最近ふと、飲食店で考えさせられたこと
旦那と末っ娘は以前に一度、このお店で一緒に食事をしたことがありますが、私は初訪問でした。
食事は量的にも十分で、内容とお値段も見合って庶民的だと感じました。
メニュー表に載っていた写真が美味しそうだったので、食後にデザートまで頼んでしまいました。
運ばれて来たケーキに感じた違和感
提供されたのは、宇治抹茶の冷たいケーキに宇治抹茶のアイスクリームが添えられ、仕上げにパラパラと宇治抹茶が振りかけられた宇治抹茶尽くしのデザートプレートです!抹茶スイーツはハズレがない!甘過ぎずに美味しかったのですが…
この盛り付け、どう思います?
どこか違和感はありませんか!?

私だけ!?
では質問を変えてみましょう。
ワンホールのケーキを幾つかにカットし、一切れ「どうぞ!」と一目の前に差し出された時、アナタは、ホール状だった時の外側から食べ始めますか?
それとも、内側(ケーキの先が三角に尖った方)から食べますか?
私は、三角に尖った方から食べる「内側派」
多分、私と同じように、尖った方から食べる人が圧倒的に多いのでは!?と思います。とあるアンケート結果では、8割の人が「尖った方から食べる」と答えていました。デザートフォークを見ると、右手でフォークを持ち、フォークの左側の部分でケーキを一口大に切って食べるのが合理的なはずです。もしそうだとすると、置かれたケーキの向きでは、圧倒的に多いであろう「内側派」は食べ辛いはず。
現に私は、お皿の向きを変えて食べましたから。(笑)
しかもこの商品、メニュー表の写真からこのスタイルだったので、この店舗の料理人だけの責任でなく、チェーン店として、会社全体の資質まで問われてしまうような問題だと思いました。
盛り付けは料理の顔!
食べ手側が、気持ち良く食べられることを思って提供するのがプロの仕事なはず。なのに、プロ集団の現場がこれでは…。料理の味でない部分で評価が下がってしまうなんて、言語道断な気さえします。
日本食の場合、あしらいなどは手前側。カレイなどの一部を除き、尾頭付きの焼き魚は頭が左側。切り身や干物の場合は様々あって難しいですが、切り身は皮表、開きは身表が多いかと思います。
皮が帯のように細長く付いている切り身の場合は、皮を奥にして、身の厚いほうが左になるように。etc…。
私のような歳になっても、まだまだ迷うケースも多いほど奥が深いものです。
プロ同士の間でも、盛り付けについての議論は様々あるようですね。
おしまいに
ここ最近、立て続けに、専門であるはずの店でも違和感のある和食の盛り付けに出会ってしまい、自分の認識の方が間違いっているの!?と思わずにはいられず、一言つぶやいてみました。世界遺産にも登録された繊細な料理「和食」
どうか後世にも、正しく伝承されますように。