Orion命日#2020

Orion、今年も公園のサクラが綺麗に咲いたよ!

今日は、我が家の先住ボーダー「Orion」が虹の橋を渡って5年になる日です。
我が子たちの成長と共にワイワイと過ごした、12歳2か月26日の平凡で穏やかな犬生でした。
写真は、亡くなる僅か5日前に撮影したもの。
その年のエイプリルフールに嘘のような病名を告げられ、翌日から始まった点滴治療。一旦治療が終了して自宅療養中だったこの日、7分咲きになった近所の桜との記念撮影に出た時の一枚です。
普段5分もあれば往復できる近所の公園も、この時ばかりは20分も掛かって行って帰ってきたと思います。写真は不思議と笑って写っていますが、家に着いたらかなり疲れた様子で、ヘタヘタと座り込んでしまったのを覚えています。
この時、いったいOrionは何を見つめていたのだろう?と、ずっと気になっていました。Orionが見ていたのは西の方角だったので、犬は犬なりに己を悟り、西方浄土を見つめていたのだとずっと思っていました。

しかし先日、Orionの写真を撮ったのと同じ日の夕方にDawn太と散歩に出た際、Orionが立っていたのと同じ場所に立ち、Orionが見ていたのと同じ方角を向いてハッとしました。
満開になったお馴染みの桜の上……。光り輝く金星の隣に、大きなオリオン座があったのです。
Orionの同胎の中で、唯一見つかった子の名が「さくらちゃん」でした。たった一度だけ再会するチャンスがありましたが、すでに重い病気を患っていて、次に迎えた5歳の誕生日までは生きられない子でした。あれからOrionや私たち家族にとって、桜とオリオンは切っても切り離せないものになっていたのです。

今のスマホは性能も上がっているので、明るい星座なら撮れてしまうのもショックでしたが、いつもOrionと一緒に見ていた近所の桜の上に、この時期になるとオリオン座がコラボしていること、ずっと気づかず過ごしていた自分にもショックでした。
きっとOrionにも笑われていたはず……。

あの年の桜が一番の満開だった日に逝ってしまったOrion。あれから桜の時期が来る度に気が重くなり、4月の声を聞くとOrion命のカウントダウンをしてしまう私。
そんな気持ちを知ってか知らずか、今年は気温が安定していて花期も長く、今日もまだ散らずにある桜たち。Orionと見た桜の風景も変わってしまった場所、変わらぬままの場所とあるけれど、Dawn太との新しい思い出のためにも、たくさん歩いてたくさん写真が撮れた春になりました。
Orionもきっと、大好きだった町の桜を一緒に見ていたよね。

そして今春は桜だけでなく、裏の水仙もたくさん咲いてくれました。
いまだに気が向くと月イチ程度でお山にお参りに行くのですが、綺麗なうちに全部摘み取って、Dawn太と一緒にOrionの墓前に供えてきました。(お寺さんなのでDawn太は駐車場で車内待機ですが……)
ボーダーの魅力を教えてくれたOrion。Dawn太との縁をつなげてくれたOrion。
いつもありがとね!ずっとずっと大好きだよ。