなパラパラな炒め具合に感動してしまいました。
ラーメンによく合うように研究されたチャーハンなので、ラーメンのお供に、主役にもなりうるチャーハンを是非どうぞ。
おしまいに
あの日、一杯ずつ丼を運んでくださった本店(浦山)のご店主にお会いできるかと思って足を運んだ浦咲さんでしたが、厨房に立っておられたのは駅前店で活躍されていたご店主でした。
本店を閉められた年(2019年)の11月には古町にも浦咲がオープンしていますが、やはりご店主は若い方のようで、あの日私たちにラーメンを提供してくださった浦咲創業者のご夫婦は、第一線から退かれてしまわれたのではないかと思われました。
店の雰囲気も客層も若返った感の強かった焼あご中華 浦咲。しかし、らーめん浦咲の味はしっかりと次世代に受け継がれ、さらに良い方に進化していくのではないかと、次の訪問がまたたのしみなお店新発見になりました。
そしてこちらの店舗、近年、短い期間に三度も経営者が変わっています。今度こそ、地域に根差した人気店となって欲しいものです。
ご馳走様でした。(Sunday, May 16, 2021)
焼あご中華 浦咲
- 住所:新潟県新潟市東区はなみずき2-10-25 ※Google Map
- 備考:2021年1月18日OPEN
【2023年7月10日 追記】
2022年10月頃から「しばらく休業します」との貼り紙があった焼あご中華 浦咲でしたが、2023年7月9日に行ってみると、店には貸店舗の看板が出ていました。
時期的なものは不明ですが、休業からそのまま閉店になったと思われます。
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