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巻館跡

2013年10月01日

城址巡り
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【巻館跡】新潟市史跡

巻館跡(まきたてあと)は、巻の市街地の北西隅に位置する中世城館跡です。現在は、住宅地や道路になっています。
発掘調査などが行われていないため、不明な点は多いのですが、濠や土塁に囲まれた長方形の館とみられ、南北約135m、東西約160m余りに及ぶ大規模なものと推定されます。館跡からは、十五世紀代の珠洲(すず)焼きの壷や中世の土師器(はじき)などが出土しています。
巻館の起源は不明ですが、新発田合戦の最中であった天正12年(1584年)4月に三条城主・甘糟長重が上杉景勝の側近に宛てた書状の中に「真木之地之事」と記されていて、それ以前に遡ることがわかります。この書状には、「真木之地」が天神山城を本拠地とする小国氏の家中の者によって守られていたことも記されています。合戦の終了した2年後には、小国氏の家臣であった西山庄左衛門が城主として居住しました。慶長3年(1598年)上杉景勝が会津移封になると庄左衛門も同行し、間もなく巻館は廃城になったものと思われます。
巻館跡は、昭和40年(1965年)に巻町の史跡に指定され、市町村合併に伴い、現在は新潟市の史跡に継承されています。

巻館跡

巻館跡散策

県道296号を通過の折り、県道374号との交差点の名前やコンビニ前に城址碑が置かれているのが気になっていました。
ご覧のとおり、周辺は住宅地になっているので当時の遺構等は全く無いのですが、今年は旧巻町にご縁があるのか?車を降りて、ちょっと散策しながら巻にあった城址に触れてみたくなりました。

巻館跡

左:コンビニ前にある城址碑の辺りからお屋敷が始まり、コンビニがある部分は水濠だったと思われます。
中:こちら側の城址碑付近は城の門があった場所だそうで、遺構は無くなってしまっても、交差点名にここに城があった名残りを感じます。
右:コンビニ前に通る県道296号は20年ほど前に開通した道路ですので、ここも当時の城の内(お屋敷跡)です。

巻館跡

交差点を折れ、県道374号の様子。(城の南北方向)県道左側の住宅は、当時の水濠だった場所と思われます。

巻館跡

城の南北大きさがわかるよう、城址碑が建てられているようです。南側の城址碑は、民家の中に設けられていました。

巻館跡

水濠を含めても、せいぜいでこの付近までが城域と思われます。

巻館跡

そして、この周辺を散策していると、あるお宅で面白いものを発見!
庭石に、城石と思われるものが数個置かれたお庭を見つけました。私のようなお城フリークなのか?目の前の城址から譲り受けたものなのかは不明です。

巻館跡

こちらは、城外と言えば城外なのですが、城域から見て80mほど離れた場所に諏訪神社が祀られ、その前の道路が桝形のように大きく曲がった様子が見られました。

巻館跡

規模は不明ながら、城に接して町場が形成されていたという記述もみられ、小規模な総構えのような構造で、この付近にも門があったのかな?と思ってみたり。
道の反対側の、コンビニのあった館之城交差点付近の道も以前からの道は真っ直ぐではなく、少し曲がって接しているのもそう思わせた1つです。

訪城日:2013年8月24日(土)
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そふぃあ
Posted by そふぃあ
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