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白山神社本殿の裏側には...

2012年07月11日

湊町探訪
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古町糀製造所で糀ドリンクを購入し、それを頂きながらぶらぶらと数分歩くと、新潟の総鎮守である白山神社(地元の人は親しみを込め「白山さま」と呼ぶ)に到着します。

一年の半分の厄除け神事「茅の輪くぐり」に遭遇

みなさんは、「半年詣」や「夏越大祓」などという言葉を聞いたことがありますか!?
私は、今年の8月に義父の新盆があるため、ちょっと調べものがしたくてネット検索中に偶然にこの言葉を聞いたのですが、1年を半分過ぎた6月(水無月)に、ここまでの半年間の厄を祓い、残る半年の無病息災や健康を祈り、神社にお詣する事だそうです。
我が家が出掛けたのが、丁度6月最後の30日でして、見慣れたはずの隋神門前には、この様な輪っかが設置されていました。

「茅(ち)の輪神事(茅の輪くぐり)」 といって、菅(すが)や茅(かや)で輪をつくり、これを潜ると災厄がまぬがれるそうです。
私たちも、左、右、左と八の字に潜り、厄除けしてきました。

本殿の裏側には

新潟総鎮守「白山神社」

白山神社の御祭神は菊理媛大神(白山大神)。別の名を、白山比咩大神(しらやまひめ)と言い、加賀の霊峰・白山頂上に祀られている女性の神様です。この神様を勧請し、新潟の地に祀っていらっしゃるのです。二度の火災により詳しい事は分かりませんが、白山神社の建立の年代は、延喜(901~)とも寛治(1087~)とも言われています。
戦国時代には、上杉景勝が戦勝の帰途に鏡と啓を寄進していて、すでに大社であったようですが、白山城があった場所もこの、白山公園付近と言われていたりします。

お馴染みの神社に見つけた裏への道

結婚してからも、お正月に実家に年始に出掛けた後など、毎年のように初詣に来る場所でもありますし、私は新潟っ子だったため、お祭りや七五三といえば白山さまだったので、とても馴染み深い場所だったりします。大人になって改めて出掛けてみると、まだまだ知らないこともが多く、奥深い場所でもあります。

この日の散策も、本題は別のところだったのですが、偶然にも以前から話には聞いたことにあった抜け道をみつけ、また脱線してしまいました。

本殿の裏側には

普段は人の多い時に来る事が殆どだったため、こんなところにこんな抜け道があるなんて!
抜けるとご本殿の裏手に出ますが、物静かで少し寂しげな場所に、信心深い人が、代わる代わるお詣りに来られていて驚きでした。

本殿の裏側には

中川立庵の碑

本殿の裏側には

戊辰の役の頃に活躍した新潟の医師 中川立庵(りょうあん)の碑です。
人望の厚かった人物のようで、各地倒幕の武士と交わり、志士がこの地に来た時には、必ず訪ねていったそうです。嘉永5年(1852年)5月に、吉田松陰が訪れた際も、前後10日宿泊したそうで、碑面に書かれた詩は松蔭滞在中、立庵の人と成りに感動し贈ったものだそうです。

道祖神

夫婦で餅をついているという可愛らしい道祖神。臼は女性を、杵は男性を意味し、安産・子宝・夫婦円満の神様です。

本殿の裏側には

蛇松明神社

幕末の頃、白山神社の神主様の枕元に蛇松の精が現れて「蛇の皮が薬になると、毎日のように町の人に皮を剥がされている、どうか助けて欲しい」と訴えたところ、神主さまは松の木を玉垣で囲い、しめ縄を張り巡らせたところ、蛇松の精は出て来なくなりました。お詣りに訪れる町の人の願いがかなったり、お金持ちになったり、病気が治ったり、健康に長生きする人が多くなったため、巳成金(みなるかね)の信仰、商売繁盛、お金持ちになれる、福が身につくという噂が広まり「福まいり」とも言われるようになりました。昭和35年6月ここに神社が建てられました。

本殿の裏側には

現在では、伝説のウロコに代わり絵馬を奉納すれば願いが叶うと言われ、蛇松は白山神社のご神木となっています。

本殿の裏側には

お賽銭入れもありますが、蛇なので卵を納めるのですね。冗談かと思いましたが、ちゃんと卵が入っていました。

本殿の裏側には

白山神社の本殿裏側

二度にわたる火災を経て、正保4年(1647年)に建てられた現在のご本殿。

本殿の裏側には

正面からじっくり見たことも少ないですが、裏側から見ても細かい装飾が綺麗でした。

本殿の裏側には

松尾神社と黄龍神社

玉垣で仕切られたご本殿裏手の最後には、松尾神社と黄龍神社が並んでありました。

本殿の裏側には

古くは、現在の白山公園内にあった松尾神社ですが、白山公園の造成にあたり、明治6年に白山神社に合祀されました。その後の昭和39年、この地に再興されています。中世以降、醸造の神様として全国の酒造家などから信仰を集めています。

これも気が付かなかった!尻尾を上げた古い獅子狛犬

道を戻って来ると、古い狛犬さんに遭遇しました。

本殿の裏側には

白山さまの公園内には、この他にも幾つかの狛犬がありますが、こんな風に尻尾を上げたスタイルは珍しいのです。台座には昭和10年建立とありますが、その頃に出雲から移築されたもので、1751~1788年頃に出雲で作られた出雲構え獅子だそうです。

えっ!狛犬に何か違和感が???

本殿の裏側には

道を戻って来る途中、新潟名物の“ぽっぽ焼き”を売る屋台があって、ぽっぽ焼きに目の無いちびが数本購入しおやつに食べていたのです。どうせなら。。。 と、阿形の口に袋を入れちゃったのです。
旦那に「なんて罰当たりな!ここまでの行為が、全て無になった気がする。」と言われてしまいました。(^▽^;)

長年ここに居るのに、ぽっぽ焼きを一度も食べたことが無いなんて、それも気の毒な話だよね。ちょっとくらい味見出来ればと思ったんだけど。
あ!吽形の方がひがんじゃった???(そこじゃないだろっ!)

おしまいに

真面目な白山散策は、もう少し続きます。
。。。っていうか、ここからが本命部分。
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そふぃあ
Posted by そふぃあ
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