八房梅|梅護寺
2012年06月09日
-
阿賀野市は小島にある 浄土真宗本願寺派のお寺、梅護寺です。(お寺についての説明、親鸞聖人との関わりなどは、前記事 珠数掛桜 にてしていますので、そちらをご覧ください。)



1年間の越後での刑が終わると、親鸞聖人は越後各地で布教活動に入り、承元3年(1209年)11月末頃から 承元4年(1210年)5月までの半年間を、この小島の里にて滞在しています。ある日、梅干の種を庭に植えて念仏を説いたところこれが芽を出し、枝葉が茂り、花は薄紅の八重咲きで、花1つに8つの実を結ぶようになったと伝えられています。

今年は雪が多く寒かったためか、初めて出掛けた日には、まだ梅も蕾のまま。。。




梅の花はほぼ満開!お天気も良くて、良い日に見る事が出来ました。


今まで、梅の花と向き合うことって少なかったのですが、待ち望んで咲いてくれたその姿が可愛くて、夢中で写真を撮っていました。

薄紅色で八重咲きの八房梅の花です。

梅の花の中を覗いて見ると、雌しべが複数本(8本前後)あるのが見えますでしょうか?
これが、七不思議と言われる話のはじまり。。。なのです。



花が落ち、葉が茂り、やがて梅の実が生るわけですが、1つの花に対し、雌しべが8本前後あるため、当然、実も雌しべの数同等に付くはず。。。

しかし、実が生り始めたばかりの頃だったため4個までは確認出来たものの、八房には到底及ばず。


「そこの虫、邪魔よ!どいて!!!」と思いながらレンズを通して目を凝らすと、名前のとおりの8房ではないものの、今回最高の、7個の実を確認する場所を発見!

クサギカメムシと思われる虫(この虫、梅に対しては害虫のはず)のお蔭で、何度も通い詰めた八房梅の記事も、無事に証明して終えられるようです。
この八房梅。付いた実が全て大きくなれるわけではなく、1つの花から複数個付いた実は自然淘汰し、残ったたった1つの実だけが大きく成長出来るのだそうです。
たった1週間で、実の数は増えましたが、木の根元には、すでに落ち始めた実も確認でき、命の果敢なさのようなものを再実感しました。

八房梅と珠数掛桜を合わせ、この春、最もよく通った場所になりました。
毎回、「また来たか!」と、本堂前の親鸞聖人に笑われていたようでもあり、ご住職夫婦も、家の中から同じように思っていたかも。(*´艸`)

まだ1時過ぎという早い時刻にも関わらず、月までが見物に現れて。。。最後は、八房梅と月のコラボまで見ることが出来ました。
最後に出掛けた日から数週間が経ち、梅の実の様子が気になって仕方ないので、雨の中、久しぶりに梅護寺に向かってみました。

あんなにたくさん付いていた実も自然淘汰され、残った梅も綺麗に色づいていました。


本当に、本当に、これで思い残すことなく、今年の八房梅の観察を終えられそうです。

訪問日:2012年4月14日(土)、4月21日(土)、5月12日(土)、5月20日(日)、5月27日(日)、7月7日(土)


親鸞聖人「越後七不思議」のひとつ八房梅
梅護寺には、越後七不思議のうちの2つがあり、その一つが前回の「珠数掛桜」。そして残る一つが今回の「八房梅」です。
1年間の越後での刑が終わると、親鸞聖人は越後各地で布教活動に入り、承元3年(1209年)11月末頃から 承元4年(1210年)5月までの半年間を、この小島の里にて滞在しています。ある日、梅干の種を庭に植えて念仏を説いたところこれが芽を出し、枝葉が茂り、花は薄紅の八重咲きで、花1つに8つの実を結ぶようになったと伝えられています。

4月14日 蕾
私が初めて梅護寺を訪れたのは4月14日(土)のことでした。今年は雪が多く寒かったためか、初めて出掛けた日には、まだ梅も蕾のまま。。。


4月21日 梅花
この日の▲この景色が、僅か1週間後の4月21日(土)には▼こんな風に変わっていました。

梅の花はほぼ満開!お天気も良くて、良い日に見る事が出来ました。


今まで、梅の花と向き合うことって少なかったのですが、待ち望んで咲いてくれたその姿が可愛くて、夢中で写真を撮っていました。

薄紅色で八重咲きの八房梅の花です。

梅の花の中を覗いて見ると、雌しべが複数本(8本前後)あるのが見えますでしょうか?
これが、七不思議と言われる話のはじまり。。。なのです。

5月12日 新緑
太陽の光、雨の恵みをくまなく吸収するかのように、たくさんの葉が生い茂り、次の段階を、静かに待っていた5月12日(土)の八房梅の木。

花が落ち、葉が茂り、やがて梅の実が生るわけですが、1つの花に対し、雌しべが8本前後あるため、当然、実も雌しべの数同等に付くはず。。。
5月20日 果実
翌週(5月20日)改めて出掛けてみると。。。あっ、梅の実発見!!!
しかし、実が生り始めたばかりの頃だったため4個までは確認出来たものの、八房には到底及ばず。

5月27日 1つ足りない七房果実
さらに翌週(5月27日)に出掛けてみると、枝によってはかなり密集して複数個実の付くものもあり!
「そこの虫、邪魔よ!どいて!!!」と思いながらレンズを通して目を凝らすと、名前のとおりの8房ではないものの、今回最高の、7個の実を確認する場所を発見!

クサギカメムシと思われる虫(この虫、梅に対しては害虫のはず)のお蔭で、何度も通い詰めた八房梅の記事も、無事に証明して終えられるようです。
この八房梅。付いた実が全て大きくなれるわけではなく、1つの花から複数個付いた実は自然淘汰し、残ったたった1つの実だけが大きく成長出来るのだそうです。
たった1週間で、実の数は増えましたが、木の根元には、すでに落ち始めた実も確認でき、命の果敢なさのようなものを再実感しました。

八房梅と珠数掛桜を合わせ、この春、最もよく通った場所になりました。
毎回、「また来たか!」と、本堂前の親鸞聖人に笑われていたようでもあり、ご住職夫婦も、家の中から同じように思っていたかも。(*´艸`)

まだ1時過ぎという早い時刻にも関わらず、月までが見物に現れて。。。最後は、八房梅と月のコラボまで見ることが出来ました。
7月7日 完熟果
【追記】最後に出掛けた日から数週間が経ち、梅の実の様子が気になって仕方ないので、雨の中、久しぶりに梅護寺に向かってみました。

あんなにたくさん付いていた実も自然淘汰され、残った梅も綺麗に色づいていました。


おしまいに
落ちた梅の実も、木に生っているのと同じように色づいているけど、何だかもの寂しさも感じますね。本当に、本当に、これで思い残すことなく、今年の八房梅の観察を終えられそうです。

訪問日:2012年4月14日(土)、4月21日(土)、5月12日(土)、5月20日(日)、5月27日(日)、7月7日(土)
関連する記事