七七日忌
2015年06月03日
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先月末、オリオンが点滴治療に通った際の、医療費のカード利用明細が届きました。今頃は口座引き落としになって、全てが完了した頃だと思います。
私にとっては、もう2年も、3年も前の出来事のように感じますが、ようやく今日が、オリオンの「49日」にあたるです。
これまで、オリオンを思い出さなかった日はありません。初めての月命日後も、相変わらず、残された私たちは週末になるとお山へと出掛け、7日毎の法要の真似事をしながら、ここまでオリオンの供養をして来ました。
最後はDawn太も一緒にお山へ。生きた犬は境内地に入れないので、車内で待機させて、交代でお参りしてきました。
そんな様子を心配し、「もうやめなさい」と、ネットの向こうから忠告して下さった人もありました。でも49日までは、自分たちなりのやり方で供養してあげたかったのです。そしてこれからも変わらず、週末毎にお参りに行くと思います。
当初、ボケや桜が満開だった境内地も、苔の緑も鮮やかに、しっとりと雨の似合う季節へと変わっています。そんな静かな場に身を置きながら、心の整理がついたのか?と問われると、ただ悪戯に、時間が過ぎただけなのかも知れません。

人間と同じであるならば、中陰の間、その魂は今生と後生の中間にいるといいます。
振り返ってみればこの49日間、私はただ毎日泣いていただけで、魂がこの辺にさ迷っている間中、家族みんなが笑顔を取り戻せるように、黒いアイツはせっせと気を回して動いていたのだろうと感じ、「最後の最後まで、なんて律儀なヤツなんだ」…そんな風に思い、ただただ感謝でいっぱいになり、また涙が出て来ます。
弱虫な飼い主ゆえ、悲しむ度に「元気出して」と傍に現れ、その度に外犬だったオリオンの毛を、家の中で目にしては驚きました。
Dawn太を迎えるにあたって、私たちはもう少し先延ばしで、ゆっくりでと思っていましたが、最後は見えない大きな力が働いた気がしました。決まるはずのない場面で決まってしまったのは、自分がまだこの世をさ迷っているうちに「僕の後継者ですよ」と、オリオンが後押ししていた気がしなくもないし、そんな後継者が、自分のいた場所で暮らし始める様子を、ちゃんと確認してから気配を消したかったのではないかと。
オリオンの49日である今日は、Dawn太生後100日目。こんな悪戯な数字合わせをみても、そんな風に感じずにはいられませんでした。
改めて振り返ってみると、本当に不思議な出来事の多い49日間でした。

六七日忌を境に、私の周囲からオリオンの気配がパッタリと消えた気がしました。呼んでも、泣いても、もう私の目の前にはオリオンの毛は落ちていてくれません。本当に、本当に、もう私たちの周囲からその気配が消えてしまうのだと思うと、また辛く、悲しく、寂しく。
しかし、オリオンの新しい旅立ちなのだと思い、お互いもう離れなければいけない時期なのでしょうね。
今年の春は晴れ日が多かったのに、今日はとうとう雨が落ちて来ました。我が家の裏戸には、大嫌いだった雷の日、オリオンが付けた爪痕がくっきりと残っています。安物のドアですが、取り付けて1年もせずに付けた傷だったので、その時は「あ~ぁ、やっちゃったかぁ」とがっかりしたものでしたが、今となっては大事な宝物です。

目に見えるもの、心の中にあるもの…。
たくさんの思い出と経験を、私たち家族に残してくれた子でした。
ずっと歌なんか聴く気にもなれなかったのですが、最近になり、一人家事をしながら好きな歌を聴けた日がありました。以前から何度となく良く聴いた曲ですが、びっくりするくらい今の我が家の状況にぴったりな歌詞だったことに、改めて気が付き驚きました。
今まで、たくさん、たくさん ありがとね。
今度は自分のことだけ考えて、ゆっくり、楽しい世界で暮らしてね。
そしていつかまた、何処かで偶然に出会えたらいいね。

オリオン…。
ボーダーコリーという犬種の実物を間近で見、実際に触れた最初の子。
私の人生で、初めて迎えた、念願のボーダーコリー。
私の人生で初めて、その命が終わりゆく姿を目の当たりした子。
一生、忘れることのできない大きな存在です。
私にとっては、もう2年も、3年も前の出来事のように感じますが、ようやく今日が、オリオンの「49日」にあたるです。
これまで、オリオンを思い出さなかった日はありません。初めての月命日後も、相変わらず、残された私たちは週末になるとお山へと出掛け、7日毎の法要の真似事をしながら、ここまでオリオンの供養をして来ました。
最後はDawn太も一緒にお山へ。生きた犬は境内地に入れないので、車内で待機させて、交代でお参りしてきました。
そんな様子を心配し、「もうやめなさい」と、ネットの向こうから忠告して下さった人もありました。でも49日までは、自分たちなりのやり方で供養してあげたかったのです。そしてこれからも変わらず、週末毎にお参りに行くと思います。
当初、ボケや桜が満開だった境内地も、苔の緑も鮮やかに、しっとりと雨の似合う季節へと変わっています。そんな静かな場に身を置きながら、心の整理がついたのか?と問われると、ただ悪戯に、時間が過ぎただけなのかも知れません。

人間と同じであるならば、中陰の間、その魂は今生と後生の中間にいるといいます。
振り返ってみればこの49日間、私はただ毎日泣いていただけで、魂がこの辺にさ迷っている間中、家族みんなが笑顔を取り戻せるように、黒いアイツはせっせと気を回して動いていたのだろうと感じ、「最後の最後まで、なんて律儀なヤツなんだ」…そんな風に思い、ただただ感謝でいっぱいになり、また涙が出て来ます。
弱虫な飼い主ゆえ、悲しむ度に「元気出して」と傍に現れ、その度に外犬だったオリオンの毛を、家の中で目にしては驚きました。
Dawn太を迎えるにあたって、私たちはもう少し先延ばしで、ゆっくりでと思っていましたが、最後は見えない大きな力が働いた気がしました。決まるはずのない場面で決まってしまったのは、自分がまだこの世をさ迷っているうちに「僕の後継者ですよ」と、オリオンが後押ししていた気がしなくもないし、そんな後継者が、自分のいた場所で暮らし始める様子を、ちゃんと確認してから気配を消したかったのではないかと。
オリオンの49日である今日は、Dawn太生後100日目。こんな悪戯な数字合わせをみても、そんな風に感じずにはいられませんでした。
改めて振り返ってみると、本当に不思議な出来事の多い49日間でした。

六七日忌を境に、私の周囲からオリオンの気配がパッタリと消えた気がしました。呼んでも、泣いても、もう私の目の前にはオリオンの毛は落ちていてくれません。本当に、本当に、もう私たちの周囲からその気配が消えてしまうのだと思うと、また辛く、悲しく、寂しく。
しかし、オリオンの新しい旅立ちなのだと思い、お互いもう離れなければいけない時期なのでしょうね。
今年の春は晴れ日が多かったのに、今日はとうとう雨が落ちて来ました。我が家の裏戸には、大嫌いだった雷の日、オリオンが付けた爪痕がくっきりと残っています。安物のドアですが、取り付けて1年もせずに付けた傷だったので、その時は「あ~ぁ、やっちゃったかぁ」とがっかりしたものでしたが、今となっては大事な宝物です。

目に見えるもの、心の中にあるもの…。
たくさんの思い出と経験を、私たち家族に残してくれた子でした。
ずっと歌なんか聴く気にもなれなかったのですが、最近になり、一人家事をしながら好きな歌を聴けた日がありました。以前から何度となく良く聴いた曲ですが、びっくりするくらい今の我が家の状況にぴったりな歌詞だったことに、改めて気が付き驚きました。
明けの星は 空へ帰り 見えなくなるけど 溢れる光が 迎えにくるからまさかオリオン、ここまで計算尽くだったの???
無限にめぐる愛に包まれ 明日を待とう歌- home -より
今まで、たくさん、たくさん ありがとね。
今度は自分のことだけ考えて、ゆっくり、楽しい世界で暮らしてね。
そしていつかまた、何処かで偶然に出会えたらいいね。

オリオン…。
ボーダーコリーという犬種の実物を間近で見、実際に触れた最初の子。
私の人生で、初めて迎えた、念願のボーダーコリー。
私の人生で初めて、その命が終わりゆく姿を目の当たりした子。
一生、忘れることのできない大きな存在です。
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