新潟県内有数の杉並木と滝谷慈光寺|五泉市

【黄金の里会館】新そば地粉を使った「慈光寺そば」をいただきました|五泉市
早出川ダムへ行くにあたって丼父さんが調べてくれ、この日のお昼は、ダムから車でほど近いこちらへ...

食事が終わったばかりでお腹がいっぱいの状態ですが、慈光寺の御本堂まで15分ばかり杉並木の参道を歩き、ちゃんと参拝してから帰ろうと思います。
曹洞宗 明白山 慈光寺

最初の橋を渡る手前に「葷酒山門に入るを許さず」の石燈が見られ、慈光寺が厳格な修行道場であったことを感じます。
続く杉並木の所々に地蔵尊などが祀られ、のんびりと眺めながら御本堂へと向かいました。
經王石書塔(きょうおうせきしょとう)

法華経を祀った石塔です。

丁度、消防演習が終わったようで、地元消防団の車が、私たちの歩く参道とは別の道から山を下りて行くところでした。
県の天然記念物に指定されている慈光寺参道の杉並木

黄金の里会館から慈光寺御本堂へと至る参道の両サイドには、樹齢200年から500年ともいわれる杉の巨樹・巨木が全長500mほどにもなって生い茂り、慈光寺の長い歴史をも感じさせます。
慈光寺参道の杉は、昭和62年(1987年)に137本が県の天然記念物の指定を受けています。(現在は136本の杉がみられます。)

仰ぎ見る杉の幹回りは、軒並み6~7mはあろうかというもの。大人数名が手を繋ぎ、ようやく抱えられそうなほどの太いものばかりでした。
「杉と男は育たない」といわれる越後において、この杉並木の杉たちは立派過ぎます!
流石、県の天然記念物になっているだけのことはありますね。

龍神杉

先を行く男性がカメラを上に向けて構えているので見上げると、あら!あんなところに龍神様。
このような姿になるのも不思議ですが、数ある杉の中から、これを最初に見つけた人も凄い!
白山大蛇伝説碑

慈光寺には、こんな白蛇伝説が残ります。
慈光寺の裏手に聳える霊峰・白山。その山奥には、昔、大蛇が住んでいて、度々暴れては大雨や洪水を起こし、麓に住む村人たちを困らせていたそうです。大蛇を鎮めるため、慈光寺を開山した傑堂能勝禅師さまが祈祷すると、大蛇は山を下り、海へと向かって行ったといいます。大蛇がクネクネと曲がりながら下った跡が、滝谷川や能代川という話です。長旅の末、ついに大蛇は白山神社で息絶えてしまいます。

白山神社本殿の裏側には...
古町糀製造所で糀ドリンクを購入し、それを頂きながらぶらぶらと数分歩くと、新潟の総鎮守である白山神社(地元の人は親しみを込め「白山さま」と呼ぶ)に到着します...

御本堂に至るまで、5回にわたって橋を渡ります。こちらは欄干が木製で、苔生した雰囲気がお寺の参道にマッチしていました。そして参道が町道であること、ここで今更のように知りました(汗)

お地蔵様も苔生して、参道にある様々なものから、歴史の古いお寺であることが伺えます。

最後の橋に差し掛かろうという時、今度は帰る消防車に遭遇しました。古道に近代的な消防車の風景が、とても不思議に感じました。
三十三観世音菩薩

鳴滝不動尊

江戸時代より、明治・大正・昭和と多くの庶民の信仰を集めてきた鳴滝不動尊。当時のお堂はここから100mほど登ったあたりにあったそうですが、昭和42年(1967年)に発生した土砂崩れにより、現地に移されてあるそうです。

水の豊富な土地らしく、杉並木の参道もしっとりとした雰囲気がありました。
水の流れ落ちている場所を過ぎ、六地蔵尊の前を通り過ぎると、ようやく慈光寺境内に到着です。
慈光寺 境内

見える山門は国の有形文化財。東方に持国天王、西方に広目天王、南方に増長天王、北方に多聞天王の仏法守護の四天王がの奉納されています。

霊峰・白山の麓に座する曹洞宗の古刹・慈光寺。その創立年代は明らかではありませんが、古くから霊峰・白山の山岳信仰の中心地であったと考えられています。楠木正成の直孫・傑堂能勝禅師により、応永10年(1403年)頃に中興開山されたと伝わり、村上市にある耕雲寺(こううんじ)、西蒲区石瀬にある種月寺(しゅげつじ)、南魚沼市にある雲洞庵(うんとうあん)と並び、「越後往古四ヶ道場」のひとつとして繁栄してきたお寺です。

岩室地区・天地人ゆかりの地にて♪
種月寺天神山城の東麓にあり、小国氏の居館祉に想定されます。種月寺は、道元の法流にあたる南英謙宗が、文安3年(1446年)越後の守護上杉房朝の援助によって創建した寺院です...

雲洞庵の御朱印|南魚沼
天地人を巡る旅にはじまり、不思議なご縁でお墓まで探した宇佐美定満の導き(?)もあり、もう幾度と訪ねた、越後一の禅寺 雲洞庵...
国登録有形文化財は御本堂、庫裏、禅堂及び衆寮、山門、回廊、経蔵の六棟になります。

県内では珍しい、回廊を持つ寺院。

境内の至るところに、終わったばかりの消防訓練の名残りを感じました。毎年この時期、有形文化財を守るために訓練が行われているのですね。

厳格な修行の場であったことが伺える坐禅堂

・・・かと思うと、衆寮では展覧会が催されているというギャップもまた魅力でした!

御本堂の裏手には白山。
凛とした空気の流れる境内に、時折警戒の声をもらすのは・・・

可愛いお寺の番犬さん。
基本的に、神社仏閣はペットの出入り禁止だと思っているので、Dawn太は車内待機させてここまで来ましたが、小型犬を連れた参拝客もあり、番犬さんに吠えられまくっていました。

消防演習が終わった直後だったので、皆さん庫裏に集まって反省会(慰労会)の真っ最中。
いただきたかったけれど、この度はお忙しそうで御朱印も諦めました。
またいつか、季節を変えてお邪魔してみたいお寺さんでした。

Sunday, November 18, 2018
-
五穀豊穣を願う久賀美塞の神2019
2019/01/20 -
巷で大人気のミニチュア写真家・田中達也氏の展覧会で不思議な世界観を堪能してきました!|新潟三越
2019/01/09 -
2019年 正月三日は白山神社詣で
2019/01/07 -
黄金の里 |五泉市蛭野地区
2018/11/28 -
日本で最初の鮭ミュージアム!イヨボヤ会館にて|村上市
2018/11/17 -
【後編】三面川でしか見ることのできない江戸時代からの伝統鮭漁「居繰網漁」を見学してきました|村上市
2018/11/15 -
【前編】三面川でしか見ることのできない江戸時代からの伝統鮭漁「居繰網漁」を見学してきました|村上市
2018/11/14 -
紅葉の明星山とヒスイの原石とのコラボ風景|糸魚川市
2018/11/11