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幸せの蝶を探して♪|柏崎 番神堂

2014年07月01日

越後に残る名匠の技
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やり残した宿題のため、再び「日本三大番神」の一つである柏崎の番神堂へお邪魔しました。

前回訪問は、今年1月25日のこと。
今回は、冬囲い等もすっかり外されていて、向拝の彫刻も良く見られました。

番神堂

日蓮聖人ゆかりの番神堂。現本堂は明治11年(1878年)4月17日竣工。
本殿と拝殿の間に石の間も設けた権現造りで、棟梁には四代目・篠田宗吉(三階節では新町宗吉)、石工は小林群鳳、彫刻は出雲崎の原篤三郎、脇野町の池田勘太郎、直江津の彫富で、飾り金具は大久保の歌代佐次兵衛の鋳造となっています。
民謡「三階節」にも『番神堂がよく出来た 向拝 向拝の仕掛けは 新町宗吉 大手柄』と歌われています。

番神堂

懸魚には鳳凰、透かし蟇股には龍、板蟇股には鳥に牡丹。

番神堂

番神堂

正面の彫り物が凄いのは当然ですが、ここの本堂は裏側からがまた凄い!明治10年(1877年)に完成の本堂外壁三面にある彫刻は、波と亀、鳳凰と桐、雲と竜のテーマになっていて、桃山 狩野派の最後の逸品といわれています。
波間に1匹の蝶の彫刻があり、見つけた人は幸せになれるそうで、前回は探しきれなかった「幸せの蝶」を再度探しをしながら、他の彫刻も鑑賞してみます。

向拝にも見られるように、鳥は阿吽になったものが多いです。

番神堂

鳥の嘴も薄い細工ですが、牡丹の花びらの素晴らしいこと!
そして、獅子たちがいい面構えしている。

番神堂

「まだ見つからないの!?」と睨まれ。

番神堂

三面に渡りびっしりと彫刻があるので、なかなか探しきれるものでは無いですね。

ちょっとばかり気分転換のため、前回はこちらも冬囲いで拝見出来なかったので(▼写真左)本堂横の高台へと。
我が家は日蓮宗。御像掛け軸も所持してるので、馴染みのあるお顔の日蓮聖人像と対面し(写真右)お力を授かり、再度、無数の彫刻と向き合ってみようと、お堂裏に向かって歩き出しました。

番神堂_日蓮上人立像 番神堂_日蓮上人立像

私たちと同時刻に参拝していたのは、女性外国人数名と1名の日本人通訳さん。
お堂裏で彫刻の説明をしている際は「Butterfly」と伝えていたのに、次にすれ違った際、1人の外国人女性は「chōu-cho」と。(*´艸`)
あの外国人さんたち、無事に「chōu-cho」見つけたのかな!?
通訳の女性は地元の人のようだし、最初から位置を知っていてそれを示して説明したのかも。

ヨシ、私も見つけるぞぉ!

見る角度を変えながら悪戦苦闘。


あっ!これじゃない???


。。。ということで、幸せのお裾分け~♪

番神堂_幸せの蝶

見つけた瞬間、彫り物師の遊び心が感じられました。
波間なのかと思って違う場所ばかり探していましたが、こんなに可愛い感じで、ちょこんととまっていたんですね。

あえて場所は書きませんよ!自分で探し、見つけた時の感動は大きいですからね。
肉眼でも十分に見ることが出来ますが、探すのにはやはり望遠鏡や倍率の高いカメラ望遠レンズがあると良いと思います。
番神堂へ行かれた際は、是非探してみて下さい。

--- Sunday, June 15, 2014 ---
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そふぃあ
Posted by そふぃあ
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