最初で最後になった書類
2015年04月15日
-
4月14日(火)雨のちくもり|自宅療養7日目
静かに一晩過ごす。朝起きて、庭でいつものようにオシッコ。
私が飲み水の用意やら、フードの支度やらしている間に、3箇所に小さく胃液を吐いたようだ。点滴治療の最後から、ずっと胃液も吐かずにきたのに、やはり状態が良くないようだ。

フードも朝から飾り物で、1口も食べようとしない。
昨日はバナナ1切れは喜んで食べてくれたのに、今朝はそれもいらないらしい。
たまにハウスから出てきて水を飲むが、器にそうそうたくさんは入っていないはずなのに、数回飲むと、自然と逆流して口から少しこぼしているような状態。
雨が止んだので私が庭で草取りをしていると、律儀に自分も庭に出てきて、腹ばいになったまま周囲の様子を伺っている。(自分は私の用心棒と思っているのだ!)
その後はあまりハウスから出ることもなく、ずっと静かに休んでいた。
「買い物、行ってくるね。」と声をかければ、ハウスの中から頭を上げて確認し、「行って来たよ。」と戻れば、また頭を上げてこちらを確認している。
「オリちゃん、なんぎぃか?」(なんぎぃ=こちらの方言で「具合悪い」「辛い」の意味)
大きく深い息。体も重くて辛いのだろう。
獣医師のもとへ相談に
思わしくない状況なため、夕方、獣医師のところへ相談に行く。前回と同じように、通院の点滴で治療するしかないと。
ただ前回とは違い、こちら側の治療への意思確認があった。保険適応の無いペットの治療は、いろいろな面での負担も大きいゆえなのだろう。
点滴治療も効果は長く続かない、数値が上がればまた点滴通院。一度傷んでしまったら、決してもとには戻らない臓器の病気なので、進行が緩やかになるよう、ただだたその繰り返しになってしまう。
しかし、効果があるうちは、もう少し手を尽くしてあげたい。
旦那の強い希望もあり、明日からの点滴治療をお願いし病院を後にする。
最初で最後になった一通
病院に行った際、1枚の書類を貰ってきた。

前回の治療時、オリオンの体調が思わしくないため、この時期行う「狂犬病予防接種」のことが気になり、獣医師に尋ねたことがあった。その手続きを行って下さったのだ。
ブログのお友達の中にも、愛犬が年老いて予防接種を免除してもらったと話していた人があったのだが、まさかオリオンにもこんな日がくるとは!
最後の食事と思い出の味
夕飯には、久々に缶入りの柔らかいフードを用意した。自分からすすんでは食べないが、旦那が手渡しで食べさせると、大きな缶(375g入り)の半分を食べてくれた。(結局、この時の食事が、最後に口にしたものだった。)
みんなが食事の際、トマト1切れを差し出すと口で受け取ってくれたが、結局喉は通らなかった。ただ、しきりに舐めて味だけは楽しんでいた。庭で野菜栽培をした年もあり、もぎたてを子どもと一緒に食べたトマトは、楽しい思い出の味だったはずだ。
関連する記事