【とうふ工房豆ノ助】原材料と製法に拘った、夫婦二人三脚の豆腐店(本店)と大豆スイーツ店(小千谷店)|小千谷市
アイス食い、小千谷市に大豆を使ったジェラートのお店を発見し、早速、豆腐を作っている工房(本店)と、大豆ジェラートまで販売する支店(小千谷店)の両方にお邪魔してまいりました。
地域の名を背負い、地域の味を守り抜く若いご夫婦が営むお店です。
キャッチコピーは「豆腐は日用品。」とうふ工房豆ノ助 本店(旧:真人とうふ)

お邪魔した「とうふ工房豆ノ助 本店」は、小千谷市街地から十日町方面に進んだ中山間地、県道49号沿いの小千谷市
我が家の方で小雪がちらついていた寒い日、少し標高の高い真人地区ではすでに雪が積もっていました。これからの寒い時期、早朝から冷たい水を使っての豆腐作りは大変な作業になりますね。
真人とうふから、とうふ工房豆ノ助へ
看板にも見えますが、こちらの豆腐店、以前は地域名のついた「真人とうふ」といいました。真人地区周辺を車で走行していても、「真人〇〇」と、地域の名の入った物件が目立ち、私が初めて真人とうふに出会ったのも、真人そばを提供する「真人そば まるいち」でのこと。大豆の味の濃い、しっかりとした昔ながらの仕事を感じる「真人とうふ」との出会いでした。

真人そば まるいち♪|小千谷
週末ごとにちび子の大会応援!会場が同じなので、合間の時間にちょこっと出掛ける先も、やっぱり同じ方向ばかりになってしまいます。小千谷市真人地区にある「真人そば まるいち」初訪問この日のお昼はずっと気になっていた、真人そば まるいちさんへ...
話は遡って平成9年(1997年)のこと。地域の活性化を目指し、真人地区の有志が集まって設立したのが「真人とうふ」(真人健康食品生産組合)です。事業としては順調だった真人とうふでしたが、平成25年(2013年)頃になると高齢化と後継者不在の理由から、工場閉鎖と組合解散へと追い込まれてしまいます。
時を同じくし、2013年3月には地元の真人小学校が統廃合の影響で閉校。次いで、好況に沸いていた真人温泉までもが閉鎖してしまい、真人地区は一気に地域経済の衰退が進行してしまうこととなります。
そんな地域の打開策として、同年夏、小千谷市に「地域おこし協力隊」の受け入れがはじまります。そのメンバーとして着任されたお一人が、関東方面から参加された「とうふ豆ノ助」のご店主であり、奇しくも同期として参加されていたもうお一人が、一旦は進学のために都会に出て、Uターンで再び新潟と関わることとなった奥様だったのです。

真人そばまるいちで私が初めて食べた真人とうふ(2017年5月)
2015年3月末に新たな決意で地域おこし協力隊を卒業したご店主は、「真人とうふ」の次の担い手として名乗りを上げ、それまでの事業を受けつぐこととなりました。
試行錯誤で豆腐作りをする中で、次第に商品は豆腐にとどまらず、スイーツなどの開発にも取り組み始め、2016年になると小千谷市内に二号店をオープン。2018年6月になり、店名を「とうふ工房豆ノ助」と改名しています。
経験ゼロから生み出した、とうふ工房豆ノ助こだわりの商品たち

閉店5分前に飛び込んでも、明るく出迎えてくれたご店主。大きな冷蔵ケースの中には、豆腐やおからと並んで大豆スイーツも各種用意されていて、豆腐屋新時代のような印象を受けました。
豆腐は毎日食べる(食べて欲しい)ものなので、原材料は大豆、水、にがりといたってシンプル。余計なものが入らず大豆本来の味がはっきりと分かるため、昔ながらの丁寧な作業がされていると感じます。
豆腐はそのままが美味しいでしょうが、さらに美味しく食べて欲しいことから、クックパッドにも「キッチン豆ノ助」としてレシピを紹介されています。こういうアイデアも若い世代のご店主らしいですね。
大豆の優しい味が伝わる手揚げ製品

手揚げがんも(230円)|手揚げ生揚げ(250円)
小千谷産大豆も取り入れた、国産丸大豆100%の大豆製品たち。他店ではごく普通に使われている消泡剤も使わず、菜種油で丁寧に手揚げされています。
見たらおでんが作りたくなって、どちらもおでんの具にしました。とくにがんもがお気に入りで、再購入し、クックパッドにも紹介されている「お月見がんも」にも挑戦してみました。大豆の風味豊かで、豆の甘みも感じて、何度食べても美味しい絶品がんもでした。
豆腐屋が作る、女性のカラダにも嬉しい大豆スイーツ
食事以外のシーンでも大豆製品を食べてもらえるようにと、奥様が開発担当されたスイーツたち。大豆イソフラボンは女性のカラダのバランスを保つうえでも大切な働きをしてくれるものなので、スイーツも無添加にこだわり、誰もが美味しく食べられる優しい味に仕上がっています。

豆乳プリン・プレーン(200円)|豆乳プリン・生クリーム(220円)
濃厚な豆乳の甘さを堪能できる豆乳プリン。黒ラベルのプレーンは、豆乳にきび糖で甘さを加えゼラチンで固めただけのシンプルさ。水色ラベルは、そこに生クリームが加えられているので、コクもあって親しみやすい食べやすさになっています。
原材料をみてもお分かりのとおり、優しく嫌味の無い甘さのある大豆そのものの味がして、豆腐好きさんには好まれそうです。確かに美味しいのだけど…、卵に牛乳のプリンの固定観念で食べると、全くの別物で、むしろババロアに近い感じ。
実は我が国では、プリンの定義が決まっていないらしいのです。なので安易に「プリン」の名をつけるのでしょうが…。
このままプリンと呼ばせるのであれば、大豆の味を壊さない程度にカラメルソースを置いて、さらに大豆の新しい味のバリエーションを楽しませてくれるとか、このスタイルをウリにするのであれば、あえて「プリン」の名を使わず、お店独自の商品名にすれば良いのに…と、カラダにも優しくて美味しいだけに、スイーツの中でも看板商品であるだろうに、全てにおいてド直球過ぎることが残念でした。

ごま豆乳ロールケーキ(250円)
さらに後日、おからフルーツケーキ(260円)も購入していますが、ラム酒の後味が強過ぎて、子どももお年寄りも食べられるの?と、ちょっと疑問に思ってしまいました。
どの大豆スイーツを食べても豆本来の持ち味が存分に出ていると思います。反面、まだかなり粗削りな部分も感じ、今後のさらなる開発に期待します。
とうふ工房豆ノ助 本店
- 住所:新潟県小千谷市真人町甲586-7 ※Google Map
- 備考:1997年創業|2015年4月現店主が事業を受け継ぐ|2018年6月「真人とうふ」から店名変更
大豆を使ったジェラートまでいただける「とうふ工房豆ノ助 小千谷店」(二号店)

アイス食いの大本命はこちら!
平成30年(2018年)8月に小千谷の市街地にオープンした「とうふ工房豆ノ助 小千谷店」です。
奥様の城ともいうべきこちらの小千谷店では、本店と同じ大豆製品・大豆スイーツに加え、原料となる乳製品の一部を大豆製品に置き換えて同年6月に誕生した、本格的な大豆ジェラートまで製造販売されています。

「店内撮影しても大丈夫ですか?」と尋ねると、「はい。むしろ喜んで!」と、とても気さくで明るい奥様でした。
見えているショーケースの左隣にジェラートケースがあり、6~7種類の大豆ジェラートが並んでいました。シングル350円、ダブル450円。カップかコーンを選んで盛り付けてもらえます。

ジェラート とうふ&そば(450円)
お店ご自慢の豆腐を使ったとうふジェラートは、ミルクと合わさっても豆腐本来の味が楽しめます。
小千谷市・とうふ工房のあった真人といったら、やはり蕎麦は外せない地域なので、メニューにあった「そば」もチョイス。ザラついた蕎麦の実の粒感まで残るそばジェラートは、蕎麦屋さんで食べるそばジェラートよりずっと蕎麦の風味が濃く、豆乳の味も感じられて美味しかったです。

ピスタチオ&ル・レクチエ(550円)
ジェラートメニューの中にはプラス50円になるプレミアム価格商品もあり、再訪した日に選んだ二種共にプレミアム価格商品で、ダブルで100円増しでした。
ル・レクチエは、11月末に解禁になり、年内いっぱいしか販売されない県産ブランド洋梨です。
芳醇な風味もそのままで、食べている時はル・レクチエやピスタチオの濃厚な味が占領しているのに、食べ終えると大豆の味が口いっぱいに残る、お豆腐屋さんでしか味わえないジェラートに仕上がっていて、流石!と感じました。
利用してみて
店舗は大通りから外れた場所にあり、初めてだと見つけにくいかも知れません。また、駐車場もありませんし、イートインスペースも用意されていません。
大豆スイーツに関しては辛口評価になってしまいましたが、真面目に作られた大豆製品やジェラートは、何度でも足を運んで食べたくなる、大豆の味も濃い逸品に仕上がっています。
冬場は休業日などが変更になる場合もあるそうなので、お店の公式サイトやSNS等で確認されてから行かれることをオススメします。
ご馳走様でした。
とうふ工房豆ノ助 小千谷店
- 住所:新潟県小千谷市城内2-12-32 フラットしらやま1F ※Google Map
- 備考:2016年8月13日OPEN
とうふ工房豆ノ助 おまけ情報
とうふ工房豆ノ助の豆腐製品やジェラートは、とうふ工房豆ノ助小千谷店からもほど近い、原信桜町店でも購入することができます(お店で買うよりも若干お値段UPしています)。せっかく小千谷まで行ったのなら、是非、お店まで足を延ばしてみてください。
Saturday, November 30, 2019
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