【雪むろ酒かすラーメン】三和区のたんぽぽラーメンで「オマール海老のブラック醤油ラーメン」いただきました|上越市
二週続けて訪ねた「糸魚川あんこう祭り」のあとは、これまた二週続けて上越の新名物「雪むろ酒かすラーメン」探訪というワンパターンな我が家(笑)
近年は創作ラーメンも人気という、上越市三和区にある初めてのラーメン店を訪ねました。

上越の新名物「雪むろ酒かすラーメン」第二章
近年の上越市では町おこしの一環として、地元の「米」や「大豆」などの食材を使い、上越ならではの惣菜やスイーツなどの新商品を誕生させています。その中の一つが「雪むろ酒かすラーメン」です。
2019年11月より始まっている今回はその第二章。三か月間で21,000食を売り上げたという第一章よりさらに多い、「上越愛麺会」加盟店15店舗が参加し、上越らしさを盛り込んだオリジナルメニューが提供されています。

閉店・移転|【雪むろ酒かすラーメン】ラーメンダイナーGOGO宝来軒で「THE海老味噌〜酒粕フロマージュ〜」をいただきました|上越市
近年、上越市に、この地ならではの新名物ラーメンが誕生したと知り、糸魚川あんこう祭りの帰りに立ち寄ってみました...
上越新名物についての説明、協賛店写真やルールなど、▲前回訪問記に載せてありますので、そちらをご参照ください。
上越市三和区にある「たんぽぽラーメン」

この度お邪魔したのは、三和区の閑静な住宅街にある地元の名店「たんぽぽラーメン」
黙々とラーメンに向き合うご店主と、それを支え気配りを感じられる女将さん。ご夫婦二人三脚で営む、地域のラーメン屋さんといった雰囲気のお店です。

現在のご店主は二代目さんです。
還暦を過ぎ、突如店を開きたいと言い出した先代を説き伏せるために見せたのが、1985年に公開された伊丹十三監督の映画「タンポポ」だったそうです。これが全くの逆効果で(笑)先代さん、売れないラーメン店の女主人公・タンポポ(宮本信子役)とご自身をシンクロさせるかたちとなり、自分も一から挑戦してみよう!と、強く思ってしまったのでしょうね。
結果、その映画が由来の店名となり、店内壁にも「これはラーメン・ウエスタンだ!」の額が掲げられています。

そんな先代女将が生み出した人気メニューが、今も人気の定番メニュー「みそラーメン」

そして、ご家族は富山ご出身のようで、「富山ブラック」を新潟の人たちにも親しみやすい味にアレンジした「ブラック醤油ラーメン」もまた看板メニューのひとつです。

【閉店】蒲公英拉麺 YAMATO♪
予報通り、朝から雨の土曜日。こんな日は、ずっと課題になったままだったお店を訪ねてみることにしました。上越妙高駅西口にあるコンテナ商業施設「FURUSATTO」お邪魔したのは、今年になって早々にお邪魔したことのあるFURUSATTO。上越妙高駅西口にあり、昨年夏に完成したばかりの、コンテナ商業施設です...
さらに、北陸新幹線開業に合わせ上越妙高駅西口にできたコンテナ商業施設「FURUSATTO」内には、息子さん(と思われる)が営んでいる創作ラーメンを提供する二号店「蒲公英拉麺YAMATO」があり、近年では三和店でも「トマトラーメン」が人気になるなど、かなりユニークなメニューも揃うお店です。

日曜日の13:20入店。店内はまだ良い感じの込み具合で、空いていたテーブル席へと案内されました。
料理待ちの人たちが何組かあったので、我が家の料理は15分ほど待ったところで提供されました。
たんぽぽラーメン提供の「雪むろ酒かすラーメン」二種
たんぽぽラーメンでは、第二章として新たに加わった、お店で人気のブラック醤油ラーメンをアレンジた期間限定メニューと、第一章メニューとして登場し、現在レギュラー化されたという、新旧二種類の「雪むろ酒かすラーメン」が楽しめます。
1日20食限定「雪むろ酒かすラーメン第二章」参加メニュー

オマール海老のブラック醤油ラーメン(900円)
- 販売期間:2019年11月末~2020年4月下旬(1日20食限定)
- 使用食材:丸山酒造場の酒粕・紫玉ねぎ・ワインとバルサミコ酢に漬け込んだ豚チャーシュー・メンマ・白髪ネギ

まず驚くのは、真っ黒なこのスープでしょう。だけどこれが、富山ブラックのようにはしょっぱくないのです。「見た目は黒く、味は優しく」のお店の謳い文句のとおり、むしろマイルドで、魚介の旨味がクセになる。
口の中に広がるのは、丁寧に抽出されたオマール海老の風味。きっとアメリケーヌソースを作る時のように、殻ごと全部の旨味を煮出して裏漉しして抽出されたエキスが入っているのでしょう。魚介ベースのダシも上品な感じがします。
そして気になる、醤油ダレだけではないこの黒の正体。「上越」「ブラック」といえば連想されるのがブラック番長!某ご当地焼きそばと同じで、番長のスミ入りなのかな⁉と。
雪室熟成という酒粕の味はあまり強く主張してきませんが、魚介の味を上手くまとめる役目をしているようです。

優しい魚介スープの味わいを邪魔しない、コシとつるみのある中太麺。

上の具材をちょっと脇に寄せたら、その下にはしっかりとオマール海老の身がトッピングされていました。

雪室熟成した紫玉ねぎなど、彩も美しいトッピング。合間に噛むとプチッ!と弾ける粒コショウの風味もアクセント。
何の変哲もないと思って口にし、一番驚いたのは、奥に写る豚の炙りチャーシューでした。
一口食べたら酸っぱくて、あれ?っと思いながら噛みしめていくと、酸味の正体はバルサミコ酢と赤ワインという。何かをチョイ足ししなくても、チャーシューを食べて味変できるという、新しいラーメン体験でした。
実はスープには柚子も入っていて、実にあっさりとした和風醤油ラーメンにまとまっていました。
レギュラーメニューになった第一章のみそラーメンも同時参加

元祖雪室酒粕みそラーメン(850円)
- 販売期間:通年(蒲公英拉麺YAMATOでも販売)
- 使用食材:丸山酒造場の酒粕・味噌・しょうゆ麹チャーシュー・メンマ・イカの塩辛
丼父さんが注文したのは、雪むろ酒かすラーメン第一章で提供され、現在はレギュラーメニューとなっているみそラーメン。
同じ三和区にある糀味噌の蔵元「あおき味噌」と、上越市内にある「山本味噌醸造場」という、地元では老舗の二蔵の雪室熟成味噌をブレンドし、上越市の酒蔵である丸山酒造場「雪中梅」の酒粕を使用したスープがベースとなった一杯です。
小皿には、越後の鍋料理には欠かせない、上越・妙高の逸品「かんずり」が添えられて提供されます。
塩漬けにした真っ赤な唐辛子を真っ白な雪上に撒く「雪さらし」は上越冬の風物詩。雪さらしされた唐辛子に糀・柚子・塩を加え、三年もの歳月をかけてゆっくりと発酵・熟成させたものが「かんずり」です。ただ辛いだけでなく、発酵することで特有のコクが生まれます。
発酵食材がWのメニューなので、丼父さん、食べ終えると汗だくでした。
おしまいに
現在開催中の「雪むろ酒かすラーメン第二章」の参加メニュー「オマール海老のブラック醤油ラーメン」はグランドメニューには載っていませんし、1日20食限定なので注意が必要です。
また、現在レギュラー化されている第一章「元祖雪室酒粕みそラーメン」については、「たんぽぽラーメン」ならびに、上越妙高駅西口にある商業施設・FURUSATTO内にある「蒲公英拉麺YAMATO」の両店で味わえます。
寒い日にポカポカになれるメニューなのでお試しください。
先に二号店である「蒲公英拉麺YAMATO」を訪ねて以来、いつかお邪魔してみたいと思っていた三和区の「たんぽぽラーメン」。イベントのお陰でようやく念願叶いました。母から受け継がれた味を守りつつ、その息子や孫たちが新たな味を生み出すお店、奥深い味で美味しかったです。
ご馳走様でした。(Sunday, February 2, 2020)

たんぽぽラーメン
- 住所:新潟県上越市三和区神明町1290-56 ※Google Map
- 備考:1996年創業
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