閉店・移転|【雪むろ酒かすラーメン】ラーメンダイナーGOGO宝来軒で「THE海老味噌〜酒粕フロマージュ〜」をいただきました|上越市
近年、上越市に、この地ならではの新名物ラーメンが誕生したと知り、糸魚川あんこう祭りの帰りに立ち寄ってみました。
上越では有名どころの、あのラーメン店やこのラーメン店も協賛店でしたが、この度はあえて初めてのお店に白羽の矢を立ててお邪魔してきました。

上越ならではの新名物とは
上越市ではこれまで、地域資源を活用した「上越ならではの新たな産品」づくりに、地域一丸となって取り組んできました。その結果、市民からのアイデアなども取り入れ、上越の「米」や「大豆」などを使ったラーメンや惣菜・スイーツの4つの新商品が誕生し、本年度は上越市内にある21店舗が協賛店となっています。
- 雪むろ酒かすラーメン
- 豆腐カツ
- 焙煎玄米シリーズ
- 米粉バウムクーヘン
発酵のまち冬の新定番!「雪むろ酒かすラーメン」上越の人気店15店舗が参加
言わずと知れた、酒どころ新潟。もちろん、酒蔵の数も日本一の「日本酒王国」です。
一昔前までの新潟には100を超える酒蔵がありましたが、それも年々減少傾向で、近年は90を少し下回るまでに減ってしまっています。新潟県内に90弱あるうち20の酒蔵は、上越・妙高・糸魚川といった上越地区に存在しており、県内有数の酒米生産地である上越市には12の酒蔵があって、今も個性豊かな日本酒を醸しています。
そんな日本酒醸造の過程において生まれる副産物が、このたび主役の「酒粕」です。

上越地域に馴染みの深い発酵食品「酒粕」と、豪雪地帯の生活の知恵である「雪室」を使って保存した食材を融合させた「雪むろ酒かすラーメン」の提供は、2019年2月から5月にかけて上越市内14店舗で提供されたのが初の試みで、今回のプロジェクトは第二弾ということになります。
2019年11月下旬より始まった第二弾では、「上越愛麺会」加盟店15店舗が参加し、上越らしさを盛り込んだオリジナルメニューを期間限定にて提供しています。(※期間限定でない店舗もあります)
「雪むろ酒かすラーメン」共通ルール
- 上越産の酒粕を使用すること
- 雪室に貯蔵した食材を使用すること
- 発酵食品や上越産の野菜・魚介類等をトッピングに使用すること
上越の老舗ラーメン店三代目が営む「ラーメンダイナー GOGO宝来軒」

この度お邪魔したのは、初訪問だった「ラーメンダイナー GOGO宝来軒」。上越エリア屈指の老舗ラーメン店、創業1933年の「宝来軒」の流れを汲む、若き三代目が切り盛りするお店です。
店は山麓線(県道63号)沿い、春日山公園近くにあります。以前、上越インター近くにあった同店を、2015年秋、こちらに移転オープンしています。
この付近、夏に行われる謙信公祭でもお馴染みの場所で、山麓線と謙信公大通りが交わる交差点にある「謙信公広場」の石垣がある風景も、久しぶりに目にして懐かしく感じられました。
中待合の様子
休日の午後二時訪問。店内まだ満席の状態で、ウェイティングボードに記名し、中待合でメニューを眺めながらしばし空き待ちでした。
店内の様子
程なくして案内された店内は、カウンター・ボックス席・小上がりとあり、木目調の落ち着いた雰囲気になっていました。カウンターやボックス席はアメリカンダイナーな雰囲気、小上がりはロックな雰囲気といった感じでしょうか。
メインメニューのほか、お子様メニューやサイドメニューまで豊富に揃っています。小さなお子さんを連れたご家族も多く、地元の人には休日の外食ランチとしても人気のようです。
ラーメンダイナー GOGO宝来軒提供の「雪むろ酒かすラーメン」

グランドメニューとは別に、期間限定の「雪むろ酒かすラーメン」のメニューが用意されていました。
注文からあまり待つことなく、7分もすると我が家のラーメンが届けられました。
海老香る進化系!酒粕味噌ラーメン

THE海老味噌〜酒粕フロマージュ〜(950円)
- 販売期間:2019年11月末~2020年4月下旬
- 使用食材:君の井酒造の雪室熟成の酒粕・よしかわ杜氏の郷の酒粕パウダー・上越産甘えび・メンマ

トッピングは豚チャーシュー、味玉半分、極太角切りメンマ、ヤングコーン、玉ねぎ、カイワレ大根、そして、地元・上越産の甘エビから作られた少し辛味もある特製ペーストがキメて!

独自にブレンドした味噌ベースのスープには、たっぷりのラードが表面を覆っています。
味噌スープが角なくマイルドに感じるのは、酒粕が味をまろやかにしているからかも知れません。途中から甘エビペーストを溶かしながら食べると、甘エビの味と香りが広がるのもしっかりと感じられる、優しい味わいのスープでした。

スープの中から登場するのは、少しブラウンがかった全粒粉の太麺。
良い具合の縮れ麺で、丼の底にたっぷり入っている酒粕を絡めるように持ち上がってきてくれます。ここで初めて、スープの味噌味、ラード、酒粕が一体化し口の中に入ってくる。
店員さんは「車の運転も大丈夫」と言って対応してくださいましたが、なかなか酒粕の味が強く出ていると思いました。それでも、味噌の風味も甘エビの風味も活かしているのは流石プロの仕事。一杯食べ終える頃には、酒粕効果でポカポカでした。
火傷に注意の「上越中華ソバシリーズ」も旨い
GOGO宝来軒には昔懐かしいスタイルのメニューもありますが、できたら厨房の見える席に座って楽しみたいのが「上越中華ソバシリーズ」と呼ばれるメニューです。
5種類用意されている「上越中華ソバシリーズ」から、この度末っ娘が選んでいたのがこちら!

上越中華ソバ塩レモン(900円)

スライスレモンは別皿でくるので、食べる直前に自分でトッピングします。
このシリーズ、直前に短時間でラードたっぷりなスープを炙って提供するというスタイルらしく、食べている間じゅう、とにかくスープが熱いのが特徴らしいのです。
末っ娘が悪戦苦闘しながら食べ終わる頃、少しだけスープをもらってみましたが、塩スープも角が無くてまろやかでした。
おしまいに
上越の新しい町おこし企画が無かったら、きっと知らずに通り過ぎるままだった人気店との出会い。午後二時過ぎに入店した私たちの後からも、何組ものお客さんが順番待ちしながら入店して来られていました。
この度の酒粕入りのスープも身体が温まりましたが、GOGO宝来軒はメニュー豊富なので、次回は最後までアッツアツの「上越中華ソバ」を味わってみたくなりました。そして何より、上越にあって90年近くも地元に愛され続けている「総本店」。こちらもいつか訪ねてみないとですね。
「雪むろ酒かすラーメン」は、各店で創意工夫して違った持ち味を出しているので、期間内の食べ歩きも楽しそうです。
※提供期間内にメニューチェンジする店舗もありますし、提供時間が夜の部のみのお店などありますので、行かれる際には各店舗情報を確認されてから行かれてください。
ご馳走様でした。(Sunday, January 26, 2020)

ラーメンダイナー GOGO宝来軒
- 住所:新潟県上越市大豆1−12−59 ※Google Map
- 備考:2005年OPEN|2015年10月4日現地に移転
ラーメンダイナーGOGO宝来軒は2020年5月をもって一旦閉店しました。しかし、根強いファンからの要望もあって2022年6月10日、上越市大潟区に「GOGO宝来軒」としてリスタートしています。
ちなみにGOGO宝来軒の旧店舗には、2020年6月20日に「宝来軒参」がオープンしています。
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