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水澤観世音と御朱印|群馬

2015年03月30日

集 活
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ようやくお参りできた水澤観音

昨年秋、時間が無くて見られなかった二県巡り・その2は水澤観世音。
予想外だったイベント開催のアクシデントと、群馬の人の熱心な解説により、予定地全てが1日で回り切れず、観音様のお膝元でお昼だけは食べたのに、お参りすらしないまま帰ったもので…。

水澤観世音

仁王門

石段途中に見られる仁王門は、江戸時代の天明7年(1787年)完成の三間一戸の楼門。
彫刻に彩色を施し、色鮮やかな印象の中に阿吽の仁王様が睨みをきかせ、さらにその奥には、これまた色鮮やかな風・雷神が安置されています。

水澤観世音_仁王門

仁王門の天井から睨むのは、狩野探雲作の龍。

水澤観世音_仁王門の天井絵

仁王門の裏手に階段があり、楼門二階へと上がれます。二階には、新しく安置されたピカピカな釈迦三尊と、十六羅漢がいらっしゃいました。門前のうどん屋さんの建ち並ぶ、真っ直ぐな道が眼下に広がります。

水澤観世音_仁王門

ここから、「苦(九)を無(六)にする」という九十六段の石段の残り部分を登り、天台宗の寺院、五徳山 水澤観世音の境内へ!
水澤寺とも呼ばれ、坂東三十三ヶ所の第十六番札所となっているお寺さんでもあります。

水澤観世音

三ヶ所のパワースポットを持つ水澤観音境内にて

水澤観世音_境内

お寺の麓に着いた頃から、「ゴ~ン!」と良い鐘の音が聞こえてきます。昭和50年に完成した「大和の鐘」です。
「出鐘」になるのが嫌なので、本堂参拝前にまずは鐘楼へと。100円奉納すると、誰でも1打撞くことができます。この鐘を撞くと金運アップと言われています。
私の前のおじいさんが良い音で鳴らしてくれたので、その余韻の力で、私も良い音で撞けたと思います。

水澤観世音_鐘楼

パワースポットその1【本堂】

水澤観世音は、推古天皇の祈願により創立以来千三百有余年、年中参拝者の絶えない場所です。高麗の高僧・恵灌(えかん)僧正の開基。山号の「五徳山」は、水の五つの徳を讃えたの意。水澤の名が示すとおり、境内には多くの泉が見られます。
その昔は、お堂の数も三十余りという大寺でしたが、再三の火災により、現在見られる本堂(観音堂)は天明7年(1787年)再建のもの。御本尊は、平安時代末期の作と伝わる木造の千手観音菩薩像。高光中将の妻・伊香保姫の御持仏だったと伝わります。
御本尊は秘仏であり、黄金の御前立を拝みます。
江戸へ三十六里、日光へ三十六里、善光寺へ三十六里に位置する霊場であることから、歴代天皇の勅願寺、上野の国司の菩提寺としても栄えました。また、徳川家の祈願寺でもあり、本堂の屋根には三つ葉葵の紋がみられます。

本堂は龍穴に建てられているといわれ、パワースポットとしても有名です。

水澤観世音_本堂

大提灯と、向拝の色彩豊かな躍動感溢れる彫刻が見事です。

水澤観世音_本堂

水澤観世音_本堂天井絵

お線香を供えると健康運がアップするといわれ、たくさんの方が線香を焚くので、境内は常に煙が充満しています。
ちび子もお線香を供えてお参りしていました。

水澤観世音_本堂

おびんずる様を撫で、何やら視線が気になったので上を見上げると、二面の天女、龍の描かれた見事な天井絵に目を奪われます。

水澤観世音_天井の天女絵

ご本堂の裏側へ回ってみると、御本尊さまの真裏に、十六羅漢像が祀られている様子が見られます。
そんな私を、上から見ていた獅子。

水澤観世音_獅子鼻

水澤観世音 御朱印

水澤観世音_御朱印

ぐるっと本堂裏手を回り、表まで出て来ると人で賑わう本堂と六角堂の間に、元三大師を祀る「魔除、盗難除」の碑があり、さそらにその隣には、真言宗の祖である弘法大師を祀る祠堂がありました。
宗派が違うのに何故?

水澤観世音_祠堂

パワースポットその2【六角堂】

そして、多くの人が集まっている六角堂。こちらもパワースポットとして有名です。

水澤観音_六角堂

仁王門、本堂と同じく、天明7年(1787年)に建立された、銅板瓦棒葺の二層の建物。
上階には大日如来様が、下には六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天人)を表した六地蔵尊が安置されています。

六地蔵尊の台座は、非常に珍しい輪転式になっています。棒につかまり、手押し車のように押しながら左方向に3回転すると、その人の真心の供養になるそうです。昭和55年に行われた屋根の葺き替え工事の際、相輪の心柱から「干時文化十四歳 丁丑 六月吉辰」の墨書が発見されています。また、六地蔵尊には宝永5年(1708年)、正徳2年(1712年)、正徳5年(1715年)の銘が記されたものもあります。

六角堂の反対側、御朱印を頂戴したお札場と鐘楼の間に、2つの鳥居があります。右側の鳥居の先は豊家一神(ほうかいちじん)といい、山水に住むガマの霊を祀ってあります。その昔、水澤寺にはたくさんの大きな蛙がいましたが、食糧難の折、人々に食べ尽くされてしまったといい、それを供養するものです。 蛙に水をかけて供養することで願いが叶うといいます。

六角堂 御朱印

水澤観音_六角堂_御朱印

パワースポットその3【龍王辨財天】

そして3つ目のパワースポットが、霊泉の中央にいらっしゃる龍王辨財天。

水澤観世音_龍王辨財天

水澤観世音にあって、ここが一番のパワースポットと仰る方もあります。霊水が流れ込み、お水取りをされる方もいらっしゃいます。

水澤観世音_龍王辨財天

自分の御本尊様の前でお参りしました。

水澤観世音_十二支の守り本尊

水澤観世音

無料公開中だった釈迦堂

平成の大修復の一貫とし、平成13年7月に建立の釈迦堂。(無料公開中!)

水澤観世音_釈迦堂

内部は一切撮影禁止なのですが、唯一、ロビーにある木彫りのガンダムだけは撮影OKでした。

水澤観世音_釈迦堂御朱印_木彫りのガンダム

現在仁王門内に祀られている仁王尊像と釈迦三尊像は、この釈迦堂が完成した折、門内にあったものをこちらに安置し、新たに造像されたものです。釈迦堂に移され、安置された仏像たちも全て保存修復作業が行われ、時を感じさせない姿で迎えてくれます。

お堂内にはたくさんの仏像たちが安置されていますが、中でも印象に残るのは、江戸時代前期の行脚僧・円空が彫ったとされる「円空仏(阿弥陀如来坐像)」でした。
聞き覚えのある「円空仏」ですが、私が実際に目にするのははじめて。丸く温かみのある木彫りの仏像は、我が県にも数多く残る木喰上人の木仏に通じるものがあり、上人もきっと影響されたのだろうと、個人的に感じながら拝見していました。

また、坂東三十三観音霊場の仏様の姿を拝みながら「お砂踏」ができる部屋が設けてあり、その1つ1つの仏様に手を合わせてまいりました。

水澤山

--- Saturday, March 21, 2015 ---
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そふぃあ
Posted by そふぃあ
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