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梅護寺珠数掛桜|梅護寺

2012年06月08日

親鸞聖人と越後七不思議
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親鸞聖人の直弟子が開いた梅護寺

阿賀野市は小島にある浄土真宗本願寺派のお寺「梅護寺」にお邪魔しました。
文化10年(1813年)西本願寺19代本如上人から御降された西大谷本廟の親鸞等身御影が下付されたことにより、別院資格が与えられた寺院です。

梅護寺珠数掛桜

梅護寺珠数掛桜

承元元年(1202年)35歳の年に念仏弾圧によって越後の地に流刑となった親鸞聖人は、国府で1年の流刑生活を過ごし、その後、越後各地でお念仏の教えを説かれていました。
承元3年(1209年)11月から半年間、念仏布教のため、白河庄小島の里に滞在される事となります。ここに滞在中、京からの落人で、親鸞聖人の直弟子となり法名を与えられた左吾助という人物がこの寺の開基です。

梅護寺珠数掛桜

親鸞聖人「越後七不思議」のひとつ珠数掛桜

梅護寺には、「親鸞聖人の越後七不思議」のうちの2つが存在します。今回はそのうちの1つ、“珠数掛桜” についてです。

4月21日の数珠掛桜の様子

梅護寺珠数掛桜

初めて訪れた4月中旬の日は、まだ梅の花すら蕾の頃でした。2回目に訪れたのは、4月21日(土)のこと。
「梅は咲いたか 桜はまだかいな。」と、江戸端唄さながらの心境で、ようやく膨らみ始めた蕾の様子を撮影しました。

梅護寺珠数掛桜

GW中に再訪

5月に入ってすぐの頃、オリオンとの散歩道にある珠数掛桜が満開だったので、GW後半の5月3日(木・憲法記念日)に、再びお寺を訪問しました。

梅護寺珠数掛桜

生憎の雨でしたが、桜は満開。。。か、早い花は雨に打たれたためか、ボトッと落ちたものも見られるので、見頃も終わりに近かったのだと思いました。

田植え準備のため水の張られた田んぼの様子が、2度目に訪れた時から、さらに季節が移ったことを実感させます。

梅護寺珠数掛桜

桜の木が植えられている遠景写真をご覧になって、随分と木が若いと感じませんか?
実は天然記念物にもなっている親木は、平成14年頃から「ナラタケ病」にかかってしまい、その2年後の平成16年には、樹勢もほぼ回復するまでに至ったのですが、翌・平成17年秋頃になると、急速に枯枝が多くなり、花つきも悪く、樹勢の衰えが目立つようになってしまいました。
平成19年の再調査で、「ナラタケ病」が再発している事が判明したことから、専門家により組織培養した後続樹を誕生させ、現在も育成中の状態なのです。

珠数掛桜は、花が数珠のように繋がって咲く珍しい桜として、昭和2年に国の天然記念物に指定されています。

梅護寺珠数掛桜

小島にとう留した親鸞聖人が、この地を旅立つ際、手にした珠数を路傍の桜の枝にかけ「我が弘むる御法にいつわりなくんば 花ふさ数珠の如くならん」 と仏縁を唱えたところ、不思議にも桜が聖人のお言葉に随順するように、花が珠数の房をかけたように垂れ下がって咲くようになったといいます。

梅護寺珠数掛桜

薄紅色の花は大輪の菊咲きで、花弁は80数枚あるとも言われています。また、花の茎が長く(だから珠数のように垂れて咲くのですが)花びらは散らないで軸のまま枯れていくそうです。

おしまいに

梅護寺に限らず、桜で有名な公園に出向くと「珠数掛桜」という種類の桜の花を見る事は出来ますが、親鸞聖人の。。。という話になると、やはり梅護寺で見る跡継ぎの珠数掛桜は別格でしょう。また、新宿御苑、小金井公園の数珠掛け桜の原木は、ここ梅護寺のものだそうです

訪問日:2012年4月21日(土)、5月3日(木)
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そふぃあ
Posted by そふぃあ
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