【薬師清水 】阿賀町|Dawn太と名水Part66
2017年07月03日
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五十島トンネル工事によって発見された薬師清水
午後3時頃からお天気回復…という予報は大きく外れ、その時間になると雨は本降りになってきました!そんな中お邪魔したのは「道の駅みかわ」

三川とうふさんが入っている、あの道の駅です。

こちらのお豆腐作りに使われているのが、国道49号にある五十島トンネル工事の際に湧き出したという、県の名水百選にも指定されている「薬師清水」というお話。
当時は他用の途中で立ち寄ったこともあり、お店(道の駅)からも遠いものと思って名水探訪には立ち寄らなかったのですが、帰宅後に再度調べてみると…何と!水は道の駅裏手まで引かれているとのこと。
道の駅みかわ裏手に導水されている薬師清水

この日、改めて訪ねてみると…ありました!
道の駅みかわに隣接するように「三川とうふ」の製造所があり、そこで利用さてているほか、イワナやヤマメの養殖池があり、そちらにも利用されているようでした。
導水口には、絶え間なく程よい水量が流出している感じでしたが、水源の湧水量は毎分11トン程と豊富な水量。水温も、通年12℃程度が保たれているそうです。

薬師清水
新潟県の名水(昭和60年度選定)|三川とうふ使用水
- 場所:新潟県阿賀町岩谷地内
- データ:水量 毎分11L|硬度 37mg/L|PH 6.2|水温 12℃

ついさっき川遊びをしてきて、毛繕いのためにたっぷりと水を口にした水飲み隊長だったので、
クセが無くて美味しい水でした。
名水をいただいたあと、この日は、絹ごし豆腐を購入して帰りました。
相変わらず豆の味の濃い美味しい豆腐ですが、仕込み水の味を知ってしまうと、豆腐を食べながらも、この日飲んだ水の味を感じる気がするようになりました。
清水の名の由来となる薬師堂
さて、1枚目写真の道の駅交差点から山の方へと少し入ったところに、平安時代の末頃、武勇で知られた陸奥鎮守府将軍・平維茂公が創立したと伝えられている曹洞宗のお寺「平等寺」があります。
こちらのお寺にあるのが、国指定の重要文化財「薬師堂」。このお堂が、薬師清水の名の由来になっています。

茅葺のお堂は、永正16年(1519年)の創建。
堂内の柱や壁板の所々には、元亀・天正~原和に至る参拝者の落書きが残っているそうです。

中でも興味深いのは、天正6年(1578年)のお館の乱の際に越後へ進攻し、敗退してこの寺に逃げ込んだ会津・芦名氏の将兵たちが残したという連名の墨書。薬師堂の落書きにちなみ、境内に設けられたお休み処も「落書庵」の名です。
境内地にある巨木「将軍杉」

さらに、このお寺の境内にあるのが、日本一大きいという「将軍杉」
杉の名の由来は、晩年をこの地で過ごしたという 陸奥鎮守府将軍・平維茂公にあり、昭和2年4月8日に国指定天然記念物に指定されていて、推定樹齢は約千四百年。
大杉の前には、平維茂公の業績を偲び、寛文8年(1668年)会津藩主・保科正之公が建てたといわれる「余五将軍維茂碑」が見られます。

2001年に行われた調査の結果、以前のデータよりもさらに木が成長していたため、あの有名な屋久島の縄文杉を抜いて「日本一」となり、現在に至ります。(幹周り19m31cm=日本一!)
中央の1本(多分、一番大きくて長かったであろう部分)は、昭和36年(1961年)秋に発生した第二次室戸台風の際に折損してしいます。

周辺地は、石碑から切株まで程よく苔生し、杉の木も何だか、またさらに大きくなったような気さえしていました。
写真の中▼ポツン!と写り込むDawn太を捜し出せますか?

「杉と男が育たぬ」といわれる我が県にあって、よくぞここまで育ってくれた!

この先もずっとずっと、素直に真っ直ぐに育ち続けて欲しい、大杉とDawn太でした。

お寺も将軍杉も、4年ぶりの再訪でした。
Sunday, June 25, 2017(Dawn太 2歳4ヶ月|生後853日)
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