八ッ場ダムカレーと建設中ダムカード|群馬県
三度目の正直でようやく巡り会えた、完成前から大人気な八ッ場ダムのおいしい話です。
いまだ未完のダムに思いをはせ「八ッ場ダムカレー」を食べよう!

お邪魔したのは道の駅「八ッ場ふるさと館」
八ッ場ダム建設のための付け替え道路として開通した八ッ場バイパスに、平成25年(2013年)4月開業した道の駅です。
平成21年(2009年)の政権交代で、当時の前原国交相が建設中止を表明した「八ッ場ダム」。ダム工事は再開になり、現在8割程度完成している状態で、周辺の代替地には新設の住宅などが数多くみられます。八ッ場ダム建設中止のニュースが流れた当時、連日のようにTVに映し出されていた十字架状の橋はこの道の駅すぐ脇にあり、今では「不動大橋」の名で親しまれています。

道の駅構内には、ダム建設で活躍する工事用車両のタイヤ展示などもみられます。
この日はダムカレーメイン旅だったので(?)伺った時間が昼時と、あまりにも良過ぎました。
これまで何度も立ち寄った道の駅ですが、繁盛時は駐車場に入れないくらいの賑わいだということ、この度はじめて思い知らされました。
そして…

前回閉店していて夕飯を食いっぱぐれた場所に、また新しいテナント和食レストランがOPENしているという!

…しかも、こちらのレストランでもダムカレー提供しているし。
デザートまでつくカレーメニューに一瞬揺らいでしまいましたが、ここは初志貫徹で目的の道の駅直営食堂へと!
八ッ場食堂

道の駅情報コーナー・無料休憩コーナー・直営食堂が一体化したスペースです。

八ッ場食堂営業時間 9:30~16:00(L.O.) 食券購入、セルフサービススタイルの食堂です。
昼時なので、2階席までびっしりと埋め尽くされていました。
八ッ場ダムカレー (甘口 / 野菜) 700円

2013年4月27日提供開始

【八ッ場ダム Ver.7.0(2019.3)】
ダムカレーを注文すると、もれなく八ッ場ふるさと館オリジナルのダムカードが付いてきます。

堤体がご飯でなく、陶器で仕切られているという新しいかたちのダムカレーです。

八ッ場ダムカレーは、食べ方にも流儀があるそうで…
- 正しく施工されているか確認
- 下流側のご飯を一口量すくい、米に感謝を念じる
- カレールーに適量浸す
- 感謝と愛を念じて食す

私が受け取ったダムカレーは、最初から若干カレーの流入あり(笑)
地元野菜ゴロゴロの家庭的な味。甘口でも若干辛め(移住した地元民の気持ちの表れ?)市販のバーモン○カレーの中辛くらいの辛さ加減になっていました。
ダムカレーはこの他に、舞茸の辛口(850円)も用意されていました。

結局、最後は堤体外す(笑)
「決してカレールーをご飯にかけてはなりません!」と書かれていましたが、中央に隔たりがあるのは食べずらい(汗)
ダムカレーなのに放流できないのも楽しくないので、感謝と愛は忘れることなく、最終的には食べ易い自己流になりました。

食堂に置かれていた八ッ場ダムカレー皿の見本
家庭でも八ッ場ダムカレーが楽しめるよう、食堂で使っているのと同じダムカレー皿が、一セット2,000円で八ッ場市場にて販売されています。
ダムカレーを注文した際の食券の半券か領収書があれば、一割引きの1,800円で購入できますよ!
地元愛がつまった八ッ場ダムカレー。ご馳走様でした。
🍛日本ダムカレー協会
こちらのダムカレーもオススメ

食堂が比較的早くに閉店してしまうため、前回利用した、道の駅構内にあるYショップ。
非公認ですが、時間を気にせず気軽に食べられる、Yショップ名物の「八ッ場ダムカレーパン」も良くできていて美味しいですよ。

名物・八ッ場ダムカレーパンと豆大福|群馬
この度のオフ会会場であった群馬県嬬恋村へ関越自動車道経由で向かう際、毎回行き帰りに通るのが国道145号(通称:八ッ場バイパス)でした...
スタンプラリーで「建設中」の八ッ場ダムカードをGETしよう!

ダムカードというと、完成したダムが配布するものとばかり思っていましたが、近年は建設中のダムも発行されているとのこと。
大きな話題があった八ッ場ダムに関しては、工事再開後には見学ツアーも人気とあり、ダムカードに関してもすでに6種類が配布終了の段階で、現在はVer0.6が配布中です。
八ッ場ダムカードGETの仕方

ダム見学の「やんばツアーズ」に参加するか、指定会場三箇所を巡る「スタンプラリー」と簡単なアンケートに答えると、道の駅「八ッ場ふるさと館」内の情報コーナー(やんば館)でダムカードを交付してもらえます。
ツアーは犬連れNGなので、我が家はスタンプラリーにてGETします。
八ッ場ふるさと館(一ヵ所目)

スタンプラリーの台紙は各会場に用意されていますので、見つけた場所が開始地点でOKです。
我が家は八ッ場ふるさと館がスタートであり終点になります。
やんば見放台(二ヵ所目)

ここでの見学の話はまた次回に!
なるほど!やんば資料館(三ヵ所目)

川原湯地区の打越代替地に、2015年8月開設した小さなプレハブが八ッ場ダムの資料館です。
ダム本体工事や地域の情報発信拠点として、様々な関連資料が展示されています。
ここにも工事車両のタイヤが展示されていました。ダムコンクリートの材料となる骨材(岩石)を採取する関連工事で活躍した40tダンプのタイヤだそうです。

八ッ場ダムは昭和27年(1952年)に、当時の建設省が長野原と東吾妻の町境に計画したダムです。
当初より地元住民の反対は大きく、ダム建設構想から40年以上も経った頃(平成に入ってしばらくの頃)ようやく八ッ場ダムの建設事業は動き出し始めます。ところが平成21年(2009年)9月17日、突如国は一方的な方向転換に出てダムの工事中止を表明。その後八ッ場ダムの再検証がなされ、国は平成23年(2011年)12月22日に「八ッ場ダムの建設継続」を発表します。平成27年(2015年)2月よりダム本体工事がはじまり、現在平成31年度の完成を目指して工事が進められています。

床面にあった周辺ダムマップ

八ッ場ダム洪水吐設備「ラジアルゲート」の模型展示

八ッ場ダム周辺の立体模型
▲模型の左高台部に資料館はあります。同じ土台上には、ダム湖になって沈んでしまう川原湯温泉が代替地に新規オープンしている様子などがみられます。新天地でも名湯が賑わうと良いですね。
付替県道については大部分が完成しているようですが、細かい道に至ってはまだ片側通行の場所もありました。
八ッ場ダムカードGET!

3つのスタンプを押し終え、再び八ッ場ふるさと館に戻ってきました。
同紙にあるアンケートに答えて係の人に提出すると、八ッ場ダムカードがいただけます。

八ッ場ダム(建設中)Ver.0.6(2019.2)
おしまいに
2019年2月24日から同年5月31日には「天皇陛下御即位三十年記念」として、記念ダムカードも一緒に配布していただけます。ダムカードを受け取った人だけの特典もありますし、工事の進行に伴って変化してゆくカードを集めるのも楽しいですね。何度も通って集めたくなる八ッ場ダムカードでした。
Sunday, March 31, 2019