食堂ミサ本店のみそラーメン|上越市中郷区
妙高市にある幻の大滝の散策を終えて山を下りると、そろそろ時刻は早めの昼時。せっかく妙高市まで来ていることもあり、この日のお昼は地元の有名店を訪ねてみようと計画していました。ところが、午前11時の目的店前にはすでに行列が。
仕方ないので、昼時を少し外れれば行列も無くなるかもと、苗名滝やいもり池などに行ってみますが、どちらの駐車場も停められた車の半数は県外ナンバーで、車を降りずとも関東方面からお越しの観光客でごった返した感じなが見て取れるのでスルーしました。(何のための緊急事態宣言なのだろう?と、ちょっと疑問に思ってしまうような光景でした。)
結局、行く当てもなくグルグルと2時間ばかりドライブして時間潰し。その間、何度か店前を通過して様子見してみますが、一向に行列が無くなる気配も見られず、ここまで待って食いっぱぐれも洒落にならないので、ラストオーダー15分前に、少し待ち客の減った行列の最後尾に並んでみました。
地元に愛され続けて55年余「ごはん処食堂ミサ 本店」初訪問
お米県として知られる新潟ですが、実はラーメン王国でもあります。県内には地域毎に全く異なるスタイルをもつラーメン文化が根付いており、 新潟4大ラーメンとも5大ラーメンとも呼ばれています。
またその他にも古くから地元の人たちに愛される名店や看板メニューがあり、この度お邪魔した食堂ミサもそのひとつで、食堂ミサのみそラーメンといったら上越地域のみならず、県下に知れ渡る有名メニューです。

国道18号沿いにある食堂ミサの看板と2017年11月に閉校した妙高自動車学校
上越市南部に位置する中郷区、その国道18号沿いにある昭和40年(1965年)創業の食堂ミサ本店。前年の昭和39年6月に開校した中郷自動車学校の教習生のために食事を作ったミサさんの母心が、食堂開店のきっかけとなっているそうです。
のちの平成11年(1999年)6月、中郷自動車学校は社名を妙高自動車学校に変更。大型・普通・軽自動車の教習と合宿教習などを行っていましたが、残念なことに平成29年(2017年)11月末をもって閉校になっています。
私にとっては「教習所の隣にあるラーメン店」のイメージが強かった食堂ミサ本店。教習所は無くなっても、食堂は以前と変わりなく同じ場所で営業を行っています。

食堂ミサのみそラーメン♪
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利便性の良さから、我が家は道の駅あらいにある「ごはん処食堂ミサ あらい道の駅店」を二度ばかり利用したことがあります。▲リンクしたブログカードは2009年とかなり古い記事になりますが、そんな頃から支店の味は知っているのに本店の味を知らないのも失礼なこと。干支が一回りした今頃ですが、ようやく本店にお邪魔した次第です。

ラストオーダー15分前のミサ本店前
メニュー
お店は雪国仕様の二重ドア。最初の扉を入った中に券売機があります。

ご飯もの、麺類、一品料理とメニュー豊富なのは以前から変わりません。食堂ミサ本店、ご飯ものの一番人気はカツ丼。
麺類はみそ・醤油・塩・やさい・カレーとバリエーションも豊富。しかも麺量が半玉から選べるのも嬉しい。 そして麺類の一番人気はもちろん、創業当時から不動の人気を誇る看板メニュー・みそラーメンです。
店内の様子
食券を購入したのがラストオーダー8分前でした。私たちの後続にもまだ待ち列はでき、とりあえず食券を握ればセーフとばかりに、先に購入した私たちは否応なしに店内入口へと押し込まれます。

入った先の店内は社食や学食のようなイメージ。テーブル席のみで50席弱はあるでしょうか?店の広さの割りに席数が多い印象です。(平時であればこれで平気だと思いますが。)
暖かい日だったので両サイドの窓が少し開いて喚起がされていましたが、繁盛店なので、エアコンのみ稼働の時期はかなり息苦しさがありそうな気がします。
国道に向いて横並び席もありました。(▲画像をクリックするとかなり密です。笑)
私たちが案内されたのは、店内中央付近の横長テーブル。8人掛けを2家族で使用するタイプなので、卓上調味料がお隣ご家族とのパーティションでした。(笑)
食堂ミサといったら看板メニューのみそラーメン
店内客の多くは麺類を食べていました。我が家のあとから入るオーダーもみんな同じように麺類で、やはり看板メニューのみそを注文している人が殆どでした。
15分ほど待ったところで、我が家の料理が提供されました。

みそラーメン(並)860円
創業当初から半世紀以上にわたり、長年愛され続ける看板メニューがみそラーメンです。
並盛でも大きな丼で提供されるミサのみそラーメン。たっぷりな玉ねぎとモヤシ、旨味をプラスする豚ひき肉とともに炒められてトッピングされています。
▲画像をクリックすると一番最初にあらい道の駅店で食べたみそラーメンの写真に切り替わりますが、律儀にトッピング野菜から食べ進めていったら、なかなか麺に辿り着かなくて苦戦した懐かしい思い出があります。

たっぷり炒め野菜の下から出てくる中太縮れの自家製麺。食べ始めやや硬めで私好みの茹で加減。特別強く主張するようなタイプではありませんが、みそスープを上手に絡めてスルスルッと嫌味なく食べやすい麺です。

ミサのみそラーメンの味の決め手は、何といってもこのコク深いスープだと思います。妙高市内にある味噌蔵が食堂ミサのためだけに作った、創業当初から変わらぬ特注の白味噌。甘みも感じる白味噌に玉ねぎの旨味が溶け込み、丁寧に仕事されたニンニクと唐辛子で味にパンチが生まれています。
まだ食べ歩きなどに縁が薄かった頃、初めて食べたみそラーメンがミサのみそラーメンでした。本店で食べるのは初めてなのに、私にとっては懐かしい味であり、いつ食べても間違いない確かな逸品であると感じます。
おしまいに
2009年当時の今は無きYahoo!ブログ時代の記事に、地元の方からの書き込みで「お店によって味も違いますから食べ比べをしてみて。」とのアドバイスもあり、是非いつか食べ比べしてみたかった本店。少々の行列待ちを諦めず、ようやく念願が叶って大満足でした。
現在ではごはん処食堂ミサ本店、あらい道の駅店に加え、昨年4月には同市黒井地区に食堂ミサはまや店もオープンしています。
また、ミサ本店から国道18号沿い400mの場所には、支店から別会社になったという姉妹店「ニューミサ」もあります。こちらは使用している味噌は同じですが、麺や仕込み材料などが違うそうで、さらに味に違いがあるのではないかと思います。

コロナ禍にあり、食堂ミサ各店では時短営業されています。そんな時にはお家でミサの味を!ということで、テイクアウトや通販商品にも力を入れています。
世の中が落ち着いた頃、今度は直江津にできた地元の老舗店の名を残す3号店でも味わってみたいと思いました。
ご馳走様でした。(Tuesday, May 4, 2021)
ごはん処食堂ミサ 本店
- 住所:新潟県上越市中郷区稲荷山598 ※Google Map
- 備考:創業1965年
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