【手作り簡単プリーツマスク】市販のマスクが無い!ガーゼも無い!丸ゴムも無い!なので家にあるものでマスクを作ってみました
もう二ヶ月くらい、マスクが店頭に並んでいるのを見たことが無いです。
今月半ばからマスクの転売が禁止になって少し期待したけれど、ネット通販に連なる正規販売のマスクだって、定価の何倍もする高額商品ばかり。整理券を配るという店の行列に並んでみても、開店直後に「今日のマスクの入荷はありませんでした。」と、行列客たちが解散して行くような現状。小さめサイズの市販サージカルマスクの手持ちはあるのだけど、現在は休校になっている学校生活が再開したら電車通学の末っ娘に使わせたくて、できるだけマスクを使わなくても良さそうな人のいない時間帯に買い物に出る私。
そんな折、花粉症のため早い頃に準備していた丼父さんのマスク在庫が残り20枚と知り、これはもう自作するしかない!と思って手芸店や100均、薬局巡りをするも時遅し。皆さん考えることは同じなので、ダブルガーゼはもとより、医療用の滅菌ガーゼまでが店頭から姿を消している状態。もちろん、マスク作りに必要とあって、丸ゴムだけがどのお店からも消えているという……。(泣)
全てに出遅れ気味で(汗)はて困ったぞ!と思った矢先。そういえば、昨年夏に留袖を出すために箪笥の中を覗いていたら、反物残ったままの晒があったっけ!と思い出し、同じ綿ならガーゼより晒の方が扱いやすいこともあって、家にあるものでマスク作りにチャレンジしてみました。
晒で作るポケット付きプリーツマスク
所要時間およそ15分。
面倒な裁断不要。初心者にも簡単に作れる、直線縫いだけのプリーツマスクです。

- マスクのサイズは縦9センチ、横17センチ。市販の不織布マスクと同じように、上下に開くようプリーツを付けたので、男女問わずに使えるサイズです。
- 晒三枚合わせになっていますが、それだけだと心もとないので、マスクの内側に市販のマスクシートなどを入れられるポケットを設けてあります。
- 縫う作業は手縫いでもOK。ミシンの場合も直線縫いだけなので、慣れてくると15分もあれば完成する簡単なものです。
マスクの材料(家にあったもの)

長年、我が家の箪笥の中に眠っていたのは、半反(約5m)分の晒の反物でした。
長女が生まれる時、産着も布おしめも自分で作って用意したので(長女は平成生まれです笑)その半端が残っていたのだと思っていましたが、隣に筒状になった残り半反分の晒もあったので、お産の時に必要で買って使い残ったものがこの半反分の晒だったようです。
丸ゴムは何処に行っても完売で入手困難な状態なので、子どもの洋服作りなどの残りで家にあった、幅5ミリのゴムを使ってみました。
プリーツマスクの作り方
綿は洗うと縮みますので、必ず一度水通しをし、アイロンを当てシワをのばして準備してください。
布を裁断する

マスク本体用に、縦55センチ×横19センチの布を1枚。ゴム通し部を作るため、縦11センチ×横5センチの布を2枚カットして用意します。
マスクは55センチ長さの布を三つ折りにし、17.5センチサイズにしてから縫う作業を行うことになります。
ポケット口の始末をする
布地を裏上にし、1センチ幅で二度折り上げて端ミシンをかけ、ポケット口になる部分の糸始末をします。
布地をたたんでサイズにする

布地を裏上にし、糸始末をしなかった側を持ち上げるように17.5センチに折ります。
次に、先ほど糸始末をしたポケット口になる残りもう一方を、手前側に折り下げてきます。ポケット口がある方は内側になりますので、気持ち控えめに折ると表地にひびかず仕上がります。

マスクを加工する前のサイズに成形できました。
17.5センチ幅で三つ折り、そこに2センチの折りしろを付けたら実質54.5センチなわけで、その誤差が許せない人は0.5センチまでキッチリ計って作業してください。どうしても生地が動くので、大雑把な私の場合、このくらいの誤差があって希望サイズになります(笑)
ポケット口でない方は裁ち切りのままなので、最初のうちは表側から端ミシンをかけて押さえてみましたが、中に入った部分はそうそうほつれては来ないと思うので、3枚目以降は端ミシンの作業も省いてしまいました。
プリーツを作る

山折り、谷折りを間違えなければ、その都度アイロンで押さえて折り目がしっかり付きますので、比較的簡単な作業でプリーツを作ることができます。

折ったプリーツがズレないよう、端から5ミリ程度の位置に押えミシンをかけておきます。
ミシンの布送りでどうしてもプリーズが動いてしまうので、慣れない人は手縫いで仮止めしてもOKです。

これも、平面サイズでみれば出来上がり10センチにならなければいけないところですが、布の重なり部の厚みもあり、出来上がりサイズは9センチ程度になるはずです。
ゴム通し口を作る

ゴム通しを作るため、5センチ×11センチの大きさを、共布から2枚用意しておきます。
用意した布をマスク本体の表面に中表になるように乗せ、はみ出した部分をマスク裏面に折り返し、端から8ミリ内側を縫います。
この作業も、慣れない人の場合は一度表側から直線で縫い付け、さらに余った部分を裏に返して表に見るようにし、もう一度縫うやり方の方が確実だと思います。

縫い終わったら裏面に向かって引っくり返し、縫いしろをアイロンで押さえます。
飛び出している布を内側に1センチ程度折り込み、さらに、今ミシンがけした部分まで折って縫い合わせます。

ゴムを通す部分が出来上がりました。
ゴムを通して完成!

30センチ程度の長さにカットしたゴム紐を2本を用意し、ゴム通し口から通して結べば、晒プリーツマスクの完成です。

プリーツ部を開くと▲こんな感じ。パッと見は、市販の白いマスクと変わらないように見えます。これなら職場にして行っても違和感はないと思います。
そして、ここまで撮影していたのはアイロン台の上(笑)
私の場合、待ち針で止めることもなく、計った部分をアイロンで押さえて縫ってしまうので、作る枚数を重ねるごとに作業時間もどんどん短くなっていき……。

気が付けば、手持ちの布が無くなるまで増産していました(笑)
もともと手作業が好きなこと、しばらくマスクが買えない状況が続いていたこともあり、自分の手からマスクの形が生まれてゆくのも嬉しくて、ついつい。いやぁ~、飢餓状態とは恐ろしいものです(爆)
晒の反物は布幅が35センチ弱しかないので、半反(5m)で8枚のプリーツマスクを作ることができました。
完成品はこんな便利機能付き

一枚の布を三つに折って縫っただけなのに、ポケットまであるプリーツマスク。

市販の不織布マスクは全滅状態ですが、マスクシートと呼ばれるものは現在でも百枚単位で入手できるので購入してみました。

当てガーゼのようにマスクに重ねて使うものですが、ポケットの中に入れても使えるようにしてみました。こんな風にマスクフィルターが無い場合でも、キッチンペーパーなどの不織布を入れても使えます。
また、マスクにならずに端切れになってしまった晒も、当てガーゼの代用品や、Dawn太の歯磨きにも使えるので、ガーゼが売られていないこの時期、捨てずに最後まで活用したいと思います。
おしまいに
コロナウイルスとの戦いはまだ先が見えず、長期化するとも言われています。国から県に対して数百万枚単位でマスクが搬入されたニュースを耳にしますが、それはとりあえず医療の現場からということ。中国からのマスク輸入が再開されたと言っても、やはり店の入り口には「マスク入荷ありません」の貼り紙が出されたまま。今まで輸入品でまかなってきた日本では、私たち庶民の元にマスクが戻ってくるのは難しい状況かも知れません。
医療用のN95規格マスクでもない限り、どんなマスクを付けていてもウイルスを防げないのだという説もあります。しかし、無防備のまま人と接したくないのも正直なところ。何かで顔を覆っていることが安心感につながり、飛沫感染の何割かでも軽減できたら御の字です。どうしても市販の不織布マスクが手に入らなくなってしまった場合、手作りマスクでしのぐのも一つの方法かも知れません。

そして、マスクの前にまず手洗い!
正しい手洗いによって、99%のウイルス除去効果があるとも言われています。
正しく予防し、そして人にうつさないためにも、常に自分が感染者であるという意識で行動するのが良いのかも知れません。

一日も早く終息して
世界に平和が戻ってきますように!
何かのお役に立てたなら幸いです。