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榛名神社詣・後編と御朱印|群馬

2015年05月24日

集 活
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榛名神社、話は前編からの続きになります。

榛名神社参拝

矢立杉を過ぎ、神幸殿前の石段を登りきり、岩塊に挟まれるように建つ神門を潜ればその先はまさに聖域。まるで、城郭の中に迷い込んだような感じにさえ感じます。この神門も、神仏習合時代の名残りになるそうです。

榛名神社

双龍門|国指定重文

鉾岩と織り成すこの景観。榛名神社の真骨頂ですね。

榛名神社

竣工は安政2年(1855年)間口十尺、奥行き九尺の総欅造りの四脚門です。
全体に彫刻が施された高い装飾性をもつ建物です。

榛名神社

門扉には、4面それぞれに丸く文様化された龍が施されているところから「双龍門」と呼ばれています。

榛名神社

羽目板の両面透かし彫りは、「三国志」にちなんだ物語が彫り込まれています。

榛名神社

棟梁は群馬県富岡村の清水和泉。そしてこの見事な彫刻は、我が県にも数々の作品を残す小林源太郎(熊谷源太郎、長谷川源太郎とも|私のブログでは「越後に残る名匠の技」書庫参照)の作品です。
いつか県外にある作品もと思っていましたが、いやぁ~、実に見事でした!

榛名神社

社殿|国指定重要文化財

そして双龍門を潜れば、その背後に奇岩が聳える、榛名神社の社殿が目の前に。

榛名神社

国指定重要文化財、権現作りの本殿は文化3年(1806年)再建のもの。
建物は朱と黒を基調とし、要所に金箔や多彩な色彩が施されている様子が見られます。

榛名神社

目貫の「鷹」、左右の海老虹梁にはそれに巻きつくように紅白2匹の龍が印象的です。

榛名神社

榛名神社

拝殿は格式高い格天井になり、仙台藩の絵師・根本常南の描いた天井絵が飾ります。

榛名神社

権現造りの本殿。本社、拝殿ともに入母屋の権現造り。屋根は銅版葺になっています。

榛名神社

向背だけでなく、側面からの彫刻も数々あって、どれも見事です。
脇障子は「竹林の七賢人」や、司馬温公の図などの彫刻が描かれています。

榛名神社

御姿岩

そして、背後に聳える「御姿岩」と本殿が一体化してあるのも、榛名神社の大きな特徴でしょう。御姿岩内の洞窟を神聖な本殿とし、御神体が祀られています。

榛名神社

まるで人の頭のような頂部の丸み。そのくびれが首のようにも思え、御幣が刺さっていました。
そして、社殿と一体化する胴体部。

榛名神社

最初にこの岩を見つけた人は、一体ここで何を感じたのでしょう?
御姿岩は、ここに神が降り立つとも、この岩自体が神であるとも言われています。

榛名神社

岩と木々と水が織り成す、まさに神秘なパワーみなぎる場所でした。

榛名神社

国祖社・額殿|国重文

本殿左側に、本殿と同じ高さで建てられた建物です。享保年間(1716~35年)に建てられ、神仏習合時代は本地堂と呼ばれ、本地仏の勝軍地蔵が祀られていました。額殿は文化11年(1814年)に御神楽拝見所として増築されました。現在は奉納額が多く掲げられることから額殿の名で呼ばれています。

榛名神社

榛名神社

神楽殿|国重文

明和元年(1764年)11月再建。

榛名神社

本殿に高さを合わせ、向かい合うように建つ神楽殿は、その名の通りに、神に奉納する神楽が行われる場です。床は三方向きを吹き放し、天井には花鳥獣や神楽面が描かれています。

榛名神社

御姿岩に向かい合う位置に「弥陀窟」と呼ばれる窪みが見られます。
この窪みには阿弥陀三尊が祀られているとも、弘法大師の彫った阿弥陀如来像が納められていたともいわれ、こう呼ばれます。

榛名神社

榛名神社 御朱印

御祭神
  • 火産霊神(ほむすびのかみ)-鎮火開運火の神
  • 埴山毘賣神(はにやまひめのかみ)-五穀豊穣土の神
榛名神社_御朱印

水澤観世音 参拝

榛名神社散策を終えたあとは、合わせて参拝すると良いというこちらにも。
3月に参拝した記憶もまだ新しい水澤観世音です。

水澤観世音

水澤観世音

水澤観世音

水澤観世音

時刻はすでに夕方5時を過ぎ、お寺の関係者の方々も帰られたあと。参拝者もまばらで、前回とは見違えるほど静かで、しっとりと落ち着いた印象の境内です。

時間外になってしまい、御朱印こそ頂けませんでしたが、六角堂の六地蔵尊を1人で回転させると、前回の雑踏の中では聞こえなかった、鈴の音のようなものが時折聞こえ、これはこれで良い経験だったと思います。

--- Sunday, May 3, 2015 ---
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そふぃあ
Posted by そふぃあ
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