石動神社|三条市
2012年11月11日
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越後のミケランジェロ、石川雲蝶を訪ねる旅。三条市は吉野屋地内にある石動神社(いするぎじんじゃ)にお邪魔しました。
社殿が少し小高い場所にあるため、最初の鳥居を潜り、ここから430段の石段を上らねばなりません。

あっという間にちびは休憩?と思いましたが、カエルさんと戯れておりました。

振り返ってみると、この日は「雲蝶日和」でして、ここまでに貴渡神社、秋葉大権現と見学し、合間に栃尾城址の登城を挟み、この石動神社へとやって来ました。
猛暑日の続いたこの日、よりにもよって一番暑い時間帯にこの階段道を上っていました。私の記憶が確かであれば、この時間帯、気温は35℃だったと思います。
石動神社の本山は、富山県と石川県の境にある石動山にあり、山岳信仰である石動信仰にまつわるそうです。だからこちらも山の上に社殿が???
がんばれ~!左手に赤い鳥居に見えてくれば、目的地はもう目の前です。

明治元年(1868年)拝殿が消失してしまいますが、再建の際、本成寺の檀家であり、世話役をつとめていた吉野屋の旧庄屋木原家の依頼により、改築中だった石動神社拝殿の彫刻に雲蝶が携わり、向拝や欄間など8点の彫刻を作成しました。雲蝶、55歳頃の作品です。


≪向拝≫

向拝はケヤキ材で出来ていて、龍と波に千鳥、亀、鯉、唐獅子が彫られています。

裏側から獅子鼻を見ると、一方には 「三條 石川安兵衛匠雲蝶」と、もう一方には「明治二己巳秋彫工」と彫られているのが確認できます。
右側の脇障子には 神功皇后(じんぐうこうごう)と武内宿禰(たけうちのすくね)が、左側の脇障子には 加藤清正と高麗人の題材が彫られています。
拝殿の外側上部には十二支が彫られていて、これも雲蝶の作品のようです。
しかし、どんなに探しても7種類しか見つからず。正面に掲げられた額の裏側にでもいるのかな?
現在公開されているのは向拝だけのようで、私たちは拝殿内には入れませんでしたが、拝殿内のイチョウ材の欄間には、右側に「鵺(ぬえ)退治」、中央に「蜘蛛退治」、左側に「百足退治」が彫られているそうです。(写真は案内板にあったものを撮影・蜘蛛退治の部分写真)
また、拝殿に安置されている “おびんずる様” も雲蝶の作と言われています。
う~~ん、雲蝶のおびんずる様、撫でてみたかった。。。
訪問日:2012年8月27日(月)
社殿が少し小高い場所にあるため、最初の鳥居を潜り、ここから430段の石段を上らねばなりません。

あっという間にちびは休憩?と思いましたが、カエルさんと戯れておりました。

振り返ってみると、この日は「雲蝶日和」でして、ここまでに貴渡神社、秋葉大権現と見学し、合間に栃尾城址の登城を挟み、この石動神社へとやって来ました。
猛暑日の続いたこの日、よりにもよって一番暑い時間帯にこの階段道を上っていました。私の記憶が確かであれば、この時間帯、気温は35℃だったと思います。
石動神社の本山は、富山県と石川県の境にある石動山にあり、山岳信仰である石動信仰にまつわるそうです。だからこちらも山の上に社殿が???
がんばれ~!左手に赤い鳥居に見えてくれば、目的地はもう目の前です。

石動神社に残る雲蝶作品
石動神社は、延暦3年(784年)に能登の伊須流岐比古神社(いするぎほこじんじゃ)から勧請し、吉野地区の通称御堂ヶ原に創建されたのが始まりと伝えられ、「吉野屋の権現様」とも呼ばれ、医薬の神様として信仰を集めています。明治元年(1868年)拝殿が消失してしまいますが、再建の際、本成寺の檀家であり、世話役をつとめていた吉野屋の旧庄屋木原家の依頼により、改築中だった石動神社拝殿の彫刻に雲蝶が携わり、向拝や欄間など8点の彫刻を作成しました。雲蝶、55歳頃の作品です。


≪向拝≫

向拝はケヤキ材で出来ていて、龍と波に千鳥、亀、鯉、唐獅子が彫られています。
龍は、彫られた当初は右側を向いて取り付けられていましたが、夜になると、山中の池に水を飲みに行く音が聞こえ、里の人たちは安心して眠ることが出来なかったといいます。これを雲蝶に相談すると、頭を左向きにしたらよかろう。。。と、龍の頭を挿げ替えました。それ以来、山中に下りることはなくなったと言われています。
あまりにも活き々とした作品ゆえの逸話ですね。

≪向拝・獅子鼻≫

≪手狭・波に亀≫


≪手狭・波に亀≫

裏側から獅子鼻を見ると、一方には 「三條 石川安兵衛匠雲蝶」と、もう一方には「明治二己巳秋彫工」と彫られているのが確認できます。
≪回廊・脇障子≫


右側の脇障子には 神功皇后(じんぐうこうごう)と武内宿禰(たけうちのすくね)が、左側の脇障子には 加藤清正と高麗人の題材が彫られています。
≪十二支≫


拝殿の外側上部には十二支が彫られていて、これも雲蝶の作品のようです。
しかし、どんなに探しても7種類しか見つからず。正面に掲げられた額の裏側にでもいるのかな?
≪拝殿内部≫


現在公開されているのは向拝だけのようで、私たちは拝殿内には入れませんでしたが、拝殿内のイチョウ材の欄間には、右側に「鵺(ぬえ)退治」、中央に「蜘蛛退治」、左側に「百足退治」が彫られているそうです。(写真は案内板にあったものを撮影・蜘蛛退治の部分写真)
おしまいに
限られた空間を使った大胆な構図、緊迫した瞬間を捉えた作品は、案内板の写真からも迫力を感じます。また、拝殿に安置されている “おびんずる様” も雲蝶の作と言われています。
う~~ん、雲蝶のおびんずる様、撫でてみたかった。。。
訪問日:2012年8月27日(月)
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