新潟市美術館・安吾風の館(砂丘エリア) ~水と土の芸術祭2018-最終章~

Byそふぃあ

----- Sunday, September 9, 2018 ----------
新潟市を舞台に開催されている「水と土の芸術祭2018」
14回目となる最終回は、サテライト会場周辺地である砂丘エリアの、残り2会場をご紹介します。

新潟市美術館
(砂27)古川知泉 作 Rain Tree(降り注ぐ恩寵)
古川知泉 Rain Tree(降り注ぐ恩寵)
同じタイトルの作品が砂丘館の主庭にもあった、阿賀野市(旧水原町)出身の生け花作家さんの作品です。

古川知泉 Rain Tree(降り注ぐ恩寵)
白い糸は、恵みの雨を表現しています。

古川知泉 Rain Tree(降り注ぐ恩寵)
美術館の庭の木々は真っ直ぐに伸びているので、砂丘館の庭園で見たよりも、強い雨が降っているようにも見えました。

古川知泉 Rain Tree(降り注ぐ恩寵)
実際にも雨の降っている中での鑑賞だったので、冷たく身体にあたる雨の感覚と、視覚から入ってくる作品の雨の様子がダブルような、不思議な錯覚のようなものがありました。

(砂26)星野曉 作 再生/コぺル二カス以前の泥Ⅱ
星野曉 再生/コぺル二カス以前の泥Ⅱ
旧齋藤家別邸の土蔵にあった作品と同じ、見附市出身の作者さんのものです。

星野曉 再生/コぺル二カス以前の泥Ⅱ
ムクムクと立ち上がってくるような、粘土でできた支柱。

星野曉 再生/コぺル二カス以前の泥Ⅱ
そして、無数に転がる黒陶のパーツ。

星野曉 再生/コぺル二カス以前の泥Ⅱ
作者の指の跡が残されているのも、前回見た作品と共通していました。

星野曉 再生/コぺル二カス以前の泥Ⅱ

星野曉 作 古代緑地の雨
星野曉 古代緑地の雨
同美術館の、また違う場所に置かれた作品です。
こちらは雨が大地に広がっていくようなイメージでしょうか!?

星野曉 古代緑地の雨
芸術品なので、美術館にあってなんら違和感が無いようでいて、大きな存在感がありました。

星野曉 古代緑地の雨
前日は湖上で遊んでいたのに、雨が降ると一気に秋を実感します。

星野曉 古代緑地の雨
空には蜘蛛の芸術作品も。



----- Saturday, September 22, 2018 ----------
屋内展示は入館時間が決められているため、改めて残された一会場にお邪魔した日は、前回とは打って変わって晴天に恵まれた日でした。

星野曉 凍雲

旧市長公舎 安吾 風の館
(砂22)星野曉 作 凍雲
星野曉 凍雲
星野氏の3作品目は、旧市長公舎の前庭に、木々に囲まれるようにありました。

星野曉 凍雲
柔らかい粘土に指を押し付け、螺旋を描くように立ち上げられたと思われる作品。

星野曉 凍雲
庭の苔生した木々にも同化するようであり、所々にできた大きな窪みが、慈雨を受け止めるための口のようでもあり。

星野曉 凍雲
同じ素材、同じ手法で作られた3作品なのに、それぞれに個性があり、その場の雰囲気にもよく合った構成になっているのだと感心しました。

旧市長公舎 安吾 風の館
さて、作品が展示されているのは、先にもお話した「旧市長公舎」です。

埼玉県出身である第10代新潟市長・柴崎雪次郎氏(1922年1月14日~1925年5月6日在任)を迎えるにあたり、大正11年(1922年)10月に建てられたこの建物。
戦後になって、市長が選挙によって選出されるようになると、次第にその役目も無くなり、迎賓館的な扱われ方がされるようになりました。
戦前・戦後にかけて活躍した作家・坂口安吾の生家近くにあり、安吾が少年期までを過ごし、想いが息づく西大畑の地にあることから、現在は「安吾 風の館」と呼ばれ、安吾の遺愛品や貴重な作品資料などが展示される場となっています。

玄関入って左側が、洋風応接室・座敷・待ち合いなどの公的なスペースとなり、右側は居住のためのスペースになっています。
一般公開エリアは公的スペースのみなので、お屋敷の半分ほどしか拝見できませんが、現存最古の市長公舎の様子と、安吾の足跡の一部を知ることのできる、貴重な場所だと感じました。

旧市長公舎 安吾 風の館
▲玄関脇にある、四畳半の待合室の様子

旧市長公舎 安吾 風の館
▲15畳・10畳ぶち抜きの座敷にある応接セット

洋間が、撮影禁止の展示室となっていました。
展示物は定期的に入れ替わるようで、伺った時の展示が、昭和26年(1951年)3月から同年12月まで、「文藝春秋」に10回にわたり掲載されたという「安吾の新日本地理」の取材風景や直筆メモなど。
旦那にとっては懐かしい場所の写真や地図が多く、興味深く鑑賞させていただきました。

旧市長公舎 安吾 風の館
▲平成4年(1992年)に造られた庭園。枯山水もみられ新潟を代表する現代庭園の一つです。



水と土の芸術祭2018は、殊の外スムーズに会場を巡れたので、全てのアート作品を鑑賞することができました。
今まで行ったことの無かった場所、知らなかった歴史、拝見したことの無かった施設に出入りできたのも、この度の「水土」では大きな収穫でした。
開催前の早いうちに公式ガイドブックを購入したのに、作品を観にいった初日に付属のカードを忘れてしまい、スタンプラリーに参加できなかったことだけが残念!
3年後の2021年開催時には、是非、スタンプラリーにも挑戦してみようと思います。

私の水土鑑賞録
14回にわたり、長々とお付き合いいただきありがとうございました。

※水と土の芸術祭2018
開催期間 2018年7月14日(土)~2018年10月8日(月)

水土2018-PartⅠ 鳥屋野潟エリア作品 →
     PartⅡ 屋外展示作品巡り →
     PartⅢ 万代メイン会場・前編 →
     PartⅣ 万代メイン会場・後編 →
     PartⅤ みずつちカフェと橋、私。 →
     PartⅥ 万代エリア(メイン会場周辺)→
     PartⅦ サテライト会場・前編 →
     PartⅧ サテライト会場・後編 →
     PartⅩ お六さんのお顔と沼垂テラス商店街 →
     PartⅪ NSG美術館(砂丘エリア)→
     PartⅫ 旧斎藤家別邸(砂丘エリア)→
     PartXIII 北方文化博物館 新潟分館 →

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