旧齋藤家別邸(砂丘エリア) ~水と土の芸術祭2018-PartⅫ~

Byそふぃあ

----- Sunday, September 9, 2018 ----------
新潟市を舞台に開催されている「水と土の芸術祭2018」
12回目となる今回は、サテライト会場周辺地である砂丘エリアの、旧齋藤家別邸をご紹介します。

旧斎藤家別邸
こちらの建物は明治から昭和初期にかけ、鍵富家・白勢家と共に「新潟の三大財閥」のひとつに数えられた豪商・齋藤家が、大正7年(1918年)に建てた避暑のための別邸です。
砂丘という地形を巧みに利用した回遊式の庭園と、夏期のみ居住する場としての開放的な造りが特徴になっており、平成27年(2015年)に国の名勝指定を受けています。

旧齋藤家別邸
(砂23)青木千絵 作 BODY08‐2 -昇華-
青木千絵 BODY08‐2 -昇華-
旧齋藤家別邸内に複数ある土蔵のひとつには、今回、数々あるアート作品の中で、一番見てみたい!と思っていた作者さんの、実に斬新とも思える作品がありました。

前回の平成27年(2015年)開催だった「水と土の芸術祭」の際、山から切り出した木々を用い、4つの潟会場を移動しながら、その都度設えを変えていくという「timber messenger ー山から海へ移動するカフェー」という大作を展示された作家さんです。
 ※後半の2会場のみですが、当時の私の記事がこちら →

その作品が印象的だったのはもちろんのこと、佐潟がメイン会場になった初日、会場で偶然に作者である青木氏にお会いし、一言二言お話したこと。
彼女の建築設計事務所"teco"のサイトに、この時にご本人が撮影された我が家の姿が、作品紹介写真の一つとして残っていることも思い出深いからです。
http://te-co.jp/works/timber-messenger-山から海へ移動するカフェ/
※生後半年のDawn太と写る1枚がそれです。

青木千絵 BODY08‐2 -昇華-
今回の作品は人体がテーマ。
なんと、足が地面から浮いているという演出!

魂が自然界へと昇華し、宇宙へ繋がっていくイメージで、上半身が伸長する様子が表現されているそうです。

青木千絵 BODY08‐2 -昇華-
お腹が膨れて妊婦のようでもあり。
そこがまた、神秘的な雰囲気を増しているような気がしました。

前作が木のマジックだったので、触れることのできぬ作品を目の前にしてもまだ、素材が木にしか思えませんでしたが、麻布に漆を塗り重ねるという、奈良時代から続く伝統の「乾漆」という技法が使われた作品です。

青木千絵 BODY08‐2 -昇華-
人体部は実にリアル。
漆の艶やかさと曲線美が美しい作品でした。

メイン作品の他にも、「BODY」と名付けられたシリーズ2作品が展示されていました。

青木千絵 BODY
▲BODY17-3マケット

青木千絵 BODY
▲BODY10-1 マケット

作品名にある「08」「10」「17」は、それぞれ作成年のようです。
漆黒の身体美、堪能しました。



星野曉 始まりのかたちー螺旋’17
展示作品の2つ目は、邸宅内に続く土蔵の中にありました。

(砂24)星野曉 作 始まりのかたちー螺旋’17
星野曉 始まりのかたちー螺旋’17
見附市出身の星野氏の作品は、同じようなテーマにより、3会場に分けて展示されています。
そのうちの1つがこちら。

星野曉 始まりのかたちー螺旋’17
冷え固まった溶岩のようにも見え、大地のメッセージが聞こえるような作品。
残された無数の指跡からは、作者の制作プロセスが伺えるようでもあります。

星野曉 始まりのかたちー螺旋’17
斎藤家の家財や骨董品を保管していたという土蔵にあり、作品もまた、家宝の一つのように見えてきます。

土で出来た作品は存在感がありながらも、柱や床板のヒノキ、金庫ともマッチしていました。

星野曉 始まりのかたちー螺旋’17

※水と土の芸術祭2018
開催期間 2018年7月14日(土)~2018年10月8日(月)

水土2018-PartⅠ 鳥屋野潟エリア作品 →
     PartⅡ 屋外展示作品巡り →
     PartⅢ 万代メイン会場・前編 →
     PartⅣ 万代メイン会場・後編 →
     PartⅤ みずつちカフェと橋、私。 →
     PartⅥ 万代エリア(メイン会場周辺)→
     PartⅦ サテライト会場・前編 →
     PartⅧ サテライト会場・後編 →
     PartⅩ お六さんのお顔と沼垂テラス商店街 →
     PartⅪ NSG美術館(砂丘エリア)→


せっかく久しぶりに訪ねたので、お宅の中も拝見してきました。
旧斎藤家別邸
▲二階大広間
透かし彫りになった菊の欄間が印象的です。

旧斎藤家別邸
手摺りの形が独特で、庭園から見た姿も美しいです。

旧斎藤家別邸
▲二階大広間にある床の間

旧斎藤家別邸
▲一階大広間

旧斎藤家別邸
末っ娘が楽しみにしていたのが、こちらでいただく抹茶でした。

旧斎藤家別邸
お菓子も「水土」仕様でしょうか!?

旧斎藤家別邸
雨の庭園を眺めながら、母娘で良い時間を過ごしました。

旧斎藤家別邸

※旧齋藤家別邸についての詳しい記事は、2012年に訪ねたおりの記事にてどうぞ。
 ・居住部編  ・庭園編

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